降る降るサギぎみの一週間でした…
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
「雨が降る可能性があります」と言ったのに、降らない日が多かった一週間。月曜(4日)は、前線や低気圧が近づいていたので、雨の可能性を見ていたが、雨雲がバラバラに。
ゴールデンウィークでお出かけの人は晴れて良かったですね、と誤魔かしたいところだが、ハズレはハズレ。ごめんなさい。
土曜(9日)は、雨が降る方向に変わってきたので、あわてて「雨、降りやすいです」という予報にしたら、結果たいして降らず。ちょっと、あわてすぎた。
これまた、雨雲が関東西部の山を越える時に、バラバラになってしまった。
日曜(10日)も、空気が乾きすぎて、出るかもと思っていた雨雲は現れず。雨の影をおそれすぎて、降る降るサギぎみになった一週間。
フラれることに臆病すぎました。こう書くと、恋愛話みたいですね。
5月なのに台風はもう7個です
先週は台風7号まで発生。台風7号というと、もう夏かと錯覚してしまうが、まだ5月。
今年はこれまで、とにかく台風が多くて、統計史上最も早いペースで台風が生まれている。
日本に接近中の台風6号。沖縄方面から5月に台風がやってくるのは4年ぶりとなるが、その4年前を調べてビックリ。
4年前の5月も、11日に沖縄、12日に九州の南。日付とコースのそっくりさは、鳥肌もの。台風に4年前のメモリーが残っていて、精密に再現されたかのような動き方だ。
さっさと衰えて去ることを願うのみだが、今回は台風が去ったあとも注目すべきことが。
台風6号と7号の間で、暑さがやってくる
台風6号は、水曜(13日)には東へ抜ける。 置きみやげは、熱帯の空気。
木曜(14日)の上空の気温の様子。赤いほど暑い。台風6号が南から暑い空気を引き上げる。
台風一過の青空と同時に、グンと気温が上がって、水曜・木曜(14日)は、関東から西の各地で30℃前後の暑さ。
内陸では35℃にせまる所もあるかもしれない。
5月なのになぜこんな暑さに?という声が街にあふれそう。
週末には曇りや雨となるので、暑さは落ち着きそうだが、心配なのはそのあと。
台風7号も来週前半、日本に近づいてきそうだ。
来週火曜(19日)頃の気圧配置。台風7号はどこへ北上するか?
どこまで近づくかは、まだハッキリわからないが、もし6号のように熱帯の空気を持ち込めば、再び暑さがやってくる。
今週は6号と、そのあとの高温。来週は7号の動きに注目!
今週の格言
『台風は熱のタンクローリー。季節感おかまいなしに気温を変える』
質問コーナー
「春に桜の開花が話題になりますが、桜以外も見てるんですか?」
花は、梅やイチョウ、カエデなどが全国的に観測されていて、天気予報などでもよく取り上げられますね。 地方限定だと、富山のチューリップ、沖縄のデイゴなどがあります。
鳥や昆虫だと、ツバメやホタル、セミやカエルなどを初めて見た日や、カッコウの鳴き声が初めて聞こえた日などを、観測しているんですね。
もちろん全国一様ではなく、ここには書き切れないくらい種類があって、それぞれの気象台で項目が決まっています。
いずれも、季節の早い遅いを見るもので、長年観測することで、気候が変わっているかどうかを見たりするわけですね。
観測場所は、気象台の「近辺」ということで、気象台の中はもちろん、通勤途中などに見たり聞いたりしても、「観測」扱いになったりするそうですよ。 通勤中まで大変ですよね。
でも将来、通勤中にスマホを見たり、イヤホンで音楽を聞いたりする人が増えたら、鳥や昆虫を見逃すことが増えて、観測日が遅れたりするのかな。 観測日が年々遅れることがあれば、温暖化より、そっちをまずは疑ってみようと思います。
詰め天気
先週の問題は、
こちらでした。
正解と次の問題は、来週アップします!
追加のヒントは、「朝は停滞前線ですが、午後は寒冷前線に変身してます。寒冷前線の特徴は?」です。
解答はこちらから↓
編集部より:増田さんへの質問を募集しています。投稿はこちら。