僕は料理の画像を撮るのがうまくない。
料理は自分でもよくして写真にもよく撮るのだが、
シズル感(美味しそうな感じ)が常に皆無で全く美味しそうにならない。
たとえばこんな感じ。
ってシズル感以前にこれはなんだ。
一応ケチャップ的に炒めたごはんを卵が包まんとしている状況のモノ、
概念的にはオムライス、
味も分相応な感じで、
とりあえず美味しそうな画像ではないことは確かである。
美味しそうに撮れるようになりたい。
そこで、美味しそうな料理画像というものを考えてみた際に
まず一番に浮かんできたのが、今回参考にしたいコチラ
料理マンガの金字塔
「美味しんぼ」である。
「美味しんぼ」はその表紙にて、毎回料理の写真が出ているのだが
毎回すごく美味しそう。
なんでこんなに美味しそうなんだろう
と思いながら
「美味しんぼ」の表紙をいろいろ眺めていると
ふと気づくことがあった。
それは「美味しんぼ」の表紙って
山岡や海原など
なんか人が
だいぶハンパない。
ということは
こんな「美味」(「美味しんぼ」の略)のような感じで
料理の画像になんとなく人を配置してみることで、
料理の画像は美味しそうに見えるのではなかろうか。
この「美味」フォーマットにしたら
僕の作ったひどいダメ料理も美味しそうに見えるのではなかろうか!
ということで
早速「美味」の追求のためにも
安直な愚行に取り組んでみたいと思う。
そこで「美味」っぽいフォーマットのために、
まずは料理と一緒に配置すべき人、の画像をなんとかしたいわけだが、
どうせならより「美味」にのっとろうかと思う。
つまり「美味」って、
山岡とその父親の海原雄山のドタバタが物語の軸となっているので
どうせなら僕の父親に出てもらうことにしよう。
父親の画像を撮って配置してみることにしよう。
ということで
「美味」を片手に父親にオファー開始。
いきなり謎の交渉を始める息子に戸惑う父親。
そりゃそうであろう。
ただどんなにプレゼンしてもそう決裁はされない意味不明なオファーなので
もう無理やり撮らせてもらうことにする。
パシャ。
一応いろんな角度で
できるだけ海原雄山的に。
それにしても
こんな黄色がまぶしいセーター、一体どこに売ってるのかわからないが、
とりあえずいつも協力ありがとう。
そしてついでに母も
一応撮らせてもらおう。
そして一方、
「美味」的には主人公として山岡という人がいる。
では一応自分のもそれを想定して撮っておこう。
そこで
普段は一切着ないのにこんな時にのみ着る
スーツを装着。
まぁネクタイだるだるなだらしない着こなしが、山岡っぽいとは言われていたので、
丁度いいかもしれない。
ってことで全身が入るようデジカメを設置し、タイマーセットして
自撮り。
中腰パシャ。
自撮りってこんなんだったっけ?
しょうがない。
使えそうないろんなポーズを一応撮ってはおくが
で「美味」にしていくその前段階として、
画像処理的には切り抜き画像にて扱う必要があるので、
撮った画像をフォトショで切り抜いていく。
ちなみに個人的なコツとしては、
範囲指定の際にちょっと1pxほど広めに切り抜くと、
その後の処理上いろいろいい気がする。
父親の切り抜き画像をつくる機会のある人は参考にしてほしい。
しかし父親の顔と
こんな面と向かって向き合うことはないので、なかなか複雑な気分ではある。
でももうちょっと頑張っていきたい。
では素材はそろったところで、これから
ひどい料理画像を「美味」っぽくしていきたいと思う。
ただ置いただけではまだひどいまま。
そういえば「美味」の第一歩としてはタイトルロゴが必要であった。
「美味」のタイトルのフォントって、絶妙に美味しそうな
にゅるっとしたフォントになっているので
それに準じよう。
そして「味」だけは妙にフィーチャーされているので
それにも準じよう。
ってことでできたタイトルロゴがこちら
美味しそうだよね。
美味しそうにしたいがゆえにそう言ってしまったわけだ。いいのかこれで。
では料理画像の上にタイトル的に乗せておこう。
そして「美味」ってその背景色が、
なんか高級感ある金色なのがわりと印象的。
ってことでこちらでも
それっぽい色にグラデーションを施して
よく見たら黄土色なのでよく見てはならない。
地ができたところで、あらためて
「美味」の象徴ともいえる人を配置していこう。
まずは本物にのっとって
とある表紙にては山岡が配置されていたので山岡っぽいはずの
切り抜いた自分を配置。
なんなんだこの表情。
続いて、本物にのっとって海原雄山が配置されていたので
その父親である
切り抜いた父親を配置。
海原っぽいかどうかはこの際二の次。
あと細かい点として、
「美味」の表紙には作家名と話の題名も入っているので
一応それも入れておこう。
というわけでこれにて
フォーマットは完成!
ではこのように
「美味」っぽくすることで
先ほどのひどい料理画像は
どれほど美味しそうになったというのか、
その全貌がこれだ!!
ひどい料理画像は
一体どれほど美味しそうになったというのか、
その全貌がこれだ!!
どう?
そのままのよりも
美味しそうにはなったよね。
なんか格も出てね。
ね。
ね。
はい、なったということで
ではこの調子で他の
ひどい料理画像も
美味しそうにしてしまおう!
ニラとたまごがあるにはあるが
とりあえずシズル感は皆無である。
ではこのひどい
ニラたま料理画像を、
父親雄山を
それなりに配置。
その結果
美味しそうになったはずのニラたま画像が
これだ!
そぼろ大根の料理画像。
ただただそぼろ大根で
それ以上でもそれ以下でもなさすぎる画像である。
ではこのひどい
そぼろ大根画像を、
なんとなくいる父親雄山
そして今度は
栗田さんもいたので
それはとりあえず母親を
それなりに配置。
その結果
美味しそうになったはずのそぼろ大根画像が
これだ!
小松菜炒めの料理画像。
小松菜がただ
いためられている画像である。
ではこのひどい
小松菜炒め画像を、
なんかジャケットを肩に
元気そうなヤツがいたので
それなりに配置。
その結果
美味しそうになったはずの小松菜炒め画像が
これだ!
ひき肉炒め画像。
もはやひき肉なのか何なのかすら謎である。
ではこのひどい
ひき肉炒め画像は、
こちらのとりわけなんとなくだった
「美味」の本物にのっとり
すごくなんとなく
メガネを配置しておこう。
その結果
美味しそうになったはずのひき肉炒め画像が
これだ!
美味しそうになったね。
そしてとりわけなんとなくだった
「美味」の本物にのっとって
どんどんなんとなく配置していったら
というわけで
「美味しんぼ」の表紙というものは
料理を映えさせる驚異のデザインになっていることが
わかっていただけた(はず)かと思うが、
インスタグラムとかにこれがアップされたら
だいぶリテラシーは要されるかもしれないが、
見る者に「わぁ美味しそう」という感情は
ある程度呼び起こせることができるであろう。たぶん。
このように、
なかなか美味しそうに料理画像を撮れない方は
とりあえず「美味」を参考に
(山岡や雄山のようにしなくてもいいけど)
(そして父や母でなくてもいいけど)
誰か人をなんとなく配置してみるなどすると、
「美味」っぽい高級感が出て美味しそうになる(はずな)ので
ぜひ参考にしていただきたいと思う。
ではまた
おやすみなさい…。
はい。
以上
いかがでしたでしょうか
今週の
「富井萌え~」。
というわけで
料理画像は料理画像して
「美味しんぼ」のスゴさを
再確認していただけたらと思いまして
お忙しいところすみませんが
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた失礼いたします。