パンのグラビアを撮る
説明するよりまず見てほしい。
こんにちは、パンです。
今回はグラビア写真の女性をパンに置き換えて、それでも成り立つのかどうかを確かめたい。
パターン1「階段」
好きで見ているうちにグラビア写真にはいくつかの典型的なシチュエーションというか撮り方があることがわかった。
たとえば階段に座っている女性を少しアオリ気味に(下から)撮影した写真が多い。
そんなところに座っていたら通れないだろう。
おぅ。
どうだろう。
どうだろう、とか聞かれても困ると思うのだけれど、撮り方によってはパンもぐっと魅力的になるのがわかるだろう。
パンはそのままでも焼いても美味しいのですでに魅力的ではあるのだけれど、より一層という意味である。
あとグラビアにはモデルさんのデータと共にひとこと入っていることもある。
見えた。
ヒールだと危ない。
線路は電車が走るところであって女性を立たせて写真を撮るところではないのだが、このタイプのグラビア写真が多いということはそこに確かな需要が存在するのだろう。もしかしたら前進してくる女性が列車に見えてきて興奮するのかもしれない。
それならばパンでも興奮できよう。
やばい。
どうだ、君はどう思う。少なくとも僕は興奮している。この写真を撮るためにちょうどいい駅を探しまわった苦労も興奮を倍増させる。
駅の待合室で電車を待っているようなグラビアもよくある。つまりはみんな旅情が好きなのかもしれない。
横に置くと忘れものっぽいけど立たせるとグラビア感でることもわかった。
黄色い線の内側で待つパン(パン、は語尾)。
この写真、天気のいい日を狙って移動したりと、もろもろ撮り直し含めて2日かけている。グラビア撮影もきっとこうやって苦労しているんだろう。相手がきれいな女性だったらなおさら神経を使うはずだ。パンで本当によかった。
いくつか狙ったカットが撮れたのでそろそろ撤収しようと思ってパンを見ると
上気しているじゃないか。
この日は温かかったので袋の中に水蒸気がたまり、パンも外に出たがっているように見えた。まったくせっかちなやつである。
巻頭カラーを独占。
※見通しのいい踏切内で撮影しています。興奮して線路に入るのは危ないのでやめましょう。
パターン3「縁側」
なぜか縁側で撮影されたグラビアも多い。その大半が水着か浴衣である。
浴衣はわかる、縁側で涼んでいるのだろう。だが水着はどうだ。雑巾がけしていて暑くなったのか。それともプール帰りに迷い込んだか。
絵がうまくないことにはここでは触れない。
パンに置き換えてみるとその謎も解けるかもしれない。
縁側あんぱん。
縁側にあわせて栗あんぱんにしてみた。
それはともかく、縁側にあんぱんが置いてあると、おじいさんが食べようとして持ってきたけど食べるの忘れて散歩に行っちゃった。そんなストーリーが見えてきて興味深い。
残念ながらそこにセクシーはなく縁側水着の謎も解けぬままではあるが。
パターン4「大切な部分を隠す」
次のパターンはロケーションの話ではないが、グラビアではよく大切な部分を意図的に隠して撮影していることがある。
たとえばこんな感じである。
カーテンが風に揺れている。
めくれるたびちらりと見えるパン。
これはまずい。
この「いつでも見られるわけじゃない」というレアさ具合に興奮するのだろう。わかるよ。見えない物を想像する喜びはそれが一瞬見えた時に昇華するのだ。
せっかくなのでポエムも入れた。
大切な部分の隠し方にもいろいろある。
たとえば前に何かを置いて隠すパターン。
ケシの花で大切な部分が隠されているおかげで何パンなのかわからなく興奮する。
こちらは葉っぱに隠されているパターン。たぶんあんぱんじゃないかなと思うのだが、最後の最後で確信が持てないのだ。ひらがなで「めろんぱん」もありえなくはないだろう。
もっと過激なグラビアだと極小のピンクのドットで隠してあったりする。それ意味あるのか、といつも思っていたが、パンに適用するとなんとなくわかる。
うわー、おれもう絶対メロンパンだと思うんだけどなー。
おまけ
ここまでグラビアの手法でパンを撮影してきたわけだが、盛り上がったテンションのままもう一つだけ見ていってほしい。
チョココロネである。
開けようとして失敗して破れた袋も艶めかしい。
出した。これはやばい。
袋から出して全体を見て迷った。これは載せていいのだろうか。
グラスで隠すのは往年のテクニックである。
Oh
YES
パンでいい
グラビアの手法でパンを撮ってみてわかった、もう女性ではなくパンでいい。
近い将来、これに気づいた男性誌の編集がパンのグラビアを巻頭に持ってくることを願ってやまない。