板橋区のトランポリン専用スタジオ
トランポリン専用スタジオは東京都板橋区にあります。
住宅街に突然現れるトランポリンスタジオ。恐らく元は何かの工場か倉庫だったのでは。2011年12月オープン。
板橋区役所近くの住宅街に入った所にある「
トランポランドTOKYO」は、大きなトランポリンを備えた日本では珍しいトランポリン専用のスタジオです。
16×5mの大きなトランポリン。トランポリンの上を走ることも出来る。
中には大きな長いトランポリンが2本。斜めに取り付けられたトランポリンもあります。
店長の長崎さん。後程凄い技を見せていただきます。
今回は特別にトランポランド東京の店長である長崎さんにトランポリンの基本的な飛び方を教えていただきました。
長崎さんは高校まではトランポリンの選手として活躍。故障で選手としては現役を離れてしまいましたが、今もトランポリンのパフォーマーとして各地で飛んでいるそうです。
日中は子供連れや学生、夕方は会社員の方が飛びにくる。女性利用者も多いそうです。
まずは受付を済ませます。トランポランドは誰でも自由にトランポリンを飛べるスタジオということで、指導や教室などはやっておらず、予約無しで来店しても空きがあればすぐに飛べます。
衛生面なども考慮して靴下着用が基本。
受付を済ませると、こんな靴下を貰いました。通常、トランポリンは裸足では飛ばないそうです。特に、こちらのトランポリンは材質の関係で滑ることがあり、底にゴムの滑り止めがついています。
別の日の日中に事前取材に行ったら沢山の人がこんな感じに自由に飛んでいました。
予想外の運動量
では実際に飛んでみます。まずは基本のストレートジャンプ。
長崎さんに飛び方の説明を受けて手本を見せてもらう。
まっすぐ飛び上がり、まっすぐその場に降りてくるジャンプ。飛ぶ時に手を下から上へまっすぐ上げて伸びます。タイミングを合わせて強く伸びあがるとより高く飛び上がっていきます。
体を反らせたり、前かがみになったりしないように。聞くと簡単だが実際は結構難しい。
やってみると、なかなか同じところに降りられません。体の軸が傾くと傾いた方向に跳ね上がりまっすぐ降りられないのです。
トランポリンの競技(オリンピックの正式種目になったのは2000年のシドニーオリンピックから)ではトランポリンの中心にマークがあって、そこから外れると減点となります。同じところで飛んで、同じところに降りる。どんな競技でも基本は簡単そうに見えて実は難しい。
そして、1分も飛ばないうちに変化が起きます。
背中とか足とか色々な所に変化が・・
着地の度に背中から肺を押されるような変な負荷がかかります。また、腰と尻の間ぐらいの筋肉も重くなってきたように感じます。
どうした!普通に飛び上がれないぞ!
とりあえずトランポリンから降りてみて、普通の床の上で飛び上がってみます。すると、なぜか下に向かって押されるような感覚を受けて上手く飛び上がれません。
長い時間船に乗っていて船から降りても揺れている感覚を受けるのと同じようなものか? それとも足の筋肉に強い負荷がかかって疲労したのか? 不思議な感覚です。
撮影をお願いした編集部の古賀さんも飛びます。
トランポリンは反発にまかせて軽く飛んでいるように感じますが、実はかなりの運動量。無重力に近い状態から体重の5倍ほどの負荷がかかる状態が繰り返され、筋肉や内臓の強化、柔軟性やバランス能力の向上につながるのだそうです。
こちらのトランポリンは競技用の物とは違い、あまり飛び上がらないように調整されているとのことだったので、もし競技用で飛び続けたらどうなることか。
なんじゃーこりゃー!と絶叫する古賀さん。
長崎さんの話によると、競技用のトランポリンで1回競技としてまともに飛ぶと200mダッシュをしたぐらいの負荷がかかるそうです。
確かに軽く1分も飛ばないで飛び終るとこの状態。汗が出てきます。恐らくトランポリンをやり続けたら痩せるに違いない。
そして、全身に程よく疲労感を感じるとともに何故か笑えてきます。飛び上がる度になぜか笑顔になるのです。気分が高揚するというのか、何か別の世界に飛び込んだというのか。とにかく楽しい。
日本をはじめ、世界の祭りではやたらに飛び跳ねるものがあるがこういうことなのか。
さて、続いては各種の基本の飛び方にチャレンジしていきます。
基本の飛び方各種
基本の飛び方の最初はピルエット。
長崎さんの美しい跳躍姿勢。
まっすぐ飛び上がり、そのまま体をひねって半回転や1回転する飛び方です。
トウッ!
オアッ!
そして着地すると変な方向に跳ね上がりバランスを崩します。なかなか上手くいきません。
着地の際に体が倒れていて・・と、言われましても、今年で43歳。そう簡単にはいかないのですよ。
着地は重要で、軸が曲がると変な方向に飛んでしまうそうです。着地姿勢にも注意をしながら続けていきます。
次は飛んで膝を抱え込むタック。
既に汗だく。
高さが違う。
トップ画像でやっていた技。一応できたが高さの違いが明らか。
この他にも、膝から着地するニー。腰から落ちるシートなどの基本技があります。どれも綺麗な着地をしないと変な方向に飛んで大変なことに。
基本とはいえ、簡単にはいきません。
こんな遊び方も出来る
さて、真剣にトランポリンの飛び方をやってみましたが、こちらでは競技のように基本に沿って飛ぶだけでなく、こんな遊びも出来ます。
勢いをつけてジャンプ!
着地!踏み込んで……
ビヨーン! 楽しいぞ!
斜めに設置されたトランポリンを使って横方向に飛び上がったり、背中から飛び込んで跳ねて起き上がったり。子供は高い位置に飛び込んで滑り台のように降りるなんてこともするそうです。
さらにこんな事も可能。
ウヒョー!
トランポリンの上を飛んで走れます。埼玉のトランポランドはトランポランド東京の10倍ぐらいの設備があり、トランポリンの上でドッジボールも出来るそうです。それ、やってみたい。
大技を見せてもらう
それでは最後に長崎さんに大技を見せてもらいます。
こんな技見せてもらいます。
競技用のトランポリンではないので高さは出ないということでしたが、驚くほど高くあがり、前へ、後ろへグルグル回っています。
更に、カメラを手に持って飛んでもらい、競技者目線の映像も撮影してもらいました。目が回り気持ち悪くなりそうなので注意してご覧ください。
また飛びたい
本格的に飛んでみたトランポリンは、思っていた以上の運動量に驚きました。翌日腰の下の方が軽く筋肉痛になっています。正しい姿勢を保ち日々飛べばかなりいい運動になりそうです。
実際、トランポリンダイエットなんてものもあるそうで、家庭用の小さいトランポリンを買う方もいるのだとか。真剣に続ければ恐らく痩せるでしょう。
いずれにしろ、ダイエットなどは関係なく飛んでいるだけで楽しくなりました。どこかにトランポリンを飛べる場所があったら、昔を思い出して一度飛んでみてください。楽しいです。