そもそもハトがいなかった
「どこにでもいる鳥、ハト。どこにでもいるのに誰も見ていない。アノニマス(匿名)を象徴する鳥になってみよう」
なーんてかっこつけたことをイベントで言ったことがある。
バカバカしいことをするのでちょっとでも理屈っぽく見せようとしての所為である。
しかし石垣島に行ってから気づいたことだが、石垣島にはハトがいないのだ。
いわゆるドバトがいない。
予想以上の南国である。
ハトマスクを石垣島で見せたところ、地元の人になんどか「カンムリワシですか?」と言われたのも合点がいく。
猫ぐらいでかいコウモリはいる(リュウキュウオオコウモリ)
11時 それでも参加者が集まった!
ハトがいないところでハトになって写真を撮るイベントってもう、メキシコ人が来て「なりきりウォンバット大会やるからミンナ来テネー」ぐらいの感じではないだろうか。
これからそういうことがあったら必ず行こう。
しかし石垣島は人も動物もすべて度を越したフレンドリーさなのでイベントに人が集まった(あっさり)。
イベントは11時からハトマスク配布、そこで解散して各自撮影。18時にまた集まって1日の成果を見せ合うという段取りである。
午前、ハトマスクを取りに来た参加者の皆さんと
皆さんと、とキャプションを書いてもわかりにくいが、一番左が僕である。
みなハトマスクを持って車で散り散りに去っていった。いったいどんな写真が集まるのだろう。
18時 夜に集まるハトたち
18時すぎ、撮影を終えたハトたち(参加者)が続々と集まってくる。一堂に会するさまはなんどやっても壮観である。
同じハトなのに個性があるのが面白い
窓から覗き込んでいるのもハト
実際にはハトマスクをかぶっているとごはんも食べられないしスライドも見られないのでかぶっているのは撮影のときだけなのだが、その写真は興ざめなので割愛。
いい景色の無駄づかい
まず僕が撮った写真である。
石垣島についてからいろんなところでハトマスクをかぶって写真を撮っていたのだが、景色が圧倒的にいいのでハトマスクのおかしさが際立つのだ。
いきなりパノラマ。ところどころに落ちてるのは牛糞です(牛が放し飼いにされている)
石垣島は海だけではない
ミシュラン旅行ガイドで三ツ星に選ばれた川平湾で
東シナ海と太平洋を一望にできるという絶景ポイントだが、ハトがいい感じに並んでいる。メッセージ性がありそうでないのも心強い。
なにをそこまで
こちらは石垣島にある山の山頂で撮った写真。
天気が悪く、背後がものすごい霧である。ちょっと危ないのではないかと思うが参加者のモチベーションは高い。
モチベーションの高さといえばこちらの写真。
動画もあった。ハトマスクは人をここまで駆り立てるのかという感動がある。人生を変えたいならハトマスクかもしれない。
ダイビングショップのインストラクターたちによるハト
この撮影の現場にいたライター玉置さんによると、完璧な写真が撮れるまで何度も繰り返したそうだ。
やっぱりハトマスクは人生を変える力がある。
情報が多すぎる写真
変わった場所+変わったポーズ+ハトマスクだと、もうどこから触れていいのかわからない写真になる。たとえばこれ。
ハトであることも気になるし、背景のオブジェも気になる。とにかく要素が多すぎの写真でこれ1枚でビール2缶分ぐらい話ができてしまいそうだ。
ハトマスクを見て「カンムリワシですか?」という人が多かったので、その人達から見たらものすごい具志堅用高ファンの集団と思われた可能性がある。
かわいいしいい景色だし、でもやっぱりハトだな…と混乱する1枚。
こちらはアーサーを拾っているハトである。
沖縄料理で出てくるアーサーという海藻が海に落ちているのだ。拾って食べられる
そこらに落ちているものがすぐ食べられるってすごい話である。ただしアーサは砂が混ざっているので砂抜きをしないと食べられない。
という豆知識を書いているが拾っているのがハトであることが気になる。情報多すぎだ。
2015年はハトヤン
ずっとハトでヤンキー座りの写真をツイートしていたのは編集部安藤である。
石垣島でヤンキーの血が目覚めた
ハトでありながらヤンキー、情報がとっちらかっている印象は否めないが並べると悪くない。ハトヤンキー。
うっかりゆるキャラとして流行ったりしないだろうか。
ハトは人気があるのかも
石垣島にはハトがいないと言われたが、はとという名前のものは多かった(2軒だけど)。
編集部安藤から、はと薬局
ライターべつやくさんから はとコスメ
グレーでグルグル言う地味なドバトがいないからハトのイメージがいい、のかもしれない。ドバトのマニアックな魅力も伝えていきたい。
島の生活に入り込むハト
屋内でとった写真も味わい深い
ハトマスクを手にするとペットと一緒に写真を撮る人が多いのだが、飼い主のテンションとはうらはらにペットが冷静な表情をしていることがおおい
シャンプーになると若手に交代することがあるが、それがハトだ。
ハトマスクはまだ続いている
今回配ったハトマスクを使ってイベント後も撮り続けている人もいる。
日本最西端まで行っている。
ハトマスクを使えば最南端・最北端を一瞬で移動することもできる。マスクをかぶった人間を2名用意するのだ。移動したように見えて別人がハトマスクをかぶって現れる。
ということは次のハトナイトは稚内ですかね。
おたのしみに!(東京でも要望があったらやります)