道明寺と長命寺
ところで、桜餅のことを最初に「あんこを薄いピンク色の皮に包み、桜の葉の塩漬けで巻いた」と書きましたが、これに違和感をもった方もいるのではないでしょうか。
私の言う桜餅はこちらの写真のようなもの。
私の言う桜餅はこちらの写真のようなもの。
長命寺餅。関東ではこちらが桜餅。
長命寺餅です。関東ではこちらを桜餅と呼んでいます。東京生まれの私は子供の頃からこちらを桜餅と言っていました。
関西や山陰地方の方にとって桜餅というとこちらではないでしょうか。
関西や山陰地方の方にとって桜餅というとこちらではないでしょうか。
道明寺餅。子供の頃はあまり見かけなかった気がする。
道明寺餅。粒の見える餅であんを包み、それを桜の葉の塩漬けで巻いたものです。どちらも桜の葉の塩漬けを巻いてあることは同じ。桜の葉の香りが餅に移りよいアクセントとなっています。
と、ここで「桜の葉の香りが餅に移りよいアクセントとなって」というのに違和感を持った方がいるのではないでしょうか。
と、ここで「桜の葉の香りが餅に移りよいアクセントとなって」というのに違和感を持った方がいるのではないでしょうか。
桜の葉を一緒に食べる? 食べない?
私は桜餅を通常こうして食べています。
私は通常桜餅についている桜の葉を外して食べています。「えっ、なんで?あの塩気が桜餅の甘さを引き締めていいのに!」という方もいるでしょう。そうなのですが、どうも桜餅に関しては子供の頃から外すのが癖になっていて、一緒に食べません。
調べてみると桜の葉を外す人、外さない人はどちらもそれぞれいるようです。また、幾つかのどちら派かの投票結果を見ると外さない派が多めでした。
調べてみると桜の葉を外す人、外さない人はどちらもそれぞれいるようです。また、幾つかのどちら派かの投票結果を見ると外さない派が多めでした。
今回の記事の為に桜の葉の塩漬けを購入。桜餅以外に何か使い道はないだろうか。
そして、実際に作っている和菓子屋の案内を幾つか見たところ、香り付けと保湿為の物なので外して食べることを勧めているもの。あっさりした風味を楽しみたい方は外して、コクのある風味を楽しみたい方はつけたままでというのもありました。
更に、桜の葉の塩漬けに含まれる香り成分はクマリンというもので、毒性があり食品添加物としては認められていないなんて記述も。
更に、桜の葉の塩漬けに含まれる香り成分はクマリンというもので、毒性があり食品添加物としては認められていないなんて記述も。
普段は外す派ですが、今回は外さず食べます。過剰にならない程度に。
結局のところ、外す、外さないはどちらが正しいということは無いようです。そして、毒性もありえないぐらい過剰に摂食した場合での話。
安心して各種お菓子に巻いて食べ比べ、桜の香りとお菓子の相性を探ってみます。
安心して各種お菓子に巻いて食べ比べ、桜の香りとお菓子の相性を探ってみます。
チョコやスナック菓子や珍味を桜の葉で
今回は以下のお菓子を用意しました。これらのお菓子に桜の葉の塩漬けを桜餅のように巻いて食べています。さてどんな味になるのか?
気になる物から写真をクリックしていただくか、最初から順にご覧ください。
気になる物から写真をクリックしていただくか、最初から順にご覧ください。
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雪見だいふく
まず桜の葉で巻くのはこちら。
普通にこういうお菓子ありそう。
雪見だいふくです。バニラアイスを餅で包んだ冬のアイスの定番商品。餅だけに桜の葉で包まれた姿も違和感がありません。
これ、うまいな!
食べてみると、バニラアイスの甘味が桜の葉の塩気で引き締まり爽やかに感じられます。また、バニラの香りが桜の葉の香りとよく合い、華やかな味わいとなっている。
冷たいちょっと変わった桜餅とでもいいましょうか。これはなかなかうまいです。雪見だいふくにこういうフレーバーの物が出たら是非買いたい。
冷たいちょっと変わった桜餅とでもいいましょうか。これはなかなかうまいです。雪見だいふくにこういうフレーバーの物が出たら是非買いたい。
次行きます。
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ブラックサンダー
次はこちら。
駄菓子に少し高級感が出たか?
ブラックサンダーです。ココア風味のクランチをチョコレートで固めたお菓子。最近は海外でも人気だとか。桜の葉を巻くと和なのか洋なのかよくわからない姿になっています。
まあまあイケるな。
ブラックサンダーと桜の葉が合わさると、チョコの甘味が葉の塩気で引き締まり、やや上品な甘味となりました。一応ほんのりと桜の香りもします。ただ、餅などと違い湿り気が無いので、葉とチョコが最初はバラバラに感じられ違和感があります。
味としてはそれほど悪くないものの、無理にやらなくてもいいのではないかという感じです。塩気と香りだけを足すならばいいかもしれません。
味としてはそれほど悪くないものの、無理にやらなくてもいいのではないかという感じです。塩気と香りだけを足すならばいいかもしれません。
次行きます。
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スニッカーズ
次はこちら。
ようかんみたいな物と思って見れば違和感ないか?
スニッカーズです。ナッツとキャラメルとヌガーをチョコレートで固めたお菓子。初めて食べた時はなんてアメリカンな甘さのお菓子だ!と驚いたものです。横長なのでチョコと思わないで見ると比較的違和感が緩和されます。
しょっぱいなあ。
スニッカーズは、最初のチョコの部分では甘味が葉の塩気で引き締められて良く感じます。しかし、ヌガーと合わさると、ヌガーの塩気が倍増され非常にバランスが悪くなります。
葉の香りもキャラメルやナッツの香りに負けているのか全くしません。巻かずに食べたほうがいいです。
葉の香りもキャラメルやナッツの香りに負けているのか全くしません。巻かずに食べたほうがいいです。
次行きます。
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ビックカツ
次はこちら。
ソースの香りで葉の香りはまったくしない。
ビックカツです。薄くのばした魚のすり身を揚げてソースで味が付けられた駄菓子です。見た目はシソを巻いた揚げ物といった感じ。ソースの香りが強く、全く桜の葉の香りはしてきません。
この味はキツイなー
桜の葉の塩漬けを巻いたビックカツの味は変わることなくソース味でした。ソースの味も香りも桜を一切感じさせません。そして、葉の塩気がソースの塩気と合わさり、かなり塩辛くなります。
まったくもって良い部分がありません。味も香りも合わせてはいけない組み合わせでした。
まったくもって良い部分がありません。味も香りも合わせてはいけない組み合わせでした。
次行きます。
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アルフォート
次はこちら。
ミニサイズじゃない方が巻きやすかった。
アルフォートです。ミルクチョコレートと小麦全粒粉のビスケットが重なったお菓子。ミニサイズのものだったので、1、2個を葉で包むように食べてみました。
チョコだけならいいのだがなあ。
アルフォートは、チョコの部分は甘さが塩気で引き締まり、葉の香りがチョコの香りを華やかにして良く合っています。桜の葉とチョコの組み合わせはいいようです。
しかし、ビスケット部分はその塩気が増して味が悪くなります。桜の葉で巻くことで、チョコとビスケットの味がバラバラに感じられ、本来の良さが失われてしまう。やらない方がいい組み合わせです。
しかし、ビスケット部分はその塩気が増して味が悪くなります。桜の葉で巻くことで、チョコとビスケットの味がバラバラに感じられ、本来の良さが失われてしまう。やらない方がいい組み合わせです。
次行きます。
チーズ鱈
次はこちら。
こういう酒の肴あるかもという見た目。
チーズ鱈です。今更説明のいらない定番珍味。何本かをまとめて桜の葉で巻きました。パッと見た感じではシソ巻みたいな見た目で、酒に合いそうです。
微妙だ・・・
チーズ鱈は噛んだ瞬間に桜の葉の香りが広がり、春を感じる酒の肴とでもいうような風味を感じます。しかし、チーズの香りと味で即座にそれが打ち消される。
まったく噛みあわず、チーズ鱈と桜の葉の味が別々にやってくる感じです。巻いても特にいい点は見られませんでした。
まったく噛みあわず、チーズ鱈と桜の葉の味が別々にやってくる感じです。巻いても特にいい点は見られませんでした。
次行きます。
うまい棒
次はこちら。
揚げたような見た目。そして桜の葉の香りもしない。
うまい棒です。チーズ味とめんたいこ味の2本。魚のすり身を棒状にしてシソを巻いて揚げたらこんな感じになりそうな見た目。香りはひたすらチーズとめんたいこ。桜の葉の香りは全く感じられず、そのブレない駄菓子感を保っています。
こりゃしょっぱいなー
食べるとそれぞれチーズ味とめんたいこ味。そして、塩でもふりかけたように塩辛く、食べるのがつらくなってきます。
香りも味も良くなる点なし。むしろ食べるのがつらい。やってはいけない組み合わせです。
香りも味も良くなる点なし。むしろ食べるのがつらい。やってはいけない組み合わせです。