蒲田キャラ、かまどん。胴体が電車。
大森まで、都内自宅より1時間かかった。
あらためて降りてみると、駅ビルはピッカピカ、キラキラでテンションが高い。
赤羽や大宮よりキレイかも。蒲田ってこんなだっけ……?
そして南口を降りる。方向音痴なので、迷うかな~と思っていたら。
老舗感ただよう店がまえ。
入ると、シブい老紳士がロビーをやっていた。
「あのー5時チェックインの大塚ですけど、早めに着いちゃったんですけど」
「大丈夫ですよ。」
時が止まったような室内。ステンドグラス風の飾り。映画のセットみたい。でも清潔。
そしてチェックインして5階にあがったら……あれ、洋室だ!
トラベルサイトをちゃんとチェックしなかった私が悪いのだが、温泉=和室と思っていた。
雰囲気はないけど、シティホテルなんだから仕方ない。
さっそく、タオルを持って、ふんふんふーん、と1階の温泉へ。
カランは6つ。こじんまりしたお風呂だったけれど、独り占めで楽しかった。
お湯は真っ黒。太田区の温泉の特徴だそうだ。
お湯の特徴。
あとから女性(たぶん常連さん)が入って来た。ここ、実は泊まらなくても入浴出来るお風呂なのだ。
少しキンチョーして、熱めのお湯から出られなかった。
会話はしなかった。
さっと出て、部屋に戻る。
……いいわあ~ひとりのホテル!!
キレイなフトンにバフーと倒れ込む。
エライ作家がホテルにカンヅメになる意味が分かる。
気分が変わる、本当に。
私ですらポエムでも書けそうだ。
書いてみるか。
貴方の見ている景色が想像出来なくなってしまった。
それだけ遠い。昨日のようなのに。
駄作ですな。
散歩しよう、と鍵をかける。
うを、年季のはいったホテルなので鍵にクセがある。
閉まるか閉まらないかドキドキする。
海外のリーズナブルなホテルみたい。
結局、右側に力を入れながら閉めると、閉まるということがわかった。
蒲田ー!
蒲田名物、キシフォート。カメラ以外も売ってる。むしろカメラ以外のほうが前に出てる。
埼玉名物、山田うどんがなぜかある……。
うどんより丼がプッシュされていた。うどんはスープ扱い。なるほど。
ドンキもあるね!
ドンキ側は匂いが独特だった。
美味しそうなケバブの匂い!
トンコツラーメンの匂い!
かわるがわる匂いがする。元気な町の証拠。
食べたいが、食べたら今日が終わってしまう。
我慢、我慢。
安めのGAPみたいな、オールドネイビー。すごい微妙な位置の街にあるので有名。
いったんホテルに戻り、休んで、また出かける。
ロビーで会って、お風呂で一緒になった女性に話かけられる。
「泊まりなんですか?」
「そうなんです」
「あらまあ………値段は?」
「***円くらいです」
「んまあ、そんな値段なのねえ」
ご婦人は駅へ入っていった。電車に乗って温泉に通ってるのかしら?
さて、泊まるわけだから、ガイドブック1位の飲み屋に行かなくちゃ。
その名は「鳥万」。4階建てというすごい飲み屋さん。
鳥万!
メニューが長い!
電話をかけて、友人を呼び出す。
「ねえ、蒲田にいるんだけどさあ……」
「蒲田!? 仕事なの?」
「仕事になるかどうか分からないんだけど…飲みにおいでよ」
「なんだか分からないけど行ってやるわー!」
本日の200円皿。うまい。
アジだよー。
チャーシューですね。
「来てやったよ!」
「やあやあ、ありがとう」
「いい店だね」
「蒲田でいちばん有名な店らしいからねえ」
「ところで蒲田に泊まるって、どうしちゃったの!?」
「どうもしないよ…」
「ネタ?」
「いや、やりたかったことだから」
「お金ナイナイってよく言うじゃん」
「ないんだけどね……煮詰まってて、泊まりたかったんだよ!」
「ところでこの鳥モツうまいね」
「うまいねえ」
チェックシートも長い。
バイス(シソ)サワー飲みました。
鳥モツ美味しかったよ!
おすすめメニューで魚が多かったので、焼き鳥を頼まなかったのだけれど、
鳥モツが美味しかったので、おそらく焼き鳥美味しいはず。
再訪したいお店だ。
友人を駅までおくって、
コンビニでフラフラと缶チューハイを買って、
ホテルに戻って、
「山田孝之の東京都北区赤羽」を見ながら寝る。
なんて贅沢。なんて幸せ。
そして朝
そして朝。
朝食付きのプランを頼んでいたのに、思いっきり寝過ごした。
なので、どうしようかなー、とスマホをいじります。
ユザワヤビュー。
んあ、朝からやってる居酒屋がある! さすが蒲田!
と思って、アイフォン先生頼みで、たどりつきました。
「信濃路」やってるー!
トマトハイ!
芋煮!
実はここ、表は普通の蕎麦屋さんで、奥に行くと飲み屋さんなんです。
なので、蕎麦も食べてみました。
フツーに美味い!
朝から飲酒。
休日だからいいんだー、宿泊だからいいんだーウフフーと思いながら
蒲田の空をあおぐ。
蒲田に住んでる人だって、こういう開放的な気持ちにはならないはずだ。
近距離宿泊、おすすめです
もう春だよ。少々いけないことしてもいい時期だよ。
近距離宿泊おすすめです。
以前、ベトナム一人旅をして、アイフォンもなく、紙の地図でホテルにたどりついていた自分が信じられないくらい、出不精になっていたので、都心からやり直すのもテかもしれないと思って。
逆に海外とか行けるんだろうか。リアルに方位磁石持って歩いてたもんな。
ちなみに赤羽もこないだ宿泊しましたが、とっても楽しかった!居酒屋好きにとって、「帰らなくていい」っていうことの素晴らしさよ。大人だったら一度経験したほうがいいかもしれない!