世の中は机上の空論っぽいものだらけ
今回も投稿ありがとうございました。
好評により長く(2回)続いてきた本コーナーもいよいよ最終回。前置きは抜きにして、早速みなさまからいただいた「机上の空論っぽいもの」、ご紹介していきましょう。
人工衛星
「地球は丸いから、すごく遠くに向かって物を放り投げるといつまでも地面に落ちないで飛び続ける」
(ゆー さん)
途中で燃料補給とかしないの?ジェット噴射は?ジェット噴射するんでしょ?エンジンも積むんでしょ?えっ、積むけど打ちあがったら捨てるの!?それでも落ちない?ムリムリ、ぜったいムリ!!!→いっぱい飛んでいます
机上の空論も宇宙規模に。
カメラの手ぶれ補正機構
手振れしたことをセンサーで感知して逆方向に画像センサーを動かせば手ぶれを打ち消せます。って動いてから補正しても光の早さには追いつけないからムリ・・・ と思うのですが、現実に存在しています。
(腰痛部 さん)
これ前回紹介したノイズキャンセリングヘッドフォンに似てますよね。間に合わないから!ブレてからじゃ遅いから!ほんとにやろうと思ったら予知能力要るから!って思うんですけど実在する。なんでだかさっぱりわかりません。
余談ですが手ブレしないノウハウが
こちらの記事に載っており大変参考になります
スーパーコンピュータによる天気予報
「とにかく大量のデータを集めて計算すれば、未来の天気なんて予測できるんですよ」とか、漫画で確実に負けるデータ至上主義のキャラっぽい。
(ものけし さん)
このキャラの顔から、敗北するところまでのすべてのシーンが克明に想像できます。なんか四角っぽいめがねかけて鼻につく喋り方で、最後は主人公が過去に例のなかった現象を起こしてその先が予測できずに敗北するんですよね。
視力矯正技術の進歩
歪んで見えるならレンズを目の前に置いて矯正しよう(まだ分かる)
↓
レンズを目の中に入れたら同じことが出来るんじゃね?(ちょっと待て)
↓
いっそのこと角膜を削ったらレンズとか必要なくね?(ちょっと待て!!!)
(煙 さん)
コンタクトレンズについては先週もご投稿いただいてたんですが、言われてみればその先がありました。段階を踏むごとに、視力とともに机上の空論度もどんどん上がっていきます。レーシックとか、説得力でいえば「もう心の目で見ればよくね?」のほうが受け入れやすいくらいだと思うんです。
『アイスクリームの消費期限は無期限』
-18度以下の冷凍状態では微生物が繁殖しないことと、アイス自体の原材料の構成がシンプルなことから品質劣化がしないので、消費期限は決められてないそうです。
また、DMM.comの動画は数千円出せば無期限で見られます。
(ポンプマン さん)
もうなんでも「無限」「永遠」が出てきた時点で机上の空論感が急に高まってきますね。すぐ「その前に人類滅亡するから!」って思ってしまいます。あとDMMが感動的なまでの余談。
充電して何度も使える乾電池
(craftsman さん)
机上の空論通り越して、もはや「夢か!」って感じですよね。昨日見た夢の話か!って。
あるけど。うちにもいっぱいあるけど。
紙幣
金貨や銅貨しかなかった頃って、「金額を書いた紙で買い物できたらなあ」って言って、机上の空論だとバカにされた人が絶対いると思うんですよ。
数字書いた紙でものを買えるってすごいですよ。
(ロビネス さん)
これこれ。いま「紙に好きな金額書いたらお金にならないかなー」って思ってこれはもちろん妄想なんですけど、その前に紙幣の時点で昔の人から見たら妄想だろ、っていう。だんだん机上の空論から話がそれてきた気がしますが、妄想にしろ机上の空論にしろ、前時代のそれが当たり前になったときに次の時代の妄想や机上の空論が生まれる。どんどん刷新していっているんじゃないでしょうか。
科学と机上の空論は紙一重
というわけで最終回、いかがでしたでしょうか。
SF作家、アーサー・C・クラークの言葉に「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」というのがありますが、僕はこういいたいです。
「充分に発達した科学技術は、机上の空論と見分けが付かない」
もう最新技術とか説明されても、「理屈はわかるけど…」みたいな感じになるじゃないですか。ぜんぶ机上の空論っぽい。
逆に言えば、科学の進歩とは机上の空論を実現してきた歴史なのかもしれませんね。
……と科学の進歩についてよくわからないなりに適当なことを言ってきれいにまとめた風にしつつ、本コーナーは終了です!ありがとうございました!