特集 2015年3月4日

クイズモンスターに聞くクイズ攻略法!

クイズモンスターに挑戦してきました!
クイズモンスターに挑戦してきました!
知力体力時の運すべてを駆使して闘う知のスポーツ、それがクイズ。
『パネルクイズアタック25』に出場して惨敗して以来その魅力に心惹かれ、どうにかクイズで勝てるようになりたいと思っています。
もっと言うと、ゆくゆくは5年後アタック25にリベンジしたい、できることなら優勝したい、さらに言うなら地中海クルーズペア招待券を獲得して両親にプレゼントしたい!
そんな野望を叶えるため、クイズ王にクイズのコツを習ってきました。
1980年北海道生まれ。
気が付くと甘いものばかり食べている偏った食生活を送っています。


前の記事:これが南京玉すだれ


『QUIZ DEAD OR ALIVE』

ところで、一度出場してしまったことで『アタック25』の出場資格が停止している今、私がひそかに出場を狙っているクイズ番組があります。

それは、インターネットクイズ番組『QUIZ DEAD OR ALIVE』。
地下迷宮に召喚されたクイズ名人たちが地上への生還を賭けて闘うという、ちょっとファンタジーな設定でクイズ対戦が行われます。
地下迷宮でのクイズバトルに挑む戦士たち。
地下迷宮でのクイズバトルに挑む戦士たち。
こちらは早押しクイズでその実力を発揮する学生クイズ界のエース・佐谷政裕さんと、『クイズモンスター』の異名でイベントやテレビ番組等でも活躍する古川洋平さんの対戦。
これまでも、『アメリカ横断ウルトラクイズ』優勝で有名な能勢一幸さんやクイズ番組の出題や監修などで活躍する道蔦岳史さん、『クイズミリオネア』で1000万円を獲得した関西クイズ界の雄・永田喜彰さんといった豪華メンバーが出場してきました。

クイズで生死を賭けるというのもなかなか珍しいシチュエーションですが、それ以上に変わっているのが解答のシステムです。
解答者には最初に星5つのポイントが与えられており、早押しクイズの形式でポイントを削りあって勝敗を決めるのですが、早押しなのにボタンを押さなくても解答権が与えられるのです。
最初の状態。
最初の状態。
どちらかがボタンを押せば、二人とも何らかの答えをボードに書かなければなりませんが、その結果、押した人も押さなかった人も正解の場合は、星に変化はなし。
パターン1、両者正解の場合はそのまま。
パターン1、両者正解の場合はそのまま。
押した人だけが正解だった場合、押さなかった人の星がひとつ没収されます。
パターン2、押した人のみ正解だと不正解の人の星が減る。
パターン2、押した人のみ正解だと不正解の人の星が減る。
どちらも不正解だった場合は、押した人の星がひとつ没収されます。
パターン3、両方不正解だと押した人の星が減る。
パターン3、両方不正解だと押した人の星が減る。
押した人が間違い、押さなかった人が正解だった場合は、押した人の星が押さなかった人へと移動します。
パターン4、押した人のみ不正解だと押さなかった人へ星が移動する。
パターン4、押した人のみ不正解だと押さなかった人へ星が移動する。
このように星の数が変化していき、先に星の無くなった方は敗者となり地上に戻れず地下迷宮をさまよい続けることになります。
何だか無駄に複雑なルールですが、自分が分からない問題でも対戦相手の行動次第でポイントを削るチャンスがあるので、意外と私でも勝ち目があるのではないかと思うのです。

今回は取材という名目で潜り込みましたが、出場者お二人の答えなかった問題が5~6問くらい分かったので、「お、これ、意外といけるんじゃない?」という自信が湧いてきました。
見学中。クイズ名人が答えなかった問題が分かるとちょっと嬉しい。
見学中。クイズ名人が答えなかった問題が分かるとちょっと嬉しい。
佐谷さんも古川さんも早押しが得意ということで白熱した闘いとなっていましたが、地下迷宮の支配人が妙にテンション高かったり支配人秘書がなぜかセクシーなバニーガールだったりと、クイズ以外にもお楽しみ要素が満載です。
佐谷さんと古川さんの対戦の結果が気になる方も、バニーガールが気になる方も、是非ニコニコチャンネルQUIZ JAPAN TVから『QUIZ DEAD OR ALIVE』をご確認ください。

クイズモンスターとクイズ対戦

公式サイトに出場エントリー用ページがあるとはいえ、過去の出場者の経歴を考えると私のような実力も実績もない一般人では出場など夢のまた夢。登校中パンをくわえたまま走っていたら曲がり角で転校生とぶつかる方がまだ現実的です。

ですが今回、『取材』の力で特別にクイズモンスター古川さんと直接対決する機会を頂きました。
勝つぞ!という意気込みを語った勝負前。
勝つぞ!という意気込みを語った勝負前。
この時の私は、佐谷さんと古川さんが答えなかった『オモプラッタ』が、問題の前半部分だけで分かったことで妙な自信を持っていました。
ついに『デッドオアアライブ』解答席に着席!
ついに『デッドオアアライブ』解答席に着席!
座れるほどの実績のない解答者席に座れることに喜びと興奮と緊張を1:1:3くらいの割合で感じるとともに、「ここにあの『ウルトラクイズ』の能勢さんも座ったんだ…」と思うと何の成分も残ってないだろうけど匂いでも嗅いでおこうかという気分になってきます。
ちょっとした変質者ですね。

この対決では番組本番とは違い、10問出題して最後に星が多く残っていた方が勝者という特別ルール。
そして、番組で出題されているのと同じ方に問題を読んでもらえるという贅沢なシチュエーション。
ですが、『早押し革命児』の異名も持つ古川さんは、
「沖縄料理のラフテー、中国料理のトンポウロウ(ピンポーン)」
「漫画『美味しんぼ』のキャラクター海原雄山のモデル(ピンポーン)」
という感じにスイスイと押してしまうため、問題が最後まで聞けることはほぼありませんでした。
余裕が感じられるクイズモンスター・古川氏。
余裕が感じられるクイズモンスター・古川氏。
目がうつろなおおた。
目がうつろなおおた。
私の唯一の得意ジャンルであるプロレスの問題が出題された時、「立命館大学在学中、『ターナー・ザ・インサート』のリングネーム」で押して勝負に出たつもりでしたが、それもあえなく失敗。
新日本プロレスで活躍する棚橋弘至選手の学生プロレス時代の話です。
新日本プロレスで活躍する棚橋弘至選手の学生プロレス時代の話です。
ちなみに、立命館大学在学中に『チン先真性』のリングネームだったのはレイザーラモン・RGさんですが、多分そんなクイズは出ないと思います。

私が早押しに対して瞬発力が無さすぎるというのもありますが、それを差し引いても、
「関東で2月8日」
「お医者さんに診察してもらった時払うのは診察料ですが、えき」
で答えが分かる方がおかしいだろ!
2月のイベントなんて、節分とバレンタインくらいしか出てこない。
2月のイベントなんて、節分とバレンタインくらいしか出てこない。
『易者に見てもらった時払うのは?』、正解は『見料(けんりょう)』。
『易者に見てもらった時払うのは?』、正解は『見料(けんりょう)』。
思えば針供養のこと自体よく知らなかったし、易者さんに支払うのが『見料』だということも初めて知りました。クイズ以前に常識がないのかもしれません。
10問の間に星がすべて無くならなくてラッキーでした。

唯一、私が古川さんから星をもぎとれたのは、
「年末年始の忙しい時期に短期で募集されることが多い郵便局で働くアルバイトを何というでしょう?」
という問題。
正解だったけど、指摘されなければボタンを押すのを忘れてた。
正解だったけど、指摘されなければボタンを押すのを忘れてた。
高校生の頃、郵便局で年賀状仕分けのアルバイトをしたことがあったのでたまたま知っていましたが、まさかその経験がこんな場面で役立つとは。
ありがとう、郵便局。ありがとう、『ゆうメイト』。
一問くらいで喜びすぎ。
一問くらいで喜びすぎ。
結果だけ見れば古川さんが星4つ、私が星2つというダブルスコアの惨敗で、これが正式な対戦だったら私は地上へ戻れず地下迷宮をさまよっているところでした。

でも、クイズ名人に対してストレート負けで終わらなかっただけでも頑張ったよ私。自分で自分を褒めてあげたい!と、元マラソン選手の有森裕子さんも言っていました。

もっと実力を付けて、いつか正式な出場者として挑戦したいと思います!
この経験を生かして、また地下迷宮に戻ってきます!!
この経験を生かして、また地下迷宮に戻ってきます!!

クイズモンスターへの質問状

しかし、「もっと実力を付けたい」と言ったところで、どうすれば実力がつくのでしょうか。
クイズで出題される範囲は幅広いし、闇雲に知識をつけようとしても限りがあります。

そこで、「クイズのことならクイズ王に聞けばよい」と、今回対戦させてもらった古川さんにクイズのコツをうかがってみることにしました。

『早押し革命児』『クイズモンスター』の異名を持つクイズ界の異才・古川洋平さん。
現在クイズ作家として、テレビ朝日系『くりぃむクイズミラクル9』や日本テレビ系『高校生クイズ』等に問題作成として携わったり、イベントを開催したりテレビ番組に出演したりと精力的に活躍されています。

高校生の頃に『アタック25』で優勝した経験があり、大きな枠で捉えれば私の先輩と言っても過言ではありません。いや、過言ですかね。
『クイズモンスター』古川洋平さん。好きなアイドルは乃木坂46。
『クイズモンスター』古川洋平さん。好きなアイドルは乃木坂46。
――クイズに強くなるには、どんな方法が有効でしょうか?
「サッカーだったら走り込みをしたり筋トレしたりといった体作りも必要ですが、ドリブルなどのテクニックを磨くことも大切ですよね。
クイズもそれと同じで、体力作りとして知識をつけるのも大事ですが、テクニックとしてクイズの答え方を理解するのも大事なんです。クイズ好きな人は、意外とそのテクニックの部分を意識しないことが多い気がしますね。」


――クイズのテクニックって、どんなものがあるんですか?
「たとえばクイズ番組なら、『アタック25』はクイズを使ったオセロのようなゲームだし、今回の『DEAD OR ALIVE』も単なる早押しクイズとはまた少し違いますよね。そういう独自のルールを理解して戦略を練るのもテクニックのひとつです。」

――『DEAD OR ALIVE』は早押ししなくても解答権があるのが変わってますよね。
「ぼくが得意なのは『誰もが知っていることを誰よりも早く判断して押す』ということなので、押しても押さなくても解答権が与えられる『DEAD OR ALIVE』の形式はあまり得意なものではなかったですね」

――『DEAD OR ALIVE』のようなだとどういう人だと有利で、どんな戦略があるんでしょう?
「地上波のクイズ番組よりも難しい問題が多いし、解答の形式もあるので、早押しの瞬発力よりも深い知識を持っている人が有利になります。そういう人を相手にする場合はポイントを減らさないことを第一に考え、なるべく自分からは押さずに対戦相手がボタンを押したくなる空気に持っていってミスを誘う、というのがぼくの取れる戦略ですね」

――ボタンを押したくなる空気に持っていくという時点で素人には使えない戦略ですが、じゃあ『アタック25』だったらどんな戦略が有効ですか?!
「『アタック25』は押し負けると解答権を得られないので、簡単な問題に早く反応して確実に答えるというのが大事です。でも、クイズに正解する以上に大事なのはオセロの戦略がです。過去には3問の正解だけで優勝した人がいますから、いかにオセロ要素が重要か分かりますよね。優勝した時は、正解が分かっても敢えて答えずパネルの取り方を優先するようにしました。」
3問答えられれば勝てます!という古川さん。
3問答えられれば勝てます!という古川さん。
――私、オセロが苦手なのでそこは考えずに分かる問題にやみくもに手を出した挙句、パネル2枚でした。
「なりふり構わずに解答するのは、ボクサーが常に右ストレートを振り続けるようなもの。場合に応じてフック・ジャブと使い分けるように、クイズでも緩急を付けるのが勝つために意識すべきことです」

クイズ番組で勝つには、番組独自のルールに応じた戦略が必要。
『アタック25』なら、クイズの勉強よりオセロの勉強の方が大事。
私の今後5年間の課題がはっきり見えた瞬間でした。

クイズモンスターに聞く早押しクイズ攻略ポイント

――クイズが得意な方々はよく問題の途中でボタンを押していますけど、「~ですが」みたいなフェイントの可能性もありますよね。最後まで聞かなくても分かるものなんですか?
「そういう『ですが問題』にも対応できるテクニックがあります。
日本語の特性として対比するところにアクセントを置く習慣がありますから、それを考えれば問題が予想できるんです。
例えば、ファミレスでご飯を食べる時に友達に『俺はハンバーグにするけど、お前は?』と聞くとします。この時対比しているのは、『俺』と『お前』だから、アクセントが置かれるのは『俺』の部分になります」
アクセントは『俺』に付く。
アクセントは『俺』に付く。
「クイズで言うと、前半が『日本で一番高い山は富士山ですが』という問題で対比させるものとして考えられるのは『二番目に高い山』や『一番低い山』あたりですが、それもアクセントを置く場所で最後まで問題を聞かなくても予想が付きます」
一番に対して二番。そんなにクイズには出ない。
一番に対して二番。そんなにクイズには出ない。
高いに対して低い。これもそんなにクイズに出ない。
高いに対して低い。これもそんなにクイズに出ない。
――言われてみるとそうですが、普段アクセントをそこまで意識して話してませんし、出題の時必ずそう言っているか分からないのでは?
「どんなクイズ大会も問読み(出題者)は慣れた人が担当しますし、クイズ番組ではアナウンサーや声優さんといった日本語を大切に扱っている人が担当します。『DEAD OR ALIVE』の問読みもプロの声優さんで、やっぱりそういう人たちはアクセントの置き方にも気を配って問題を読んでいます。そこを逆手に取った作戦ですね」

――『ですが』かと思ったら、実は富士山を答えさせる問題だったということは無いんですか?
「それにもプロの読み手の上手さを逆手に取った作戦があります。一問を読み上げる時に一定の尺に収めようとするので、問題の文字数によっての読むスピードが変わってくるんです。『日本で一番高い山は』をゆっくり読むなら富士山を答えさせる問題、スピードに乗っていれば『ですが』問題だと判断できます」
上手い読み手の「分かりやすく伝えよう」という意識がスピードに反映されるらしい。
上手い読み手の「分かりやすく伝えよう」という意識がスピードに反映されるらしい。
――他に、早押しで気を付ける点としてどんなことがあるんでしょう?
「ぼくが早押しが得意なのは『この文字まで聞けば正解を導ける』ポイント、確定ポイントを判断するのが得意だからですが、それに加えて『読ませ押し』というテクニックを駆使しているということもあります。
人間は急に止まれないので、ボタンの音を聞いて問読みを止めても準備していた1~2音は発声してしまいます。これを利用して、気持ち早めにボタンを押して目当ての音まで読んでもらうのが『読ませ押し』です」


――どのくらい読んでもらえば答えが分かるか、聞く前に分かるんですか。
「たとえば三大○○のふたつを読み上げて最後のひとつを答えさせるような問題の場合、大抵はふたつめの頭文字を聞けばみっつめの予想が付きます。
ただ、問題によってふたつめの頭文字だけでいいのか、二文字め、三文めまで必要なのかを判断しなければいけません」
たとえばこの問題なら、「青」の「あ」を聞けば答えが分かる。
たとえばこの問題なら、「青」の「あ」を聞けば答えが分かる。
この問題だと、3文字目までじっくり聞く必要がある。
この問題だと、3文字目までじっくり聞く必要がある。
「こういう『確定ポイント』を見つけるのが得意でボタンを押すタイミングを間違えない、というのがぼくの強みですね。
今まででそれが一番冴え渡っていたのは、『ストラヴィンスキーの三大バレエ』を聞かれた問題です」
この時古川さんは「ぺ」を聞く前に押したそう。
この時古川さんは「ぺ」を聞く前に押したそう。
「何故なら、『ぺ』トリューシカは口唇破裂音なので発音するまえに唇を付けますが、『は』るの祭典は唇を離して発音します。なので、音を聞かなくても問読みをガン見して口の形を確認するだけで正解が分かりました」

正直、そこまで気にしていませんでした。
さすがクイズモンスター、すごすぎてマネできそうにありません。ていうか、教えてもらったくらいでそれをマネできたら、そいつこそモンスターだよ!
コツを頭では理解しましたが、それを実践するのは楽ではないんですね。

クイズモンスターの生き様と今後

――ところで、古川さんはクイズ作家として活躍されていますが、いつ頃からクイズ作家を志したんですか? 昔からクイズが好きだったんですか?
「クイズとの出会いは、幼稚園の頃父親が買ってきた『アメリカ横断ウルトラクイズ』のボードゲームですね。そこで、クイズ問題を豆知識的に覚えたり、早押しボタンを押す楽しさに目覚めました」

――そこからクイズの道へ?
「いえ、小・中学校の頃はスポーツやバンドなど他の趣味があったので、そこまでクイズにのめりこみませんでした。
高校に入学してから通学時間が長くなったので、運動部に入るのはやめたんです。そこでクイズ愛好会というのを見かけて、まあイヤになれば辞めればいいかと思って軽い気持ちで入部しました」
私も小学生の頃、ウルトラクイズのゲームで遊んでました、
私も小学生の頃、ウルトラクイズのゲームで遊んでました、
――やっぱりその当時から強かったんですか?
「子供の頃の『ウルトラクイズ』のゲームの成果か、新入部員の中ではかなり強い方でしたね。でも、2年生の時に『アタック25』高校生大会に出場して優勝したんですが、その頃にはぼくよりも強い人はたくさんいましたし、実力よりも先に結果が出たような感じでした。で、そうなるともうやめられなくなりますよね。
3年生の時には『タイムショック21』第一回高校生大会で優勝して、高校生クイズ番組の二冠というのが珍しがられました。それがきっかけで、大学もクイズ推薦で入学しました」


――クイズ推薦なんて制度があったんですか?
「クイズというか、特技を生かしたAO入試の制度が立命館大学にありまして。ぼくの前の年度には歌手の倉木麻衣さん、次の年度には野球選手の大家選手が合格した制度です」

――錚々たるメンバーに挟まれてますね。クイズで入学なんて初めて聞きました。大学ではどんな活動を?
「クイズ好きの有志が開催している学生早押しクイズ大会『abc』というのがあるんですが、それに出場して1年生で準優勝、2年生からは3連覇しました。
そうした実績を重ねていって、これからは自分が勝つことだけではなく、クイズを楽しんでいるけど勝てない人たちの成長を助ることがしたいと思い、弟子をとるようになりました」


――有名なクイズ王は何人もいらっしゃいますが、弟子をとっているというのは珍しいですね。
「先ほどお話したコツやノウハウのようなものを教えたいという気持ちは持っていたので、
クイズ王という肩書きがあると多少偉そうでも許されるのでちょうどよかったです(笑)。
『古川一派』として弟子が全国に11人いて、そのうち3人は『abc』で優勝した実力を持っています」


――ちなみに、私も弟子にしてくださいって言ったらどうしますか?
「弟子は選抜制なので1週間で1000問くらいのクイズを覚えてもらいますが、それが出来れば全然構いませんよ!」

――頑張りたいけど厳しそうです。
古川一派の総帥として人材の育成にも積極的ですが、今後のクイズ界をどのように感じていますか?
「今テレビの視聴者参加型のクイズ番組は減りつつありますが、視聴者参加という形式が
テレビからインターネットへと移行している過渡期なだけで、決してクイズ自体が衰退しているわけではありません。
現に、クイズファンを対象にしたクイズ大会やイベントは今も数多く開催されています。
今後もクイズの裾野が広がってほしいと思っているので、テレビ番組でぼくの存在を知ってクイズに興味をもってもらえたり、ぼくのクイズの方法論が初心者の人が勝つ楽しさを知るきっかけになれば嬉しいですね」
乃木坂ファンにも人気のダブルピース古川さん。
乃木坂ファンにも人気のダブルピース古川さん。
「最近は、アイドルグループ『乃木坂46』さんの番組に出演して乃木坂ファンの方々に応援してもらえるようになったり、定期的に『はじめてのクイズ』という初心者支援イベントを開催しています。
『はじめてのクイズ』は参加者皆さんに早押しボタンに触ってもらってクイズの楽しさを感じてもらえるようなイベントです。最近クイズに興味を持ったという方、おおたさんのように好きだけど勝てないという方、是非お越しください!」


貴重なお話しをうかがい、私の『アタック25』リベンジへの展望が見えてきました。
ありがとうございました!

クイズ強者への道が見えてきた

『アタック25』の惨敗で折れかけていた心に、新たな希望が生まれた気がします。
クイズ強者への道が見えてきました。幻覚かもしれませんが。
とりあえず、古川一派へ弟子入りするため、一週間で1000問クイズを覚えることからスタートしたいと思います。

そして、記事にはまったく登場しなかったけれど撮影係として同行してくれた西村さんが古川さんのお話にすごく食い付いていたので、そのうち西村さんの多彩な趣味の中に「クイズ」が仲間入りするんじゃないかと予想しています。
記事には登場してないけどすごい食い付いてた西村さん。
記事には登場してないけどすごい食い付いてた西村さん。

取材協力:
QUIZ DEAD OR ALIVE
※ニコニコチャンネル内QUIZ JAPAN TVにて番組公開中。
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