泊まらせてもらう家に到着
この日、尋常でないくらい寒く、コートを着ないで外に出るにはキツイぐらい寒かった。
それでも寝袋さえあればなんとか寝れるだろうと思い、知り合いの家に向かった。
あんぱんというサイトで一緒に記事を書いている、能登たわしさんの家に泊まらせてもらった。この日、能登さんの友人もいらして3人で夜を明かすことに。
「この寒さで外に寝たら、危ないですよ」と言われたが、ここまで来てしまった以上、引き下がるわけには行かない。
寝袋もあるしきっと大丈夫だろう。朝の爽やかな朝日を浴びながら、気持ちいい目覚めを迎えたいと思う。
能登さんと友人がゲームをやりだした。
私はこのゲームをやったことがなかったので、ずっと見ていた。小学生の時、こんな光景を見たな、思いながら、ずっと見ていた。少しでも体が暖かくなるように手のツボを押しながら。
私は会社が終わり、その後に家に伺わせてもらった。能登さんもそうだ。仕事が終わった後なのに、こうして家を貸してくれた。不満なんて1つもない。ただ、1つだけ、1つだけ不満を言うのならば、この時、すごく暇でした。
私が使用している三脚の軽さについて、能登さんから高評価を頂きました。
とうとう外で寝てみる
だらだらと過ごしていると、午前1時を過ぎた。
私は眠くなり、寝る準備を始めた。その時だった、パジャマを忘れたことに気付いたのは。
なので、スーツのまま寝ることになった。パジャマがスーツ。オシャレな人もきっと寝るときには着ないだろう。動きにくいし、ゆったりとできないからだ。
でも、私は着なければならない。着ないと服がないからだ。この寒さで何も着ないのは厳しすぎる。一発で風邪をひいてしまう確信があるので、不本意ながらスーツで寝ることにした。
そして、外へと向かう。
ここが今日の寝床。むき出しのコンクリートの上に寝る。降りてみたがコンクリートがよく冷えている様子がサンダルを通して伝わる。
どれくらい寒いのか、何もかけず寝てみる。10分後…。
「寒い!」
何も敷いていないので当然ではあるが、冷たい空気が全身を包み込み、体の熱を奪っていく。そして、何よりもコンクリートが冷たい。「本当に服を着ているのか?」と疑問になるくらい、背中が冷えるのだ。
これでずっと寝るのは過酷過ぎるので、防寒をしっかりとしなければならない。
命の危機を感じたので防寒対策
外はあまりにも寒かった。さすが真冬、簡単には寝かせてくれないらしい。
何か温かくなるものはないのか、とコンビニへ行った。
カイロを買った。これさえあれば何とか凍えずにすみそうだ。
そして、自分の寝袋を敷く。寝袋とカイロが合わされば無敵だ。きっと快適だろう。ただ、能登さんが「薄くないですか?これ多分、春とか秋用のですよ」と言っていたが、こっちにはカイロがある。万全の体制だ。
「暖かくて、楽しそう。」そう思いながらも、ただ見つめることしか私にはできなかった。
「よし、寝よう。いい夢を見れればいいな…」そして、30分後、
あまりの寒さに帰ってきた。全然、寝れない。
寝袋があっても肩の部分から冷たい空気が入ってきて寒い。さっきから寒いしか言っていないが、それしか言えないくらい寒いのだ。
コタツに入っているこの時間が本当に気持ちよかった。
体は十分に温まった。よし、気合を入れて寝よう。
今まで気合を入れて寝るなんて、したことがなかったが、気合を入れてないと寒さにやられてしまう。この感覚、何かに似ているなと思ったら、寒中水泳や滝行だ。
能登さんから「可哀想なので」という理由でフリースを貸してもらった。優しい。
フリースと先ほど使用しなかった残りのカイロを持っていき、決意の表情で外へ。
途中、寒かったので着ようと思ったら、Mサイズだったので着れなかった。冷えてないようにお腹へかけました。そこだけ守っても意味はない。
やっと就寝。今までよりも全然寝れそうな気がする。
この時夢を見た、笑い溢れる中、家族や友人たちと過ごす夢だ。詳しくは覚えていないが、本当に楽しそうな夢だった。今思うと、走馬灯ってこんな感じなのかもしれない。
家の中で。
就寝から1時間くらいは寝たのだ。しかし、寒くて起きてしまい「こんなとこで死にたくない!」と思い、家に上げてもらった。部屋の中は、暖かく外とは全然違う。横になった途端、すぐに寝た。
室内、最高だなと思った。
知り合いの家だから、緊張感なく寝ることはできた。
でも寒さには勝てなかった。野宿はちゃんとした準備をした方がいいと分かりきったことを、身を持って体験したので、今度どこかで野宿するときは、きちんとした準備をしたいと思う。
ただ、真冬には絶対やらない。絶対に!