特集 2014年12月2日

リンゴを罵倒する

リンゴを罵倒する話が流行ってるらしい。なんだそれは。たのしそうだ。
リンゴを罵倒する話が流行ってるらしい。なんだそれは。たのしそうだ。
「毎日やさしい言葉をかけたリンゴと毎日罵倒したリンゴだと一ヶ月後に罵倒した方だけくさった」という話をTwitterで見かけた。

リンゴを罵倒である。そんなことやったことがない。わけがわからなすぎて楽しそうだ。やってみたい。

くさるくさらないはどうでもいい。ただただリンゴを罵倒してみたい。
1980年生。明日のアーというコントのユニットをはじめました。動画コーナープープーテレビも担当。記事はまじめに書いてます(動画インタビュー)

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> 個人サイト Twitter(@ohkitashigeto) 明日のアー

人のいないグラウンドにやってきた
人のいないグラウンドにやってきた

家で罵倒するのはなかなかむずかしい

もし私達がリンゴを罵倒するなら家でやろうとするだろう。だが実際に家でやろうとするとなかなかむずかしい。

たとえばわが家には幼児がいる。インターネット上の企画だとはまだ理解できないだろう。「リンゴを罵倒するお父さんがいる」とショックをうけてしまう。

じゃあ誰もいないときや一人暮らしの人ならということになるが、もし隣家に罵倒する言葉がもれ聞こえでもしたら……評判がた落ちであるし、警察に通報されるかもしれない。

気兼ねなくリンゴを罵倒しようと思ったらだれもいない外でやるのがいいのではないだろうか。
罵倒されるためにピッチャーマウンドにあがるリンゴ
罵倒されるためにピッチャーマウンドにあがるリンゴ

東京に人のいないところはない

雨が降りそうな平日の市民グラウンドに人などいないだろうと思っていたら一応ランニング中の方が一人いた。

家で虐待の疑惑をかけられるよりはたった一人に(事情はよくわからないが、リンゴを罵倒してるんだな)と思われたほうがましか。

と思ってここではじめたが(事情はよくわからないが、リンゴを罵倒してるんだな……よし、管理事務所に相談だ)となる恐れもあったなと今は思う。
「バーカバーカバーカ」はじめての罵倒
「バーカバーカバーカ」はじめての罵倒

はじめての罵倒

ピッチャーマウンドにおかれたリンゴを「バーカ」とおそるおそる罵倒してみる。恐ろしく空疎な感触だ。つづけてもう一度「バーカ」と罵倒してみる。シーン。当然何もない。

バカ、バカ野郎と何度か罵倒をくりかえす。なんだこれは。これは何をやってるのだろう。わからない。ここからは"わからない"の領域だ。先を見たい。

とにかくリンゴに罵倒をつづけよう。
動画で。はじめてのリンゴへの罵倒。違和感をおぼえる

なにかがおかしい

楽しい!とかストレス解消!とかの前にただヤバさを感じる。くさっているとかの本来の意味でのヤバさである。

リンゴの前に自分がくさってどうする。一体このヤバさはどこからくるのか。私は罵倒のことばチョイスにその一端があると思う。

リンゴに対して「バカ」はないだろう。ここに違和感がある。リンゴにバカも利口もない。ひょっとするとバカは私ではないかという気もしてくる。
「バーカバーカバーカ」
「バーカバーカバーカ」
(リンゴはバカとかじゃないしな…)むなしさを感じる
(リンゴはバカとかじゃないしな…)むなしさを感じる

後世に残したい『リンゴを罵倒することば』10撰

やってみてわかった。いきなりリンゴを罵倒するのは意外とむずかしい。これからリンゴを罵倒してみたいという方には先にことばを用意することをおすすめしたい。

15分くらい手当たり次第にリンゴを罵倒する罵倒フリースタイルを行なって目についたものを10個チョイスした。これでいつでもリンゴ罵倒し放題である。
バカとかはリンゴにはないものと思われる
バカとかはリンゴにはないものと思われる

「バカ!」30点

リンゴはそもそもバカとか賢いとかそういうところにはないので、どちらかというと言ったほうがバカに見えてしまう。

このむなしさがすごい。リンゴを罵倒するときのむなしさはこの辺のことばからくる。アホやノータリンなども同様である。

くだものを部下感覚でこきつかおうとする男
くだものを部下感覚でこきつかおうとする男

「遅いんだよ!」40点

リンゴの動かなさをせめるパターン。遅いのはまあ間違ってはいない。物なのだから。しかし動かない物に対して「遅い!」と動くことを期待しているこの態度がやはりバカっぽい。

リンゴの罵倒は自らのIQを下げてリンゴもくさらせる。悪いことづくめだ。

別にいいだろ
別にいいだろ

「丸いんだよ」50点

まず間違っていないことは評価したい。丸いことは丸い。勢いで押しきることも可能なのだが、気を抜くと丸いからどうなんだというむなしさがやってくる。

「赤いんだよ」なども同じ。赤くてもいいじゃないか。書画にでもしたためたい。
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