基本的には、歩き回るゲームです
いきなりゲーム画面を出して細かく説明するのもなんなので、寿司を使って説明したい(急展開)。
下の写真のいくら軍艦を『拠点』とする。拠点はリアル地図の上にあり、GPSを見ながらそこに行くといくら軍艦(的なもの)がスマホの画面に映るのだ。
マジでこういうゲームなんですよ。
ご存じのようにいくら軍艦の周りにはいくらが落ちている。それを拾って食べるとエネルギー(ヒットポイントみたいなもの)が溜まる。このゲームは、寿司の種類問わず寿司の周りにはいくらが落ちているのだ。
そして、近づくとつまみ食いが出来る。するとアイテムが手に入る事になっている。
という事で、色んな寿司を巡ってエネルギー(いくら)を集め、つまみ食いしてアイテムをゲットするのが基本である。
握り寿司と軍艦巻、どちらの陣営につくかは各自自由だ。
敵と味方の寿司がある
寿司には色んな種類があるが、ここでは便宜上『握り寿司』と『軍艦巻』の2種類とする。
まぐろ、イカ、ホタテの握り寿司があるとする。
上の写真みたいに三つの握り寿司があったとすると、軍艦巻陣営としては拠点が欲しいところだろう。
となったら、無理矢理海苔を巻くしかない。海苔はさっき書いた『つまみ食い』で手に入る。
まぐろが軍艦巻陣営に落ちた。
ちなみに、軍艦巻にしたまぐろは食べにくい。軍艦巻はこぼれやすい具を酢飯に載せるための苦肉の策だったのだ。
そして全てが軍艦巻になった。
握り寿司だったものが全て軍艦巻になってしまった。こうして三つの寿司は軍艦巻陣営のものになったのだ。
ちなみにこのゲーム、攻撃側が圧倒的に有利なバランスになっていて、攻撃アイテム(海苔)などコストは掛かるがそんなに難しくはない。
そしてここからが本題である。
寿司と寿司を海苔で繋ぐのだ
さて、3つの寿司を無理矢理軍艦巻にした。これで拠『点』は手に入れることが出来た。が、これでは陣地取りとは言えない。寿司と寿司を海苔で繋ぐ必要があるのだ。
こんな具合に。
まぐろとイカが海苔で繋がれた。
まず、まぐろとイカを繋いだ。この『繋ぐ』作業は実際にまぐろかイカの近くに行かないとならないので、ここでもまた歩かされる(あるいは自転車か)。
また、繋ぐにはいくつか条件がある。ネタが傷んでないかとか色々だが細かい話なので割愛する。
続いてもう一本。
イカとホタテを繋いだ。
皿の上で見てるとすぐ出来る作業だが、場合によっては寿司と寿司の間が数100m、北海道の場合は数10km離れてるので移動するのが大変なのだ。だから拠点だけ取って海苔が張られていない寿司も結構あり、初心者はそういうのが狙い目である。
そして三本目。これで三角形が出来た。
三角形が出来るとどうなるのか?
海苔で寿司を繋いで三角形が出来た。すると、この三角形が海苔で埋まるのだ!これが陣地である。
大きな三角形を作ると、そのエリアが自分色に染まる。これはかなりの快感である。自分色に塗りつぶす快感だ。
陣地を完成させると、つまみ食いする場合の15倍くらいの経験値が手に入るのでお得である。
つまみ食いしたり敵の寿司を攻め落として自分の拠点にするのも、それはそれで経験値が溜まるのだが、攻撃のために海苔を大量に消費したり、場合によるがコストが掛かる。
が、海苔で繋いで陣地を作る作業は、移動の手間を除けばそんなに大変じゃない。おまけに、経験値を一気に稼げる。
そりゃ陣地を作る方に力を注いだ方が良いってなる。だから、下の写真みたいな状況ではサーモンを軍艦巻にしたくなるわけ。
これでサーモンを落とせば陣地を作るチャンスです。
なにも三角形の辺、全部を自分で作る必要はない。人が掛けた海苔を利用することも出来る。
まずはサーモンを攻めて軍艦巻にしてしまおう。
アッサリ陥落。
2本リンクすれば三角形が出来る。
この場合、ホタテとイカはもう結ばれているので、サーモンとイカ、サーモンとホタテを結べば三角形になる。4つの寿司で陣地2個分の経験値が手に入る。レベル1なら一気にレベル3くらいになる経験値だ。
ちなみに三角形の面積が大きくても小さくても入る経験値(AP)は同じである。なので小さい三角形をいくつも作る方がAP的にはお得である。
すっかり海苔陣営のものになった。
ここで、ちょっとだけ頭がいい人はこう思うかも知れない。「まぐろとサーモンを結べば三角形4つ分の経験値が手に入るのでは?」と。でもそれはルール上出来ないのだ。
橋渡しの海苔は先に掛けられている海苔と交差できない。サーモンとまぐろの間にはイカ-ホタテの海苔があるのでNGなのだ。上の方で割愛したルールの一つである。
ルールまとめ
まとめるとこんなゲームである。
・寿司(ポータル)の周りを歩いてエネルギー(XM)をためる。
・寿司をつまみ食い(ハック)するとアイテムが手に入る。
・海苔を巻いて(攻撃)して自分側の拠点にする。・寿司の間に海苔を掛けて(リンクして)陣地(コントロールフィールド)を広げる。
以上の事をすると経験値(AP)が溜まってレベルアップしたり自分たちのコントロールフィールドが広がっていくのだ。
では外に出て、実際のとこ世界はどうなってるのか見ていただこう。
実際に街に出ると寿司はどうなっているのか?
ゲームの内容や大まかなルールは判っていただけただろうか。じゃあ実際に街に出てみよう。
下の写真は駅に向かう、なんの変哲もない並木道である。道の両側にお好み焼き屋さんや美容院、飲食店がある。
平和な午後の日常。
これをゲームの画面で見ると、こうなっているのだ。赤い線が上の写真の道路である。
こんな感じで寿司(ポータル)が並んでいる。
最初の写真に寿司の場所を重ねてみるとこんな具合だ。いや、もう意味がわからなくなってきたから寿司っていうの辞めようか。寿司の事、本当はポータルって言うんです。
ポータルからは、白いつぶつぶ(いくら)が出ていて、近くを歩くとそれが自分に集まってきてヒットポイント(本当はXM)が回復する。
僕にはこう見えているわけです。脳内では。
通勤や通学の途中にポータルがあると、経験値稼ぎが大変にはかどる。が、駅周辺なんかはみんなの通勤通学路なので、必然的に寿司、いや、ポータルの奪い合いになる。
朝は握り寿司陣営が優勢だったのに昼には軍艦巻陣営が優勢になっていたりする。
葛西駅前は激戦区
握り寿司陣営とか、まだ寿司を引きずっているが面倒になってきたのでちゃんと説明しよう。
ゲームの世界では握り寿司陣営と軍艦巻陣営ではなく、緑チームと青チームの2チームが戦っている。青魚チームとバランチームとしてもいいがやっぱりややこしくなりそうなので寿司はキッパリ忘れたい。
それぞれに中二病っぽいストーリーがあるのだが、恥ずかしい気もするので割愛。
駅前はこんな具合にポータルが密集してる。
で、この写真を撮りに行った時は緑が優勢だった。駅前のモニュメントとか銅像、時計塔など目立つものがポータルになっている事が多い。
写真に妄想ビューを重ねるとこんな具合になる。
僕の妄想ビュー。
自陣のポータルに来たら、寿司で言えばネタの鮮度が落ちてないか(結局寿司)、海苔が破れてないかなどメンテナンスをしつつ、つまみ食いをしてアイテムとわずかな経験値をゲットする。敵のポータルになっていた場合は、もし必要なら攻撃して軍艦巻にする。
なんて事をやっていると、近くに他のプレイヤーの存在を感じることが結構ある。目の前で自陣が攻撃されたり、自分が攻撃したポータルが回復したり。
振り返ればプレイヤーがいるのだ。まわりでスマホをいじってる人がみんなプレイヤー(エージェント)に見えてくる。
みんなエージェントに見える病。
ちなみのこのゲーム、プレイヤーの事をエージェントと呼ぶ。格好良すぎて恥ずかしいので、寿司にちなんで『大将』って呼んだらどうだろう(ちなむな)。
大将大量発生。
いや、ややこしいか。寿司でイングレスの説明してるのきっと世界で僕だけだし。
遠くから見ると、スマホ見てる人全員が大将、じゃないや、エージェントに見えるのだ。敵か味方かは判らないけど。
あれ、今攻撃したのあの人?もしかしてあのおじいちゃん?ポータルを取ったら『これはばあさんの形見のポータル!若造にはわたさん!』とか言われないだろうか、なんて事を考える(考えすぎ)。
あの大将(エージェント)はきっとバスを待ちながら攻撃してる。
すっかり青チームに染まっている地域もある。というか、実は世界的には青チームが優勢なのだが。
ここら辺は青が優勢。多分、青が多く住んでる地域だ。
上の写真の、線(海苔)が集中してるポータル(寿司)は結構強い。団地の近くなのだが、多分そこに住んでる人がメンテナンスしているのだろう。
実際にはどういうとこかというと、こういう東屋である。
大将らしきオジサンが座っていた。
昼間はのどかな散歩の休憩所。夕方になると餌やりオバサンが来るので猫が集まってくるほのぼのスポットだ。
そんな場所を僕らは必死で取ったり取り返したりしているのだ。国破れて山河あり。たまに冷静になると、なにを必死にやってるんだろう、という気持ちになる。
人間はそもそも争うのが好きなのかも知れない。
ちょっとマニアックな話が続いてしまったので、ウニ軍艦の写真をお楽しみください。ゲーム内の言葉で言えばレベル8ポータル。
葛西臨海公園の観覧車もポータルになっている。家族やカップルが楽しそうに乗っている観覧車の下で、僕らは戦うのだ。
なんだこれ。観覧車に普通に乗る人達の方が充実してるんじゃないか。
幸せな風景の裏で、僕らは戦う(あれ、楽しいのかな、これ)。
でも妄想ビューで見ると、パークトレインに乗る人達みんながエージェントに見えてくる。
あれに乗れば歩かずにポータルを回れて楽そうだなーとか思ってしまう。思考がすっかりイングレスになっていてヤバイ。
はい、僕は病気です。
次のページでは、このゲームのプレイヤーが外から見るとどんな感じなのか紹介します。まー、不審者だよね。
もう1回寿司の写真で落ち着いて欲しい。海苔巻きと軍艦巻に挟まれたまぐろとササミ。うむ、海苔で巻きたい。
はい、不審者です
僕ら自称エージェントは、多分よそから見るとかなり不審である。だって、なんの変哲もない看板の前とかでスマホを一生懸命いじってるんだもの。しかも、時にはその周りをウロウロを歩き回る(イクラ集めとかで)。
葛西臨海公園パークトレインの停留所。ここもポータルなんですよ。
なにをしてるのかと言えば、攻撃とかハックとかメンテナンスとかだ。大体、長いと5分以上掛かる。その間ずっと、なんでもない場所に釘付けである。正直、不審だろう。
なんでもない場所でスマホをいじり続ける変な人。
でもって、細かくは書かないが、ポータルとの距離を測ることがあり、スマホの画面を見ながら明後日の方向に歩き出す事もある(歩きスマホはよくないんだけどね)。
脳内がゲーム画面でいっぱいなので、多分外からみたら「なにやってんの」って感じになるだろう。不審者でごめんなさい、ゲームやってます(1回警官に声かけられた)。
周りを歩く事もある。
そして変なとこにはまり込む。ゴミ箱の裏とか、普通こんなとこでスマホいじんない。でもエージェントにとっては日常である。
あー、やっぱ不審ですね。
しかも、今のとこ独りでやってるが、場合によっては仲間数人とゴミ箱の裏にはまりこむ事もあるだろう。絶対怪しい。
以上が、寿司ングレスのルールである
名前間違えた。イングレス、な。
ほとんど伝わった気がしないが、僕は大変楽しく遊んでいる。最初はリンクと陣地の作り方が判らず、1ヶ月半くらい。ただただ寿司のつまみ食いをしていた。
でもリンク(細い海苔の橋を架けるアレ)が判ったら俄然面白くなってしまった。
最後にウニづくしの写真をご覧ください。ほら、海苔を巻きたくなるでしょうが!
ポータルの密度は場所によってまちまちだが、都内はかなり多くて東京駅周辺はこの有様、まさにポータル食べ放題である。
そして大将もたくさんウロウロしてる。新宿あたりでは、「この人絶対大将だ」って人を数人見かけた。
都内でやるとレベルがガンガン上がります。
最後まで寿司を引きずってしまった本稿だが、イングレスの楽しさが誰か一人にでも伝われば幸いです。あるいは、みんなが寿司を食べたくなってくれれば。
そもそもなんで寿司なのか?
僕は海苔が好きなので、きっと握り寿司を軍艦巻にしたら美味しいだろうと思っていた。ずっと。だから、それをテーマに記事を書こうと思っていたのだ。
で、試してみたらイマイチでボツにした。その結果、イングレスと寿司が融合した本稿が出来上がったのである。
果たしてこれでよかったのか、正直わからない。
興味あったらWebサイトを見てみてください。
https://www.ingress.com/
英語だし多分
動画とか見ても意味わからないと思うので(寿司は出てきません)、周りでやってる人を探して聞いたらいいと思います。