大きさを比較
iPhone6の特徴としてまずあげられるのが大きいことだろう。手に持ってみるとその感触はかなりちがう。
一回り大きくなった。全体の大きさがわかるだろうか?
背面。大きさがわかりやすいように麸を置いてみた。ちゃんぷるーに入ってるタイプのものである。
一方の五稜郭と四稜郭である。両者とも大砲が打ちやすそうな城である
一方、五稜郭と四稜郭はどうだろう
一方の五稜郭と四稜郭であるがここで両者をおさらいしておこう。
五稜郭とはペリーが日本に来たころ、こりゃやばいとばかりに日本が函館に作ったお城である。大砲を撃ちやすいように星形になっている。
江戸幕府がおわるころ、旧幕府軍がここにたてこもるが、もう一つあったらいいなと急ピッチで作ったのが四稜郭(四角に近い形なので四稜郭だが新五稜郭ともいわれる)である。こちらはあわてて作ったので小さい
私達取材班も函館におとずれてはじめて知ったくらいでそこまで有名なお城ではない。3mの土塁なのでお城なのかどうかもあやしい。ただがんばって作った感はある。
五稜郭と四稜郭は近い。大きさはこの地図よりもさらに小さいか
五稜郭。押しも押されぬ特別史跡である。こちらはどんどん押そう。
そばには五稜郭タワーが建つ。函館の観光名所である
五稜郭は500×450×8m。このおもしろい形を見るために隣にタワーが建っているのか
中は観光スポットとしていろいろな展示が。観光客も多い
一方の四稜郭である。碑の前に植木がある
へんな角度でしか写真が撮れない
四稜郭は100×70×3m。見どころはひとつ、土塁に立って「こんなんで守れるのかなあ」と不安を味わう点である
持ちやすさ
iPhone6の特徴としてまずあげられるのが大きいことだろう。並べてみるとそのちがいはわずかだが、手に持ってみるとその感触はかなりちがう。
あまりにも持ちにくいので自作の持ちやすさケースを作った人もあらわれたとか
ケースの作者。いいものができたとホクホクのおいもさん状態である。
持ちにくい五稜郭
一方の五稜郭と四稜郭であるが、似た形で紙を切り抜いてみると五稜郭のもちにくさがきわだつ。不必要な角が多く、ひっかかりと考えればまあよいが、硬い素材なら痛くなることだろう。
五稜郭の持ちにくさをふまえて四稜郭が設計されたと思われる。
ぐわし。
キュッと。もちやすい。
薄くなった6。そして角も丸くなった。麸もさすがに丸い
時代は再び丸へ
iPhone6になって薄くなったと同時に角が完全な丸になった。デザイン的な流行なのだろうか。
一方の五稜郭はさすがの尖りっぷり。そして四稜郭もさすが稜郭……と言いたいところなのだが、たぶんそのへんの子供が遊びすぎて削れて丸くなっていた。
一方五稜郭、ほれぼれするような鋭角っぷり。
ボートを借りて実際にさわってみる。「へ~、これが五稜郭の角度か~」函館に新たな観光スポットが生まれた
四稜郭のほうは土塁なのでなだらか。どうも遊ばれて削れたっぽい痕跡である。
明るくなったiPhone。コントラスト比800:1だったのが1400:1になった。くらべてみると白がより明るい。
画面が明るくなったiPhone、地味な四稜郭
iPhone6を持つ友人に、実感として何が変わった?と訊くと画面が明るくなったという。なるほど並べてみると白の光の強さがちょっとちがう。
一方、五稜郭と四稜郭であるが太陽と月というよりも月とすっぽんの差である。函館観光の目玉として鎮座する五稜郭に対し四稜郭は地元の中学生が秘密基地的感覚で使用していた。
外周は部活に、中は観光客、そしてタワーと五稜郭はいまだに函館のシンボルであることがわかる。雰囲気は明るい
タワーのエレベーターで上昇すると新選組がブラックライトで浮かび上がる! おしゃれな誠!
こちらパソコンで手をスキャンして紙が手渡されるコンピューター手相占い。占いに徹底的な効率化が導入された。
一方の四稜郭。今土塁を守るのは地元の女子中学生である。やっていることはおしゃべり。なぜここで。
GLAYのメンバーも…
観光客でにぎわう五稜郭に対して四稜郭はというと、女子中学生が二人土塁でおしゃべりをしていた。他の訪問記などを読むと野球で遊ぶ子供たちがいたりするようだ。
なんでもこの四稜郭、函館出身のバンドGLAYのメンバーの一人もよく遊び場に使っていて、今ではGLAYのファンの方も訪れるとか。
ここに来ている中学生がかつての恋に恋い焦がれ恋に泣いた愛しいTeenage Memories(♪グロリアス)なのだと思って見ると味わい深い。
というか、GLAYの歌詞をすべて四稜郭におきかえるとまあ大体味わい深い。
ex. 四稜郭のあの四角さをあなたにも見せたい…(♪Winter,again 同行の藤原より)
Focus Pixels他カメラ機能はいろいろ性能アップしている新iPhone
カメラがよくなったiPhoneに対して…
iPhone6になってオートフォーカスの精度がよくなったり手ぶれ補正の効きがよくなったりカメラまわりはいろいろ性能が上がっている。
対して五稜郭であるが、付属の五稜郭タワーにはテレビ望遠鏡なるものがついている。だが四稜郭には土塁があるのみなので当然何もない。
何もないがたまにカメラを持った城ファンが訪れる。彼らを見つけたときは無言で心のポイントカードをためよう。
五稜郭タワーにはテレビ望遠鏡がついている。残念ながら四稜郭は発見できず
カメラを持った城好きがたまにやってくる
四稜郭のみであるが…
この情報はiPhoneも五稜郭も関係なく四稜郭においてのみであるので比較でもなんでもないのだがよくゴミが捨てられているようである。
よく虐げられているようだ。がんばれと応援したくなる四稜郭。(応援したところでゴミは捨てられるのだが)
イノセンスあふれるゴミすて禁止の告知
近くに不要品引取ののぼりが立っているのも皮肉なものである
あと四稜郭は基本的に傾いている。基本的な不安度がすごい
大きくなったiPhone6に対して小さくなって傾いた四稜郭
大きさでえらぶiPhone、そしてえらべない城
iPhone6になってプロセッサやカメラ性能や通信速度は上がっているらしい。基本的な性能はそりゃ新型の方がいいが、携帯するのだから大きさも重要である。あとは好みで選べばいいだろう。
iPhoneを換える人はそんな感じでどうぞ換えていただきたいが、五稜郭はそうはいかない。五稜郭のあとは四稜郭しかないのである。
五稜郭の近くに車で行ってみて「し、四稜郭……そんなものがあるのか」と函館の稜郭熱に打ちのめされて比較するにいたったこの企画であるが、書きながら調べていて驚いた。なんと三稜郭もあったらしいのだ。
参考 なんだか函館『三稜郭』
函館の人、稜郭どれだけ好きなんだ。
今私達が生きるこの三次元では三稜郭までしか存在しないが、別次元の函館では二稜郭、一稜郭が存在することだろう。
行ったら言ってみたいものだ。はるばる来たぜ(別次元の)函館と。