古墳ゼリーを食べに出雲へ
「前方後円墳のゼリーを掘ってみると、なんと中からあんなものが!?」……という仕掛けが話題になっていた「古墳ゼリー」。
私は最初、友人から聞いて知り、詳細な前知識は入れずに行ってみた。
どんなもんが出てくるんだ! という想像かきたてられる
古墳ゼリーを出してたのは、出雲大社に隣接する「古代出雲歴史博物館」のカフェ。7~9月に開催された企画展にちなんだメニューらしい。
この企画展にちたんだメニュー
博物館2階のカフェへ
一日20食出たら終了と聞いていたので朝早めに行って、無事ありつけた。
堀には抹茶ラテ
別角度からも見たい
カプチーノにも古墳が
さて、この古墳に埋葬されている人(?)はどうなっているかというと……
パカッッ……
……だれ? クマ??
クマっぽいグミが出てきた。ほんとはこれだけでもかわいいし発掘するのも楽しいんだけど、変に想像を膨らませてたせいか、「あ、人じゃないんだ……!」と思ってしまった。
抹茶ゼリー、さっぱりうまい!
ところでこのゼリー、どこの古墳なんだろう。 店員さんに聞いてみたら、そういうのは特にないと言われた。
だれの墓でもなかった
墓スイーツで対抗したい
ここで、この古墳ゼリーに対抗できる墓スイーツを考えてみたい。もっと近代の墓で対抗することにしよう。
こんな墓石スイーツできないか。掘ると骨が出てくる
まずは材料。食パンをスポンジにしたらケーキっぽくなるかもしれないが、今回は簡単で手頃な食パンを使う。
材料はこんな感じ
生クリームと適当な量のごまペーストを混ぜることで、クリームを墓石カラーにしていく。
クリームが墓石っぽい色になった
次に食パンをカットし、墓石の形に組み立てる。こう組み立てれば倒れない……はず!
耐震を考慮したつくり
倒れない食パンの墓石
これにさっき作った墓カラーのクリームを塗り、デコレーションペンで文字を書く。
これだけでもわりと墓っぽい
「さくらい家の墓」って書きたかったが、あ……やば……、文字でかすぎた。あと素人には漢字無理だな、これ。
文字でかすぎたので
乾いてから取り除いてやり直し
デコレーションペンって乾いて取り除けばやり直しがきくのか。ただチョコレートを温めて溶かしたものだから、そりゃそうか。
これでいいか…… (下のほうに見える書きなぐりは試し書き)
つぎに、掘ったら出てくる骨を仕込む。今、ハロウィンが近いお陰で骨っぽい菓子は簡単に手に入った。
骨の形のラムネを使おう
墓石の土台となる食パンにこのラムネを乗せて、上からもう一枚の食パンをかぶせる。
カラフルな骨!
二枚重ねになった食パンにクリームを塗り、上から抹茶の粉をふりかける。これで草が生えてるっぽく見えるだろうか。
草というか、苔??
これにさっき作った墓石を乗せると……
ついでにおばけクッキーも乗せると……
あっ、墓!
いいじゃないか、墓ケーキ! (パンだけど)
そして、この墓を掘り起こすと……
おおお…… 骨!!
出てくる出てくる!!
自分で埋めたのに、掘り起こして骨が出てきて、妙にうれしいのはなぜだ。
どう見ても荒らされたあと……
味のほうは普通においしかった。ただ、ラムネとパンはちょっと合わない。骨型ビスケットとかあれば、そっちのほうがよかったかなと思う。
結論:墓スイーツたのしい
古墳も墓石も、掘り起こすという作業にちょっとしたサプライズ感があって楽しかった。
発掘系菓子というと、
恐竜の化石を掘り出すチョコレートというのもあるらしいが、これと楽しみのジャンルが似てるような気がする。
(……とまとめようとしたが、墓自体は本来まったく発掘系じゃないんだった)
そう考えると、食べ物に何か埋めておいて掘り出して食べるというすごく単純なことで意外と楽しめるもんだな、と改めて気づいた。
溶けるよ、キケン
墓石のほう、ひとりで食べる分にはちょっと大きめに作ってしまい、二日に分けて食べたらラムネがやわらかくなってた。古墳の場合もしばらく放置したらグミが溶けてきてアウトだ、たぶん。
墓スイーツは作ったらすぐに全部食べることをオススメしたい。
黒いどくろが翌日青くなってた (そしてこう見ると全然おいしそうじゃない)