特集 2014年8月16日

動画の中でロボットになろう

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SF映画やロボットバトルものの映像を撮りたいのに、身近にロボットがいないなー、困ったなー。
そんな状況に直面したことはないだろうか。多分ないと思うが聞いてほしい。

そんなシチュエーションに、画期的な解決法をご用意しました。
インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変な音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。

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> 個人サイト nomoonwalk

ロボットか、人間か

まずはこの動画を見てみてほしい。序盤だけでいい。
今年6月、ソフトバンクがとつぜんロボット事業への参入を発表し、世間を騒がせた。
最初に発表されたパーソナルロボット「Pepper」が話題となったが、実はその直後、ロボット事業に関するもうひとつの発表をしている。ロボット制御ソフトウェア「V-Sido OS」である。

それがなんであるかは今回の記事に関係ないので各自適当に調べていただくとして、上の動画はそのプロモーション映像だ。

人間か?

あの動画にでてくる女性型ロボット、CGだろうか?それとも女優さん?
なんかどっちもありそうな気がして、僕には見分けがつかなかった。
ここで見分けがつかないということは、人間もそれっぽく演出すればロボットになれるということではないだろうか。人間も、というか、俺も。

ロボットと人間を分かつもの

モーターの音を録音する
モーターの音を録音する
ではどんな演出をすればいいのか。そう思って映像を見返してみると、彼女が動く時、必ずモーター音が鳴っていることに気づく。ミュートしてモーター音を消してみると、さっきより人間っぽく見える気がする。
ハハァン、そういうことか。
いろんなモーターで挑戦。これはラジコンなどに使うサーボモーター。
いろんなモーターで挑戦。これはラジコンなどに使うサーボモーター。
ミニ四駆の音も録音してみよう
ミニ四駆の音も録音してみよう
家にある全種類のモーター音を録りためた。
これを人間の映像に合成すれば、ロボットの映像ができあがりである。

合成します

録音した音声を小さく切り出して
録音した音声を小さく切り出して
自分の映像とモーター音を、動画編集ソフトで合成
自分の映像とモーター音を、動画編集ソフトで合成
果たして僕はロボットになれたのか?

まずは加工前の動画を見てもらおう。
ロボットっぽくしようという意志は読み取れるものの、まあ人間である。筋肉量が少なく、体幹が貧弱なので姿勢がぐらぐらしている。ロボットっぽくない。
続いてモーター音付き。
うわ、ロボットじゃん!
首や腕の動きがさっきより直線的に見えるし、姿勢がぐらついたところも、モーター音を入れることによって「身体が傾いたためバランスを取るために胴体の関節を動かした」ように見えないだろうか。身体の貧弱さを逆手に取っている!

見えない人もいると思うが、これがこの記事中で最高クオリティの動画である。ここで脱落すると以降は絶望的なので、自己暗示で頑張ってロボットに見えるところまで持っていってほしい。

ロボットを意識しない

さっきのは撮影の時点から意図的にロボットっぽい動きをした映像である。2つ以上の関節を同時に動かさないようにしていたのだ。
もっと自然な動きでもロボットっぽくなりたい。普通に行動した動画にもモーター音を合成してみよう。
うん、どうかな……。

最大限ポジティブに捉えて、ギリいけるレベルじゃないだろうか。

具体的ないいところが見つからないのでぼんやりしたほめ方しかできないが、割といいんじゃないだろうか。
うちじゃ採用できないけど、知り合いの会社に紹介してあげるレベルじゃないだろうか。

人間らしさとは

記事的にもだいぶ「もういいよ」感出てきたところだと思うが、最後にもう一本。
ロボットっぽい動き、普通の動き、ときて、こんどはむしろ人間くさい動きにモーター音をつけてみたい。

人間くさいといえば、言い訳をしているところとかどうだろう。

待ち合わせに遅れた、というシチュエーション設定で動画を合成してみた。
言い訳部分は合成音声で喋らせてみた。

遅刻のお詫びに千円あげようとするロボット。実際の遅刻でやると相手の神経を逆なでしそうだが、ロボットなのでそのへんの感情の機微がわからないのである。

……余計な設定はともかく、リズミカルにウィンウィンいいながら走ってくるところまではけっこううまくできた気がするのだが、どうだろうか……。

モーターの限界

人間の動きはロボットと違って切れ目がないというか、「動作A+動作B」ではなくて、「動きAからなだらかに動きBに以降」みたいな感じで動作の切り替わりがはっきりしていないように思う。だからモーター音もどこを目印につけていいのかよくわからなかった。動きが複雑になると崩壊していくのだ。

振り返って最初のV-sidoの動画を見てみると、すごくロボットっぽい。よくできている。
やっぱあいつCGだな。
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