特集 2014年5月1日

赤ちゃんより大きい!世界一大きいたい焼き屋に行く

でかい!
でかい!
静岡県の丸子(まりこ)というところに、世界一大きいたい焼き屋があると知り、どのようなものか見に行ってきた。

なんと横幅60cm、3.5kgの大物!
生まれたばかりの赤ちゃんよりずっと大きい。

なんでこんな大きいものを作っちゃったんだろうか。
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」(動画インタビュー)

前の記事:地元の人頼りの旅 in 静岡

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取材日は嵐、そのお陰で厨房に入れた

お店は車やバイクでないとちょっと不便なところにある。静岡駅からだとバスに乗って30分、さらに徒歩で20分ほどかかるのだ。
嵐だ。ここから20分歩くのか・・・
嵐だ。ここから20分歩くのか・・・
と落ち込んでいたが、特別に山さんが車で迎えにきてくれた
と落ち込んでいたが、特別に山さんが車で迎えにきてくれた
前日、お店の方からバス停に着いたらまた電話してと言われていた。準備があるからだ。実際ついて電話してみると「この嵐のなか東京からわざわざ来てくれたのだから」と優しい山さんが車で迎えに来てくれた。ありがたい。

ちなみに山さんはお店の方ではないらしく、たい焼きについては店長の池さんに聞いてね、とのことだった。
到着。いつもなら外のテーブルや椅子に座って食べているお客さんがいそう
到着。いつもなら外のテーブルや椅子に座って食べているお客さんがいそう
お店につくと、車できていた先客が同じく60cmのたい焼きを買っていた。子供たちがおおはしゃぎ。
嬉しそう!でも「おも~い」とも
嬉しそう!でも「おも~い」とも
鉄板に火をつける店長の池さん
鉄板に火をつける店長の池さん
本来ならばこの焼き場にお客は入れないそうなのだが、外が嵐でお客も少ないため特別に入らせてもらえた。間近で焼くのを見ながら池さんにお話を聞く。

ところでさっきから山さん池さんと呼んでいるが、二人がそう呼び合っていたので私も勝手にそう呼ばせてもらうことにした。
生地ダネをダイナミックに流し込む池さん
生地ダネをダイナミックに流し込む池さん

前は「日本で2番目に大きい(26cm)」で売ってた

さて早速、なぜここまで大きいたい焼きを作るようになったのかを聞いた。

以前は千葉のたい焼き屋で売られている53cmが一番大きかったらしい。一方こちらのお店は26cmの大きさで当時2番目。それでも普通と比べたらけっこう大きいのだが、やはりやるなら1番がいいと特注の型を作ったそうだ。
他にも16cmと26cmのサイズもある。どれも1枚ずつ焼く「天然」タイプ。ウロコなど細かくてリアル
他にも16cmと26cmのサイズもある。どれも1枚ずつ焼く「天然」タイプ。ウロコなど細かくてリアル

養殖型ではなく珍しい「天然型」

たい焼きには養殖と天然の2種類あるというのを初めて知った。養殖というのは一気に何枚も焼き上げられるタイプ。一方でこちらのお店は全て1枚ずつ焼く「天然型」だ。

鋳物で出来た天然型をひっくり返すのには体力が必要で、時間もかかる。でもその手間のおかげで薄皮のサクサクが出来あがり、さらに美味しく仕上がるのだ。
自家製のこだわりアンコをギッシリつめていく。どちらかというと薄皮です
自家製のこだわりアンコをギッシリつめていく。どちらかというと薄皮です
比較のためと東京で買ってきていたプチたい焼き(3cm)を置かせてもらう
比較のためと東京で買ってきていたプチたい焼き(3cm)を置かせてもらう
絵本のスイミーみたいになった
絵本のスイミーみたいになった

20人前!

一般的なたい焼きはだいたい100g。それに対してこちらは3.5kgもある。単純に考えると35人前となるが一人あたりもう少し食べられるだろうということで20人前くらいかな、と言っていた。

一人で行っても到底食べきれない大きさだ。
反対側にも生地を作り、全工程約20分で完成。焼き加減は感覚で分かるらしい
反対側にも生地を作り、全工程約20分で完成。焼き加減は感覚で分かるらしい
大きくてまさにメデタイ!模様も見事だ
大きくてまさにメデタイ!模様も見事だ

結婚祝いや出産祝いに大人気

お店に買いに来る人も多いが、通販を始めたことで今や日本全国から注文を受けるそうだ。中でも多いのが結婚式などのお祝いごと。

どこかの社長さんは会社のパーティ用に一度に7枚注文してきたこともあるそうだ。それでも本物の鯛を買うより安いし(箱代込み3,300円)インパクトがあって面白い。

ほか、生まれて100日くらいの赤ちゃんと同じくらいの大きさらしく、100日祝いとして贈って一緒に写真を撮ったりするのも人気だとか。
出来たてをいただく。ほくほくのアンコがたまらない!熱くて重くて持てないけど
出来たてをいただく。ほくほくのアンコがたまらない!熱くて重くて持てないけど
20分後。だんだん給食の居残りみたいな気分に
20分後。だんだん給食の居残りみたいな気分に
顔部分を食べたところでギブアップ…
顔部分を食べたところでギブアップ…

池さん「ずっと食べてると味に飽きるよね」

美味しいのだ。美味しいのだけれど、さすがに一人で食べ続けるのは無理だった。やっぱり皆でいただくのが一番美味しいだろう。

山さんも「ずいぶん食べたね、4人分くらいは食べたかもね」とねぎらってくれたし、残りは持ち帰ろう。
メッシュ状で空気が通るように工夫されている箱。切り分け用のナイフ入りで、底板はナイフが通らないように頑丈。よくできてる
メッシュ状で空気が通るように工夫されている箱。切り分け用のナイフ入りで、底板はナイフが通らないように頑丈。よくできてる
立派な化粧箱で持ち帰りたかったが、嵐の中でこの箱を水平に保ちながら帰る自信は無い。(立てるとつぶれちゃう)その場で切っていくことにした。

そういう意味でもこの60cmたい焼きを目当てで行くなら車の方がいいだろう。
カットして持ち帰ることに。トレイに2枚重ねたのが3箱できた
カットして持ち帰ることに。トレイに2枚重ねたのが3箱できた
イケさんとヤマさんが箱詰めも手伝ってくれたお陰で、無事持ち帰ることができた。ここまで大きいと持ち帰るのさえ一苦労なのである。

持ち帰ったたい焼きは、この後会った友人2人と分けた。甘いもの好きなので嬉しいと喜びつつ、その大きさに驚き笑っていた。大きいとみんな笑うのだ。ハッピーなたい焼きである。
たいプチがエイリアンみたいだった
たいプチがエイリアンみたいだった

これはお祝いパーティにいい!

皆でワイワイと食べられる60cmたい焼き。単に大きいからという話題性だけでなく、お祝い事にもってこい、というなかなか素敵なものだった。

私が食べている間にも26cmのたい焼きを買っていったカップルがいた。サイズ的に一緒に食べるんだろうなと想像すると26cmでも充分ハッピーじゃないかとも思った。とりあえず一人ではなく、数人で食べにいくのをお薦めします。

丸子峠鯛焼き屋(リンク
所在地:静岡市駿河区丸子5787-1
TEL:054-257-7589
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日
帰りは駅まで送っていただいた。なんて優しいのだ。でもその一時間後、嘘みたいに晴れた
帰りは駅まで送っていただいた。なんて優しいのだ。でもその一時間後、嘘みたいに晴れた
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