蕨の商店街をぬけると、団地はすぐそこ。
いきなり本格中華料理の看板(?)が吊ってある車に遭遇。駐車した車に宣伝貼るのって、こりゃいいアイデアだなあ。
おお、でっかい団地だ。
大きな団地。
この団地は、大友克洋のマンガ、『童夢』の舞台になったことでも有名な場所だ。
あんな名作が埼玉が舞台………って、最近まで知らなかった。埼玉出身としては照れる。
『童夢』は面白いので必読です。
一階には、お店が入っている。
おお、英国国旗もある。
しかしひっろい団地だなあ。
ポクポク歩く。ポクポク、ポクポク。
すれ違う人の言葉を聞いていたら、みんな異言語だった。
多分、中国語だと思うんだけど……。
みんな笑顔で楽しく歩いている。
あっ、中華風幼稚園がある。
なぜか韓国食材屋さんもある。
中華食材屋さんもあった。
中華フリーペーパーもいっぱいあるよ。
ミルキーより美味しいミルクあめを購入。
実は、ここに来るまえに、ネットで情報を収集していたんだけど、「衝撃! 埼玉にチャイナタウンがあった!」
みたいな、扇情的な記事しか見あたらなかった。
いや、外国人が日本に住むというのは、いろいろ大変なことが多いと思うけれど団地自体はクリーンで、とってもフツー。フツーですよ。
静か。明るい。キレイ。
中華食材屋さんがあるくらい。
ぎゃくに、「日本人に人気がなくなった団地に、中国の人が入居してる」感じであった。
多分だけれど、都心アクセスがいいからだと思う。
日本人よりも虚を捨てて実を取っているんだと思う。
都内に住まなくても、便利で安いところがいいからかな。
蕨市って都内まで15分だもの。
そういうことなのかな、と思ったりした。
老舗っぽい中華料理屋さんに行ったら、日本人式の中華だった。間違えた。これはこれで美味しいんですが。
しかし、ほんと、でかい団地だなあ。
田舎の一軒家出身なので、団地に住むのって、ちょっと憧れなんだよなあ……。
あっ、駐車した車の宣伝に出てた店。ここに行けば良かった。
今度は西川口の駅のほうへ行く。
ここも、10年以上前から、中華中華した中華屋さんが、ある地域である。
おもいきって、本格中華屋さんに行く。
中をのぞいたら、全員がまかないを食べていたのだけれど
どうぞ、どうぞ、と呼び込まれた。
なんだか申し訳ない。
店内に入ったら、いきなり中国語で話しかけられた。
「あ、あのー」と言ったら、すぐに日本語に切り替えてくれた。
そえつけてあった薬味。なにがなにやら。クミンは分かるけど。
……ウッ、読めない。かろうじてコーラは分かる。ほかはわからん。
ウイスーキがお好きでしょ。
しかし中国語だったり日本語だったり、謎なメニュー表だなあ。
勧められた看板メニュー。2人で行ったので、この量は無理、と断念。
中華!ということでカエル。
中華!ということでザリガニ。
カエルもザリガニも気が進まないよう……ということで、ラム炒めにしました。
美味しかった!
アヒルを香辛料で煮た料理も売ってた。
これの専門店、新大久保にもあったな。日本では食べられるところが少ないらしいよ。
食べながら、芝園団地で貰ったフリーペーパーを見る。
URが普通に貸しているんだね。
団地に、外国の方が集まる……。
これ、誰も予想しなかったことなんじゃないだろうか。
ネットカフェもある。
食品やもあるよ。
羊肉を食べてから、また、ポクポク歩く。
おお、フィリピンのお店もある。川口、国際色豊か。
フィリピンのおみせ。
しかし、異国人より理解しにくいものは普通にある
酔っぱらった取材班は、「居ナック コンばんばん」という店に潜入することにした。
居酒屋+スナックを足した店で、格安でスナック気分が味わえる店である。
爆音でかかる、誰かの歌っている演歌。お通しは500円でつまみも500円。
カラオケ一曲100円。
お客様は、50代以上の男性多し。
カウンター女性も50代くらいなんだけど、お化粧ばっちりで、みんな色っぽい。
要するにガールズバーなんだと思う。
「あら、はじめて?」「このへんに住んでるの?」ときかれて、適当にやり過ごす私たち。
何か歌わないといけない感じだったので、歌いましたよ、アイムプラウド(華原朋美)を!
そしたら「若い女が媚びた声で歌いやがって!」みたいな感じで、ちょっとだけ空気が凍りました(同行者の見た感想)。
そもそも若い女じゃないんですけど……。
DEEP川口すごいよう、知らない世界だらけだ……。