飛び出すプリン
「絵に描いた餅」とは実際には役に立たないもののたとえだが、それはやっぱり描きかたが雑だったのではないかと思うのだ。
21世紀のテクノロジーを駆使したらもうちょっときちんとした餅が描けるのではないか。
これではどうだろうか
21世紀の餅はプリンである。餅が入ったうどんを力うどんと呼んでしまう時代はきっと餅がいいものだったと思うのだが、いまそれに相当するのはきっとプリンだ。
このプリン皿、錯視でプリンに見えるだけで実態はこうである。
楕円のプリン板
手の動きだけでドヤ顔が見えるという動画になったと思う。
どっちが本物か分かるかなー
と言うほどでもない。奥である。
まあこれは竹野内豊に似ているという男性が実際に竹野内豊の隣に立つとぜんぜん違うんだけどそんなことめったにないので竹野内豊似ということでいいや、という状況と同じなので次に進めたい。
つくりかた
プリン皿の作り方だが、ちゃんと作るには専用の装置を使ったり計算をしなければならないみたいなので自己流で作った。
1. プリンを撮影する
2. 撮影したプリンをプロジェクターで床に投影する
3. プリンが写っているところを上から撮る
4. 撮ったプリンにあわせてもとのプリンの写真を歪ませる
図で表すとこのようになる。
この歪んだプリンを印刷して切り抜くと、ペラペラのプリンができる。これはこれでおもしろいのだ。
ペラペラのプリン
ペンタブレットの上にプリン
キーボードの上にプリン
この2次元プリンならこれまでプリンが置けなかったところにも躊躇なく置くことができる。プリン置きたい欲を存分に満たすことができる。
皿をつける
プリンの完成度を高めるために、プリンの下に皿をつけよう。絵に描いた餅の完成度を高めたい。
原宿にある
HappyPrintersというプリントショップでアクリル板にプリンを印刷してもらった。
使用するのはUV硬化型インクジェットプリンター。これで卓上型というのが笑った。
通常はボールペンの名入れなどに使うプリンタだが今回はプリン入れである。
プリンタから出てきたプリン
アクリル板はレーザーカッターで丸くカット(ここはいつもの
FabCafeで)
いろんな機材を使って21世紀の絵に描いた餅完成。これならもう机上の空論とか使えないたとえには使わせないぞ。
よく見るとプリンだけ傾きが違っていることが気になるかもしれないが、その場合は手で持って傾けるとリアルになる。この記事の冒頭の写真がすべて手で持っているのはそのせいなのだ。
またプリンの質感を出すためにiPhoneのカメラのトランスファーというフィルターが有効だった。そのために僕の手まで黄色くなっているが別に肝臓が悪いとかではないので心配しないで欲しい。母さん。
フィルタないとこんなです
回転寿司の寿司がぜんぶ絵だったらおもしろい
流れてくる皿に乗ってる寿司がすべて絵だとおもしろいのだが、UVプリンタで印刷した面に食べものを乗せることができないので寿司はペンディング中である。
いつか紙皿に印刷して実施してみたい。