特集 2014年4月9日

料理は葉っぱを乗せれば大体おいしそうになる

冷やし中華を作るのが好きです。
冷やし中華を作るのが好きです。
見ただけでおいしそうな料理もある一方で、見た目からして残念な料理があるだろう。

色が悪いのか、具の配置が悪いのか、食器が悪いのか。なんだかおいしそうに見えない。そういう料理を『ザンネン飯(めし)』と呼ぶことにした。

今回は、美味しそうな料理とザンネン飯の境界線について考えてみたいと思います。
あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。

1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー)

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まずは弁当から

盛りつけについて説明したいわけだが、判りやすくするためにスーパーで弁当を買ってきた。半額のカルビ弁当と鮭弁当である。べ、別に狙ったわけじゃないのに半額になってたんだからねっ!
181円のカルビ弁当。
181円のカルビ弁当。
190円の鮭弁。おかずが結構多い。
190円の鮭弁。おかずが結構多い。
ふつうに美味しそうな鮭弁である。ポイントはバランの緑色だろうか。
ふつうに美味しそうな鮭弁である。ポイントはバランの緑色だろうか。
鮭弁当の方は煮物やコロッケ、漬け物、鮭などで彩りもよくおいしそうに見える。

一方のカルビ弁当は全体的に茶色が多い。右下にあるバランと紅ショウガで彩りの補助をしているが、いまいち補い切れてないザンネン飯である。

※ここでは見た目のみに注目し、実際の味や肉が好きで魚が嫌いなど個人的嗜好は無視することとする。
一方のカルビ弁当。ちょっと食欲をそそらない。
一方のカルビ弁当。ちょっと食欲をそそらない。

バラエティ性が乏しいせいだろうか

ほぼ茶色一色の見た目が悪いせいであり、鮭弁当のおかずを移植してやれば美味しそうに見えるはずである。

という事で、移植してみた。
増す一方のザンネン感。
増す一方のザンネン感。
まったくおいしそうに見えない。なんだろう、このザンネン感。ぶっちゃけ残飯のようであり、惨飯と呼んでも良いくらいのザンネン飯だ。

これは何が悪いのかと言えば、ほぼ盛り付け方である。買ってそのままのパックもいけない。こういうのを買うのはいいが、家で食べるならちゃんと皿に盛り付けたい。
盛り付けなおしてみた。少しはマシになっただろうか。しれっと胡麻なんか掛けてある。
盛り付けなおしてみた。少しはマシになっただろうか。しれっと胡麻なんか掛けてある。
今にして思えば、小皿に分けて盛るべきだったのだが、大皿に盛るのもカフェっぽくてお洒落なんじゃないかと思ってこうしてみた。目を細めて見ればカフェ飯のロコモコっぽく見えやしないだろうか(見えない)。

鮭の存在感が大きすぎるのかも知れないし、色的には緑色が足らない。バランでは力不足である。そこで山椒の葉っぱ(木の芽)を乗せてみた。
グッとおいしそうになった様な気がしないでもない。みそ汁も付けてみた。
グッとおいしそうになった様な気がしないでもない。みそ汁も付けてみた。
葉っぱの存在は大きい。そして、みそ汁の力も大きい。食事には面倒でも汁物を付けた方が良い。

盛り付ける時は種類別に綺麗に並べる事も肝要である。混ぜるな危険である。

そして、気をつけなければならない事がもう1点ある。みそ汁の具を皿に盛り付けてはならない(誰もやらない)。
いきなりザンネン飯である。
いきなりザンネン飯である。
陸に上がったカッパ、なんて言葉があるが、皿に乗ったみそ汁の具が醸し出すザンネン感はなかなかである。葉っぱが演出したおいしそうさが台無しである。すごく惨飯だ。

和幸の盛りつけを鑑定する

ここで『とんかつ和幸』のロースカツ定食を見ていただきたい。一見すると普通にトンカツ定食だが、キャベツの上に小さく紫キャベツが載っている。こういうチャームポイントが盛りつけには大事である。右上のしば漬けも彩りを増していて良い。
ああ、和幸に行きたい。トンカツ食べたい。
ああ、和幸に行きたい。トンカツ食べたい。
黒いお盆が高級感を出し、素朴な大皿、漆塗りっぽい色の椀、赤紫のしば漬けに映える緑の小鉢など器の選択もいい。

細かい事を言えばカツが乗ってる網がズレてるが、これは僕が撮影前に直すべきだった。

かように盛りつけとは、食材の色や配置、食器の選択が重要なのである。

次のページではゴチャっとせざるをえない料理の残念感について考えます。
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