50代男性
まずはプロのグラフィック・デザイナーによるチョビスケを見てみよう。
パフェ侍の記事等に登場頂いた川崎さんに描いてもらった。川崎さんは本職のグラフィック・デザイナーなのだ。
小さい!
エロいやつだそうです。
川崎さんの考えた「チョビスケ」は、まず第一にすごく小さい。小さくてすばしっこい。そして女の子が大好きというエロキャラで、胸の隙間とかに飛び込んじゃったりするらしい(笑)。いきなりオヤジ節全開である。
敵対関係にあるのはイケメン。でも妹と二人暮らし。たぶん妹は寅さんに出てくるさくらのように、まじめに暮らす兄思いなキャラに違いない。
描いてる時は真面目なのに、「写真撮りますよ」と言うとなぜかこうなってしまう。
引き続き、絵が得意な人たちに聞いた。
チョビスケの「助」の部分から、「古い感じ?」と言いながら描き始めた赤瀬さん。
昭和の子供。
赤瀬さんの「チョビスケ」は、かすりを着た昭和の子供。犬が苦手で、特技、長所は特になし、という平々凡々な子供。髪の毛のあたりに「ちょび感」が出ている。
犬になった!
一方、奥さんがイメージした「チョビスケ」は犬。
鼻がちょび髭に見えるところがポイント。肉が好きで、隣家と敵対関係にあるという設定。
うん、それぞれまったく違うキャラながら、どれもちゃんと“チョビスケ”という感じが漂っている。そして本当のチョビスケとは一体何か?正解を見る前に、もう少しいろいろな人のチョビスケを見てみよう。
個室のあるカフェにて、20代~40代の6名の男女に聞いてみた。
次は長崎市内にある
カフェ・サニーバードのオーナーと、そこに集まったお客さん達に「ちょびすけ」を描いてもらった。
まずはオーナーの平さん。(30代)
こ、これは…
サザエさんの波平とアンパンマンを合体させたようなキモキャラが出てきた!こんなアンパンマンは嫌だしこんな波平も嫌だ。(笑)
20代女性・しほさん作のチョビスケは、犬。
女性らしいかわいいチョビスケ。
しほさんの考えたちょびすけは、またしても犬。
女性にとって「チョビスケ」は犬を連想させるものがあるんだろうか?
しかし性格はだいぶ違って、好きなものは「穴を掘ること」。苦手なものは「わさび」。そして特技は、「とても愛らしく、犬嫌いな人にも愛される」。すごい特技だ。
20代男性・ぶんちゃん。
「そのちょんまげ、コロ助やん。」とみんなから言われていた。
キテレツ大百科のコロ助の頭部を持つ犬、という感じだろうか。スフィンクスもびっくりの合体ぶりだ。
この後ぶんちゃんはウイスキーをかっくらってここに泊まった。
???
台本を持ったまま演じる劇という活動をされている、たじまさんの描いたチョビスケはネズミの捕獲者。本棚の裏にあるネズミの出入口で待ち構え、捕まえたネズミを生で食べる(なんだその設定は!)。さらに絵から推測するに、大きさはネズミとほぼ同じ…という非常にユニークなチョビスケ。
20代女性・なつみさん。
こけし…?!
なつみさんが描いたチョビスケはなんと、こけし。胴体部分をバネのように使って飛び跳ねることが可能という。髪の毛がちょびっとなところが「ちょび」だろうか。。
20代男性・モリセイさん。
ゲームのキャラっぽい。
もりせいさんが描いてくれたチョビスケは、どことなくもりせいさん自身を描いたのでは?という2.5頭身キャラ。特技はバスケットボールだが、絶対足で蹴ってる。
終了後、飲み物を頼んだら「ちょびすけ」のラテアーテを作ってくれた!
ではそろそろ、次ページにてチョビスケの正体を明かそう。
チョビスケの正体
「チョビスケ」とは、ビスケットのことだった。
小サイズのビスケット。
チョビスケとは、一口サイズのビスケット。
上の写真は「マリー」を小さくしたチョビスケだが、他に「チョイス」「ムーンライト」版もある。
これを、絵を描いてくれた方々にお礼に配った。
「これかぁ~。」
皆さん、なぜかこれを手にすると笑顔に。
ニッコリ。
モヤモヤしつつ絵を描いた後だからだろうか?
子供はどうか?
さて、というわけでチョビスケはチョコビスケットだったわけだが、もう少し年齢の幅を広げてどんなものをイメージするか見てみたい。
うちの娘(10歳)と息子(6歳)にも聞いてみた。
「チョビスケ、知ってるよ。」
娘はなんと、チョビスケを知っていた。
テレビのCMで流れてるのを見たことがあるという。
う~ん、やはり子供の記憶力はさすがだ。
同じ家なのに私はさっぱり覚えがない…。
で、それはそれとして、自由に描いてみてもらった。
小4女子作が考える「チョビスケ」。
で、描いたのはネコ。
女の子はやはり生き物にたとえるのだろうか?
ニューヨークの王様の飼い猫という設定(ニューヨークに国王はいないけどな)。大臣はジャガーを飼ってるらしい(どんな大臣だよ)。
もう一枚描いてくれた。
そしてなぜかもうひとつ描いてくれた。
こちらはなんと将棋の駒。
なんでそうなる?!
と思ったら、
この記事の影響か…。
こんな紙では収まらない。
続いて6歳。
息子は描き始めてそうそう、
「紙が小さくて描きづらい。」
と言って、大きい紙を要求してきた。
ポケモン見ながら描いてないか?
じゃじゃーん!
さすが6歳。自分が描きたい絵を描いたぞって感じだ。
「いっぱいいるけど、どれがチョビスケ?」
と聞くと、火を吹いてる青いやつとのこと。
さっきポケモン見ながら描いてたけど、それってリザードンじゃ?と言ったら、「少し変えてあってこれはチョビスケ」とのこと。
息子は1歳くらいからずっとヘビとか龍とかギザギザした歯がある生き物ばかり描いていて、一貫してブレないところが感心する。
高齢の女性が描くチョビスケ
さて最後は、もうじき80歳という川崎さんのお母さんが描いてくださった「チョビスケ」。
こ、これは…!
「なにごとにもどうじない。かわいいかおで人をいやす」
これはまたすごいチョビスケが現れた!
明らかに現代風ではない、絵本の昔話に出てきそうなテイスト。この顔で動じず、そして癒やしてくる。
6歳男児のチョビスケとのギャップもすごい。
やっぱりキャラがあった方がいいよね
“チョビスケ”というキーワードだけを頼りに自由に描いてもらっただけあり、出てきたチョビスケはまさに十人十色。それぞれぜんぜん違うキャラなのに、どれもちゃんと「チョビスケ」って感じがして面白い。
息子のはちょっと違う気もしないでもないが、それでも「これがチョビスケだ」と思って眺めてるとだんだんそんな気もしてくる。
よかったら、この中のどれかをチョビスケ公式キャラにしてください。>森永さん
笑顔!
ビスケット!