ものをかじるということ
我々人類は高度な文明を築いた。道具を使い、火を使い、インターネットを使い、飛行機を使う。今や世界は手を伸ばせば届くところにきている。しかし、それによって失ったものも存在する。ワイルドである。
高度な文明がワイルドを後退させた
ワイルドがカッコいい、と思いながらも我々のワイルドは年々低下してきている。ワールドワイドがワイルドを低下させているのだ。今こそワイルドを取り戻す時なのだ。別に難しいことではない。ワイルドはすぐそこにあるのだ。
これです!
「かじる」である。我々は自然と「切る」という行為を行ってきた。これがワイルドでなくなる原因だ。切らずに「かじる」という動物的な感じがワイルドを取り戻すポイントなのだ。
ただしそこにはいくつかの気をつける点がある。あくまでも目指すのはカッコいいワイルド。都市型のワイルドなのだ。裸足で山を登るみたいなワイルドではない。そこに注意していただきたい。
これがカッコいいワイルド、都市型のワイルドです!
何をかじればいいのか
何かをかじれば必ずやカッコいいワイルドになるわけではない。ワイルドと畑泥棒は非常に近いところにあるのだ。その境界を間違えるとカッコいいワイルドにはなれない。
これは「カッコいいワイルド」けれど、(トマトをかじる)
これはカッコよくない(大根をかじる)
一目瞭然である。同じ「かじる」ではあるが、トマトにはカッコいいワイルドがあり、大根にはそれがない。大根の方がよりワイルドではあるが、我々が目指すカッコいいワイルドはあきらかに前者だ。何でもかじればいいのではないのだ。かじるものを厳選しなければならない。
クロワッサンはカッコいいワイルドだが、
食パン一斤はカッコよくない
カッコいいワイルドとは「片手に収まる範囲のもの」というのが答えだろう。リンゴ、トマトなどはカッコいいワイルドだが、大根、食パン一斤は全然カッコよくない。単純にワイルドだけなら後者だが、カッコいいワイルドという都市型のワイルドを目指すなら、「片手に収まる範囲のもの」でないとだめなのだ。
走り姿には食パン一斤が似合う
ギャップを作れ!
カッコいいワイルドとは、ワイルドの部分を前面に押し出すのではなく、さりげなくやることだ。大根や食パン一斤などの分かりやすいワイルドは、カッコいいにつながらない。片手に収まるワイルドこそが都市型のワイルドなのだ。
ドラゴンフルーツはまだカッコいいワイルドだが、
キャベツはカッコよくない
服装もまた大切だ。ジャケットと、夏の田舎の少年ではあきらかにジャケットの方がカッコいいワイルドを感じる。
ギャップである。夏の田舎の少年がワイルドなのは想像がつく。きっと幼虫とかを持って女子を追いかけるだろう。一方で、ジャケットを着た人がワイルドとは考えにくい。きっと高層階でワインを飲んでいる。
そのような見た目の前提があるところに、「かじる」というワイルドがくるので、カッコいいワイルドとなるのだ。
ワイルドが過ぎると変わった人という印象になる
例外もある
逆に夏の田舎の少年の方が似合うものもある。片手に収まるがジャケットには似合わないものもあるのだ。それは魚肉ソーセージ。都市型のワイルドにはならない。
魚肉ソーセージはジャケットより、
夏の田舎の少年の方が似合う
少年の心を持った男性が女性に好まれると聞く。それを目指すならばカッコいいワイルドより、夏の田舎の少年が有効だろう。だって少年なのだから。その場合は、片方に収まらないものを舗装されていない場所で食べればよりいいだろう。
少年の心を持った男性
まとめると、「ジャケット」、「片手に収まるもの(魚肉ソーセージは除く)」で人はカッコいいワイルドになる。実に簡単にカッコいいワイルドは手に入るのだ。ワイルドを忘れた男性は今こそワイルドを取り戻すとき。ただし先述の通り組み合わせを間違えると、ワイルドな変な人になるので気をつけた方がいい。
これはワイルドな変な人
カッコいいワイルド
やはり「頼りがいがある」と周りに思われることは重要だ。そう知らしめるのがワイルドである。しかし、ただのワイルドでは友達ができないので、カッコいいワイルドを目指すのだ。その結果が、ジャケットで片手に収まるものをかじる、である。実に簡単に人はワイルドになれるのだ。ワイルドの未来がいま明るく輝きはじめた。
ずっと私の写真だったので、最後は美しき松本城の写真です!