車を前から見ると顔に見える
かねてから思っていたのだけれど、車って正面から見ると人の顔みたいに見えないか。
笑っているように見える。
説明するまでもないかと思うが、ヘッドライトが目、エンブレムあたりが鼻、フロントグリルかバンパーが口である。顔っぽいということは逆に人の顔を車に似せることもできるのではないか。
そう思って調べてみたら海外に
同じようなこと考えてる人がいた。世界は広い。先人をリスペクトしつつ、今回は僕なりに日本車を中心に開拓していこうと思う。
ただしニュアンスだけでオッケー
顔を似せるといっても相手は鉄の塊である。本格的に似せようと思ったらきっと色を塗ったりツヤを出したりする必要があるのだろう。そうなってくるともはや高度なコスプレである。車のコスプレなんてジャンルがあるのかどうかわからないけれど、それは一朝一夕には無理だ。
今回はもっと気軽に、いわばニュアンスだけ似ていたらオッケーということで顔マネをしていきたい。スナック感覚、軽度な趣味程度にとどめる。
たとえばこちらの車なんてどうだろう。
実直そうな顔である。
あなたにはどんな顔に見えただろうか。
僕にはこう見えた。
このくらいでいいと思っています。
一瞬「は?」と思うかもしれない。だけど何度も左右を行ったり来たりしてみてほしい、なんとなくニュアンスが伝わるだろう。無表情の目(ライト)、笑っていないおちょぼ口(小さ目のフロントグリル)。これが車顔マネである。伝わった前提で続けます。
ここからはジャンル別に車の顔マネを披露していきます。似てる似てないの議論は一度おいておいて、まずは見てください。
目がつりあがってる部門
思うのだが、最近の車って正面から見ると怖い顔していることが多くないだろうか。運転していてルームミラーを見ると怖い顔した車がぴったりと後ろについていて慌てることがある。
彼らは目がつりあがっているのだ。切れ長につりあがったライトはスポーツカー等に多い印象である。確かにかっこいいし速そうではあるが、ちょっと怖い。
それでは目がつりあがってる部門、いってみます。
笑っていそうで目が笑ってない。
フロントグリルから受ける笑顔の印象に反し、目は笑っていない。いわば般若のような表情である。
真似てみよう。
はい。
切れ長の目、突き出たあご、そしてなんとなくの笑顔。工業製品がこんなにも感情を持つとは。
どんどん行きます。
へい。
ほい。
大丈夫だろうか。また一つ理解されにくい趣味を披露してしまっていないか。
あと正直僕は車の車種についてさほど詳しくないので、顔についてはあくまで僕の感じたニュアンスでマネています。この車のフロント部分の哲学はそういうことではない、とか言われてもわかりませんすみません。
続けます。
古い車部門
古い車にはかわいい顔をしたものが多い。たとえばこちら。
朴訥としたたたずまい。
そして古い車は特徴的な顔をしていることが多い。洗練された現代の製品にはない人のぬくもりみたいなものを感じるのだ。
それを顔で表現したい。
これは似てると思う。
輸入車部門
次に輸入車部門。高級車と呼ばれる車種が多いと思うのだけれど、残念ながら顔マネに高級感は盛り込めなかった。
アウディ。
ミニ。
ベンツ。
最後のベンツはかなりの自信作である。フロントグリルと口とが完全に一致している。ベンツの他の車種についても同じく似せることができたので、ベンツは顔マネに向いているのかもしれない。
四角い顔部門
ワンボックスカーとかミニバンとか呼ばれるタイプの車は、輪郭が四角くて目が実直な表情をした車が多い。少し前の、まだ車が流線型になる前のものについてもこの四角い顔部門に入る。
その他
最後に少し個性的な車を集めてみた。顔マネするのは難しいが、その分似た時の喜びも大きい。
もうどんな車でもマネできる気がします
多少見る人の想像力に頼った物まねかもしれないが、なんとなく似てる気がしてくるから面白い。
これからはみなさんも車が顔にしか見えなくなりますように。