鬼の舌が震えるグッズ
名前そのまんまの「舌がプルプル震える鬼」をつくろう。分かりやすいのが一番!
そこで「舌にiPhoneを収納できる鬼」というざっくりとしすぎた案を考えてみた。
ぼんやりとした構想しかなかったが、毛糸で編み始めてみたらこうなった。
血走った眼、ベロンと出てる舌(iPhone収納用)。思いのほかおどろおどろしい鬼に。
iPhoneは裏から入るようにしてみた。
鬼じゃなくて実はワニ
ここまで作ったが、実は「鬼の舌震」の名前の由来は「鬼の舌が震える」ではない。
「鬼」ではなく、出雲風土記に出てくる「ワニ(サメのこと)」だ。
「ワニが(玉日女命を)慕い震えた」という説、「ワニが恐れて震えた」という両説があるようだが、どっちにしろ由来は「鬼」ではない。
「ワニ」がなまって「鬼」になったらしい
前置き(?)が長くなったが、ここから「鬼の舌震」散策を楽しもう!
携帯電話は使えるらしい
案内図が電話ボックスに入ってた
間違いだらけのハイキングルック
朝晩だいぶ涼しくなったとは言え、昼はまだ暑いので早朝から出かけることにした。
あ、しまった。同行の母がちゃんとしたハイキングっぽい格好で来てる!
しまった。普段着すぎたか!
到着して初めて、自分が普段着すぎることに気付いた。アウトドアに不慣れすぎて、ついうっかりナメた感じの普段着で来てしまったっぽい。
そんなことを気にしつつ、最近できた吊り橋を進む
景色が良い。朝8時すぎ、気温は20度程度で快適!
しばらくして「この鬼、ポシェットかと思ったらちがうの!?」と言われた。
さっき作った鬼を肩からかけられるようにして持ってきてたのだ。
あー、うん。これはポシェットじゃなくて
ホラ、iPhoneが!
「iPhone落としたらどうするの!」と言われる。
バッ、バカにするな!
ちゃんとフィットしてて落ちないようなつくりに……と反論しつつも、
「iPhoneだけのためにこんな大きいものを……」
「わた入れるぐらいなら他のもの入れるようにすればいいのに」と言われてるうちに、ほんとにそうだ……と思えてきた。
必要なものや持ってたら便利そうなものを全部収納できるようにすれば、鬼だけを持ってくればよかったのだ。
「ここをちょっとほどけば縫いなおせるかも」と提案してくる母。うん、そうかもしれない。
けど、これはこれで遭難したときに枕にでもなると思えば……。
見どころは岩!
風が心地よくて、最初はただ気分よく辺りの景色をなんとなく見渡しつつ歩いているだけだった。
奥に行くほど岩場が増える
あっ、きのこ!!
ハチの巣がついた枝も見つけた
かわいい
橋に良い名前がついてる
しばらく普通に散策していたのだが、案内図を見ると言い伝えのありそうな石がいっぱい。
アクションゲームのステージマップか。「はんど岩」がラスボスの城。
「どの岩がどれか」というゆっるい議論をしつつ岩を眺める。意外とたのしい。
あ、「人面岩」! 宇宙人っぽい。
「あれが大亀岩なんじゃないか」「いや、あれじゃないか」「あれも亀っぽい」 と言ってるうちに、どれも亀に見えてくる
「烏帽子岩」でかい!!
猿人みたいな顔の「小天狗岩」
そして、鬼そばへ
近くに鬼にあやかって商売してる店があればいいな、とちょっとだけ期待してたが一軒だけあった。
早朝から昼前まで歩きまわり、小腹もすいたので行ってみることに。
そば処「鬼蕎麦」という直球の名前。古民家改装のお店。
鬼そば畑ってのもなんかすごい
急に団体来られてもムリ! の貼り紙
店の前でそばを栽培しつつ、のんびりとやっている店のようだが、そんなことより店の周りに居る鬼が気になる。
鬼
そして鬼。親子?
のぞきこむ
腕、だいじょうぶか?
外の様子とは打って変わって、店内は落ち着いた雰囲気だった。「変わりそば」というメニューを注文。塩で食べるそばってはじめてだ。
落ち着いた店内。ところどころに鬼。
梅風味のそばを注文した
食べてみると、梅の香りがする上に塩味なので、なんとなく梅ぼし?……というか、ゆかりっぽい。
麺つゆも用意されてたが、風味が際立つ塩味が美味しかったので、敢えて塩のみで完食。水分が少ないからか、そばのツルツル感が足りない。
蕎麦を塩で食べるってこういうもんなのかなぁ
モソモソ感に多少の不満を持ちつつも、これ日本酒のつまみにいいんじゃないかと思った。
もしかしたら今回の一番の収穫は、「そばを塩で食べるのに目覚めた」ということだったかもしれない。
そういや工作記事だった
ハイキングと食事を満喫しすぎてすっかり忘れてたが、工作記事として書き始めたんだった。今回考え直したハイキング用ポシェットの機能性についてはいつかまた追及してみたい。
鬼の舌震とそば屋の間にあるトンネルが良い名前だった