砂糖が無いなら飴を使えばいいじゃない
砂糖は切れたが飴は大量にある。
何があってもおかしくない世の中、そんな緊急事態が突如訪れるかもしれない。今日はそんな時のために、どの飴が砂糖の代わりに適しているのかを調べることにした。
いろいろ飴を買ってきた(結局使わなかったのもあります)
まずは紅茶に飴
日常のなかで砂糖の出番が多いのは紅茶やコーヒーなどのホットドリンクを飲む時だろう。今回は、お客さんが来て紅茶を出そうとしたのに砂糖が無い!そんな時に自信をもって差し出す飴を決定したい。
スプーンの上に砂糖代わりに飴を乗せてみたらポップで可愛くなった
色々試しました所
チュッパチャプス(コーラ味)が一番美味しい!しかもスプーンいらず!
だいたい美味しい
試してみたのは全部で8種類。
飴のフレーバーがそれぞれ楽しめて基本的にはかなり良い。同じ味で飽きてしまった紅茶でも、入れる飴の種類を替えれば毎回違った味を楽しめる事になる。
しかもチュッパチャプスに至ってはかき混ぜるスプーンいらず。それに、普通の飴は2個入れると丁度良いと感じたが、チュッパチャプスは味が濃いのか1個で充分。もし飲むのに飽きたら途中で飴として舐めてみてもいい。
紅茶に飴を入れた結果
いちごみるくは見た目がNG
ただ、あの三角形でお馴染みの「いちごみるく」は細かい油分(ミルクの油分?)が浮いてきてしまって見た目が良くなかった。ミルク系はやめた方が良さそうだ。
油分が浮いてしまった
ヨーグルトはどうだ
次はヨーグルトに飴を入れてみたい。
先程の紅茶の場合は熱で飴が溶けてくれたが、今度はそうもいかないので砂糖のように粉状にする事に。最初すりこぎを使ってみるも固すぎてラチがあかないので、けっきょく外に出てトンカチで砕くことにした。
飴を砕く。飴職人になった気分だ。こんな工程無いだろうけど
私も飴になる
私の住む町にカーン、カーンと飴を叩く音が響いた。昔ながらの職人が多い地域なのでその音に違和感はない。引っ越してきて1年半、ようやく自分もこの町に溶け込むことができた気がした。
(…溶け込む?そうか、この町にとって私は飴だったのだ!)
細かくしたもの
舐め食べるという新食感
さて、今回試したのも8種類。甘い系は予想通り美味しいし、果物系はフルーツ味のヨーグルトそのものになる。
ただ一つ明かな違いは、砕けきれず粒のまま残った飴の、ジャリジャリとした舌触りだろうか。いきなり出されたらビックリするが「舐め食べる」という新しい食べ方が面白い。
普通に果実入りヨーグルトといった感じ。美味しい!(つぶつぶキウイ飴)
乳酸菌が暴れるレモンスカッシュ
レモンスカッシュの飴を入れると、ヨーグルトなのにシュワシュワしていた。入れてすぐに食べたからだろうが、ヨーグルトが生きてるという感じがした。口の中で乳酸菌が暴れている様な、そんな感じだ。
試してもらいたいのはレモンスカッシュ飴
唯一まずかったのがライオネスコーヒーキャンディ。渋みがヨーグルトに合わなかった
ヨーグルトに飴を入れた結果
卵焼きにも入れてみる
次は卵焼きに入れてみる。
今回は飴を厳選して5種類にした。似たようなのを省略しちゃおうというのもあるが、この実験をしていると飴を一日で大量に摂取する事になり体とか歯とか心配になってくるからだ。
結果、最も美味しかったのは意外にもライオネスコーヒーキャンディ。なぜ意外だったかと言うと、卵に溶いた時の見た目が納豆を混ぜたみたいでイマイチだったから。
途中まで微妙な見た目だったのに…
出来上がりはクレープみたいになった!甘くていい香りがする
ダントツでライオネスコーヒーが美味しかった
卵焼きを飴で作った結果
ミルキー(左)は分量を多くして作り直したらほぼフレンチトーストになった
なぜだかは分からないが、砂糖の代わりに飴を入れた卵焼きはクレープやフレンチトーストになる事があるのだ。卵焼きの可能性を大幅に広げた気がする。
あまり混ぜてないのに泡立つレモンスカッシュ。ネットリして巻きづらかった
美味しいけど面倒
ヨーグルトも卵焼きも、美味しいものは発見できた。ただ、やはり砕くのが面倒という大きな問題を抱えている。いちいちトンカチでカンカンして、手をベトベトにしてまでやるのはどうかと思う。時間とエネルギーの無駄である。
飴を砕いてくれる職人がいれば別だが、せわしない現代に生きる私達としては飴をそのままの状態で使いたい所。
最後に肉じゃが
忙しい現代人はいちいち砕いてなんていられない!(勿論ハッカ入り)
煮物ならば飴をそのまま入れてもしっかり溶けるだろう、という訳で最後は肉じゃがに投入。砂糖大さじ1杯半の所、今回はドロップス6粒入れてみた。味の種類が6種類だったから。
飴が鍋にくっつかないように気をつける必要があったが、他はいつもどおりの調理した。醤油やほんだしを入れた瞬間、それまであった飴の香りは完全に消えてしまった。
できた。これがまた普通に美味しかった!
砂糖代わりになります
砂糖の代わりになる、どころか、モノによっては砂糖よりもずっと美味しくいただける事が分かった。味もそうだし、砂糖にはない香りが楽しめるのが良い。
ただ、頭の中に常にあったのは「こんなに一度に飴を摂取して良いのだろうか」という心配だ。健康を考えると、やはり純白のあの白い砂糖の方が良い気がした。