第1レース「浅草」 世界記録37分
最初に挑むのは浅草。
観光コースは、台東区観光課のサイトで
紹介されてるこのコースになる。
雷門や花屋敷を巡る王道コース。所々あまり聞いたことのない場所はあるけど、 たぶんそれぞれが近い場所にあるだろうから、途中で迷ったりすることはないだろう。たぶん。
あと目安時間のことをここでは世界記録と言うことにした。 こういうのはいかに自分を(ウソついて)盛り上げるかが重要だ。 それに本当に世界記録かもしれないじゃないか。
今日も安定の混み具合。
また観光コースタイムアタックをするにあたって、以下のルールを定めることにした。
1.観光地に着いたら記念写真を撮る
2.スタート地点は最初の観光地から
3.事前にコースを回らない(本来の観光と同じにするため)
4.走らない(周りの迷惑になるから)
5.ルールは変えてもいい(一人で勝手にやってるから)
5番目のルールがすべてを台無しにしかねないが、 とりあえずこの辺はやりながら探っていきたい。なぜなら一人で勝手にやってるから!
浅草エリアスタート
最近出来たらしい浅草文化観光センター。
記念写真らしさゼロですいません。
ここで記念写真を撮った瞬間からタイムの計測スタート。 この後はものすごい早足で観光コースを巡るのだ。
雷門
なぜか提灯が縮んでていつも以上に混んでる。
セルフタイマーで撮ってるのにどうして不意に撮られたみたいな感じなのか。
仲見世
雷門の脇を抜けてすぐ仲見世通り。
左の人と対峙してるわけではありません。
宝蔵門
急げ急げ。
えーと、なんとか門です。
観光地に着いたら写真を撮って即移動なので 全然観光してません。
浅草寺
えっ祭り!
それはそうと浅草寺です。
まったく知らなかったのだが、今日は浅草で三社祭というお祭りをやってるらしい。境内がいつにも増して人や屋台や神輿などでごった返してて速く移動することが出来ない。
というか移動が出来ない。
これはものすごいハンデだ。 ただでさえ人が集まる浅草に、人が集まる祭りがあると、信じられないことにもっと人が集まるのである。
ハンデがものすごい、ということはどういうことかというと、 ものすごく急がなければ記録更新できないということだ。
浅草神社
急げ急げ!
浅草神社ってここ!?
なんだ浅間神社か!と思って引き返しそうとしたら、ちっちゃく「お近くの神社をご紹介」と書いてある罠。
ということで浅草神社でした。
二天門
にてんもんにてんもん…。
これ?
いやどうみても鳥居だ。 慌てすぎて鳥居と門を混同してしまった。落ち着け。
鳥居と門は全然違います。
セルフタイマーを待つ間がもどかしい。
花やしき
二天門から神社を挟んで向こう側。しかし神輿の通り道でまっすぐ横断出来ない。ひどい!
巡回してなんとか横断。かなりのタイムロス。
入れないから入り口で我慢するかわいそうな人ではない。
江戸下町伝統工芸館
どこそこ?な場所に関してはスマホで歩きながら調べる。便利!
玄関で写真撮って終わる。世界記録を狙うアスリートに悠長な時間はないのだ。
駒形堂
あとは駒形堂だけっ。しかしこれが近くを探してもまったく見つからない。えー。
「へぇ静岡と山形にもあるんだ」ていう知識はいまいらないから!
一度浅草寺に戻って看板を探す。
逆方向に400mだと…。
神輿の執拗な進路妨害!神も仏もない!
なんとか着きました。
公式記録+14分。
ショックで自分撮りも首が見切れるほど。
祭りハンデを換算すると記録更新
いやでもちょっと待って。 祭で人混みが半端なかったという事実を忘れてはいないだろうか。
浅草のような普段から観光客の多い場所に祭りが重なれば、それはもう湿った砂時計のように人混みは動かない。そんな環境で公式記録からたった14分しか遅れてないといのは驚くべきことではないだろうか。少なく見積もっても-20分ぐらいの補正をするべきではないか。そう、すべきだ。
ということで、
ヤッター!
普通の観光より遅かった
最後あんな言い訳したが、やっぱり 区の公式タイムより大幅に遅れてしまったのはショック大きい。
確かに祭りで素早く移動できなかったのはあるけど、 写真撮ったらすぐ移動するだけだったのに…。ちっとも観光してないのに普通の観光より遅いなんて…。
ルール変更
ただルールにも問題があった。 記念写真を撮るのに時間がかかるのだ。
同行者がいるならいい、でも一人で記念写真を撮ろうとすると、セルフタイマーか周りの人に頼むしかない。それがタイムロスに繋がっていた。
一人だと不利になるなんて、正気の沙汰でない猛悪なルールである。 なのでこう変えた。
1.観光地に着いたら記念写真を撮る
↓
1.観光地と身体の部位が写っていれば良い
写ってるのが手だけでもOK。
これならだいぶ速く観光地を回れるんじゃないか。 いけるいける。世界記録間違いなしだ。
観光地の写真がすべて手の映り込んだ写真ばかり出来てしまうけど、 作ろうとしてるのは思い出ではなく世界記録なのでなにも問題ない。
第2レース「上野」 世界記録34分
ルール改定後に挑むは上野公園観光コース。こちらも台東区観光課のサイトで
紹介されてるコースになる。
数は多いが上野公園内で完結する分かりやすい行程。 自分自身の早足力だけが物を言う、ストイックなコース。
そしてここには祭りもない。今度は先ほどのような言い訳で記録更新をする気はない。 徹底的な早足で上野公園を駆け巡るだけだ。
国立西洋美術館。白い四角い!
国立科学博物館。茶色い四角い!
両大師。詳細不明!
東京国立博物館。色々四角い!
黒門。黒い!
奏楽堂。石!
東照宮社殿社殿、の壁!
おばけ灯籠。でかい!
上野パコダ。丸くて入り口があったりする!
上野寺の鐘。ここまでしか近づけない!
西郷隆盛像。緑!
下町風俗資料館。下町の風俗のなんかだ!
フィーッ。駆け足並の早さで観光コースを回った。 ひとつひとつの観光地をじっくり見てる暇はなかったが、 たくさん回った充実感はある。
それに道にもそれほど迷わず、浅草で受けた神輿の妨害もない。 これはかなりタイムが期待できそうだ。
公式記録+2分30秒。あれ?
観光地を見たというかほとんど通り過ぎたぐらいの 勢いで回ったのに、公式の所要時間を過ぎてる。え?え?
担当者もタイムアタックしてる疑惑
公式の所要時間は、それぞれの観光地をある程度楽しみつつ 全体を回ったタイムだと思っていたがそうじゃないのか。 いまやってるタイムアタックと同じようなスピードで観光してたタイムとしか思えない。しかもかなりの速度で。
まさかの「担当者もタイムアタックしてる疑惑」。 ひょっとしたら知ってはいけない事実を明らかにしてしまったのかもしれない。
第3レース「新宿」 世界記録90分
最後のコースは新宿区が発行していた新宿まち歩きマップ掲載の新宿コース。
こちらからPDF形式で見ることが出来る。
浅草や上野に比べるとマニアックな東京の歴史を辿るコースか。回る数は少なくても距離は長い。
その世界記録は90分。標準的速度なのかは不明だが、台東区のケースがあるので油断ならない。一流アスリートの世界記録として臨むべし。観光してる暇はない。
スタートは新宿アルタ。
余談だが「笑っていいともってここで収録してるの?」と誰に聞いても「さあ?」としか 返ってこないのは、もう禅門答の域だと思ってる。
花園神社。神社!
太宗寺。寺!
新宿御苑。ナナフシ探したい!
そして中を通らず横の道をショートカット。
コースの道順では新宿御苑内を通って次のスポットに向かっている。 しかし観光とかもうどうでもよくなってる(言っちゃった)ので、 より近い道を選ぶことが出来る。お金と時間の圧倒的節約だ。
四谷大木戸跡。石!
東京おもちゃ美術館。親子連ればかりで近づいての撮影がはばかられる!
そして最後は消防博物館。
公式記録から38分も速い!
充実した休日を過ごした感はある
こんな忙しなく回って観光した気分になるのか、というと当然ならない。
しかし色んなところに行ったという気分にはかなりなる。 実際、短い時間で見て回った数としては相当多いだろう。
だから「休日はたくさん出かけたねー、あんなとこやこんなとことか」「えっスゴーイ。結婚して!」な会話を休み明けの会社ですることは出来そうだ。会話続かないけど。
あと帰ったら疲れてずっと寝っぱなしになることも要注意である。
ブレた写真はカメラを前後に動かしたり姑息なことをして撮りました。そんな速く歩けません。