前夜祭的なので色々貰えるらしい
東京マラソンを見に行こうと思う、と過去に参加したこともある編集部の安藤さんにしたところ、ビッグサイトで行われている東京マラソンEXPOに行くと良いと教えて頂いた。
ランナー以外でも自由に入れて、かつ色んなメーカーから試供品を貰えるらしい。
本来はランナーがゼッケンをもらいに行くイベントだそうな。
駅からビッグサイトまでの道のりで既に結構な量のマラソンパンフレットを配られた。いきなり罪悪感を感じる。
ランナーじゃない人間が通った瞬間に、ブザーが鳴りはしないだろうか。
一般来場者の案内を見てようやく安堵出来る。走らないやつがいてもいいんだ!
最初にあるのはスポーツドリンクのブース。やっぱり体育会系だ。
無料で少し飲ませてもらえる。
ノンアルコールのビールも貰った。走らないので普通のビールでも良いですよ。
来場者のイベント参加率が高い
大きなイベントにあまり行かないため、平均的な雰囲気は分からないのだが、この東京マラソンEXPOは、来場者が積極的にイベントに参加してるような気がする。
とにかく記念写真を撮る人が多い。
こういう撮影サービスも行列が出来るほど人気。
これ、人前でやるのは結構恥ずかしいと思う。
インストラクターの肩を上げる動きに合わせて、肩を上げる人多数。
普通のイベントでは「これ参加しにくいだろ」と思ってしまうようなのでも、 たくさんの人たちが躊躇なく参加してる。
身体を動かす人はとにかくポジティブなイメージあるけど、運動をかなり極めた人たちが集まるイベントは来る人もやっぱりテンション高い感じだ。
その他諸々
「限定」という言葉には弱いけど、さすがに縁のないものばかり過ぎてなにも買わなかった。いや買えなかったのだ。
体育会系は肩幅が超広い。
小銭のマスコットに指をさされて混乱。
国士舘大学のマスコットのコクシバさんだそうです。
PURE RUNNING HEVENというブースでは、店員が天使なんだかギリシャなんだか分からない格好で接客していた。本当にお疲れ様です。
出展ブースは当然ながらスポーツ用品の会社が多く、 特にナイキやアディダスなどの靴関係が主なところみたいだ。
ただ他にも意外なところが出展していたりする。 特に普段の生活から馴染みのあるブースを見かけるとテンションが上がる。
史上最大のランチパック。
なんですかこの天国は!
驚異的人気。
マラソンとの接点はそこだけかもしれないが、それでも良い。
という感じで東京マラソンEXPOから帰路についた。 とにかく来場者も出展企業もテンションが高い。 ただ見て回っただけの自分はもう疲れ切ってしまったのに。翌日マラソンとかありえない。
新宿にトイレが並びだすとマラソンの季節を感じる。
東京マラソン:都庁前からスタート
翌日、東京マラソンは朝の9時10分に都庁前からスタートする。 なので余裕を持って8時半に来てみたら、既に人は一杯だった。
確かにこの観衆の中を走るのは気持ちよさそう。
観覧者が入れるギリギリのところまで行ってみると、 テレビ中継ではあまり見かけないものを間近で見ることができた。これはうれしい。
あのストップウォッチの本物が目の前に。家に置きたい。
Is this the car? No,this is a watch.
もはや兵器みたいな凄すぎる中継車も登場。
その手前にトラックの荷台に積まれたカメラマン。
フジテレビの中継車が出てきたときは、「なんだあれ」「あそこ(白いカメラ)クルクル回るのかい」と、さすがに周りの人たちもどよめいていた。
たぶん先頭を走るランナーも、「すごい車走ってんなオイ」と思いながら走ってるに違いない。
マラソンが始まりました
先に車椅子の部からスタート。
10分後、いまだかつてない人並みが押し寄せる。
ランナーの服装は黄緑やピンクの蛍光色が多いため、離れてみると 子供が遊ぶボールプールのようだ。
ボールプールに絶対いてはいけない人もいたりいる。
天狗のような人多数出現
視界をよくするために三脚などを使って高いところから見てる人は、 思ってたほどいない。
その代わり近くのオブジェを利用して高いところに登る、まるで天狗みたい人たち人が現れているぞ。
ガードレールはそういう風に立つことが出来るのか。
なんか楽しそう。
この方たちはもちろんマラソンを見るために登ってるのだろうが、 ちょっと楽しそうでもある。 普段は乗ることの出来ない場所に登る快感も存分に味わっているのではないだろうか。というか僕も登りたいです。
ドサクサ紛れに無関係な旗を振る人
観戦者の主な応援方法はやっぱり旗。でも中にはマラソンと関係ない旗を振ってる人もいる。
それサッカーだから。
それも野球だから。
折り返し点が見たい
新宿でスタートを見た後は、山手線に乗って品川まで来た。 ここはマラソンコースの折り返し地点だ。
なぜここに来たかというと、 前々から「折り返し点」と書かれたオブジェが見たかったから。
自分の中で折り返し点は「存在は知ってはいるけど得体の知れない物体トップ10」の一つでもある。それに決着を付けたい。
あ、こんななんですね。
苦しくてもカメラは気にする
折り返し点のことはもうよくて、さっきから気になるのはランナーがみんな手を上げたりして折り返していくことだ。
撮影中と言われたら余裕を見せざるを得ない。
さっきまですごい苦しそうに走ってたのに。
曲がりやすくするために手を広げてる可能性あり。ブーン。
スタートから折り返し点までは約15km。 もうかなり苦しそうな人も多い。そんな人でも折り返し点の撮影スポットでは一瞬だけすごい元気になるようだ。
完走には給水とかよりカメラの方が重要かも知れない。
ハトバス=バリケード
ところで先ほどからハトバスがやたら写ってる。 これは折り返しのコースに沿ってハトバスを駐車することで、一般の道路と分け隔ててるみたいだ。つまりバリケードである。
後ろにもさらに2台スタンバイ。東京中のハトバスがコース上に集結していた。
コース沿道で開催中のイベント
マラソンだけでなく、コースの沿道でもいろいろ催し物をやってるみたいだ。 ちょっとそっちも見てみよう。
東京タワー近くの芝公園でなにかイベント開催中。
覗いてみると、カモメの着ぐるみとカモメの格好をしたおじさんが抱き合っていた。見なかったことにしよう。
こちらはバッチリ見ました。
東京タワーのマスコット、ノッポンも普通に観戦中。
コース外の静寂
マラソンをしている間は当然その道は通行止めになる。
そうすると車がまったく通らない道もかなり出来るので、 コースの外側はマラソンとは対照的にかなり開放的で静かな空間になっていた。
微動だにしない警備員が一人。
なにか有事の事態が起こってそうな雰囲気もある。
対して浅草はこの混みよう。ランナーと観客との区別が付かない。
ここにも天狗が現われた。
ゴール地点:ビッグサイト
最後に移動してきたのは東京ビッグサイト。 今回東京マラソンのゴールはビッグサイトだと初めて知った。
いままでゴールがどこなのかとか一切気にしたことなかったから、なんとなく箱根あたりかと思ってた。
それはそうと、ビッグサイト前では屋台やイベントなどの出し物が行われている。
コース沿道とかではないので、どこでマラソンやってるのかは分からない。
イベントはマラソン関係のトークショーの類いかと思ってたら、 まるで関係ないことをやっている。
なんだろう。
一体なんなんだろう。
良いマッスルミュージカルだった。
遠目から見てると謎の集団だったが、近くでしばらく見てるとその鍛えられた肉体から放たれる妙技に引き込まれてしまった。しかも全員すごい笑顔。
今日は良いマッスルミュージカルだった。また来年見に来よう。
いやまだ帰れない。一応マラソンのゴール付近の様子も見てこよう。 ビッグサイトに来たのはそれが目的だ。
と思ってたら今度は別のダンスが始まった。
左の人のノリの良さがすごい。
これが体育会系のパワーか。
これは良いユリートダンサーズだった。 特に観客である左の人の一切照れないノリノリダンスに圧倒されてしまった。
とても良い物を見た気がする。また来年も見に来よう。
いやだから帰ったらダメなんだ。
ゴール近辺の様子
約41km付近。ユーモアな格好の人が辛そうだと、見てる方もどう思えば良いのかむずかしい。
でも撮影中だとやっぱり元気。
ゴールはビッグサイトの駐車場みたいなところにあったのか。
ランナーのみなさんはお疲れ様でした。
観戦した後、誘導にしたがってまたビッグサイトに戻ってくる。
この後、知り合いのランナーがいる人はビッグサイト内の待ち合わせスペースというところで待つことになるそうだ。 僕は誰も待ち合わせる人はいないけど、ちょっと覗いてみよう。
ランナーでもなければ迎える人もいないので、いよいよ怒られるかもしれない。
このグッタリ具合、まさしく待ち合わせである。
ある意味でランナーより疲れてる様子。
確かにスタートから6時間以上経って、 最初から追いかけてるこちらもかなり身体が痛い。
走らなくてもマラソンのコースを辿っていくのはそれだけで立派なスポーツと言えるかもしれない。 だとしたらうっかり運動しててちょっと照れる。
端っこだけ見てても楽しい
マラソン大会でマラソン以外に注目してみたら、 テレビ中継を見てるだけでは知らなかったことにも気づけて、 一つ一つは地味ながらもなかなか楽しかった。
なにより関連イベントとか見るだけでも なんとなくイベントに参加できた気はするので満足だ。なんだかいい汗かいた気がする。
そんなちっとも走ってないのにランナー気分の心地よい疲労感を感じつつ、今日は帰ってゆっくり休もう。