特集 2013年1月25日

海外ボードゲーム、子供にウケるのはどれ?

!
ドイツを中心とした海外のボードゲームが素敵だ。
大人が真剣に取り組むものとしてのボードゲームが数多くある一方、子供向けのものにも手抜きがない。
やはり、できるだけ大人の目から見ても良いと思えるモノを子供に触れさせたいものだ。

で、実際やらせてみて子供にウケたのはどれか?
我が家での一例をレポートしようと思う。
長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。

前の記事:早口言葉を大統領風に

> 個人サイト 長崎ガイド

キッズゲームでも本気

今、ドイツを中心とする海外ボードゲームが大ブレークしている。私の中で。…いや私の中だけではなく、ここ数年日本でも急速に愛好者が増えてるらしい。とはいえ、元々のパイが小さいだけにまだまだマイナー感は否めないが。

ボードゲームが盛んなのはヨーロッパ、特にドイツがその中心で、ドイツに住んだことがある友人曰わく、
・みんなやってる。
・休日はビアガーデンみたいなところで昼間から一日中、酒飲みながらボードゲームやってる。
というほど市民権を得ている。実に羨ましい。
ドイツゲームの代表作・「カタンの開拓者」。
ドイツゲームの代表作・「カタンの開拓者」。
そんなドイツのボードゲーム、日本のとどう違うかと言えば、
・大人が本気で楽しめるよう作られている。
・パッケージや道具(コンポーネント)が洒落ており知的な雰囲気。
・ゲームは「作品」として認識されており、作者名が記されている。芥川賞のような賞もある。
等が挙げられる。そしてそういった流れの中にキッズ向けカテゴリーもある。

家で子供と一緒におしゃれな海外のアナログゲームを親しむ…イイよね? そういうのイイよね?

ということで、さまざまなゲームを時間を掛けて試してみたので、レビューしたいと思う。
ちなみにサンプルは9歳(女)と5歳(男)。知的な雰囲気は欠片もない。すぐチンポ出す。
ちなみにサンプルは9歳(女)と5歳(男)。知的な雰囲気は欠片もない。すぐチンポ出す。
すすめコブタくん (Rüsselbande)
すすめコブタくん (Rüsselbande)
まずはドイツ・ドライマギア社の「すすめコブタくん」。最初なんで少し丁寧に説明しよう。
中身はこんな。
中身はこんな。
道を繋ぎ合わせてコースを作る。
道を繋ぎ合わせてコースを作る。
相手のブタの背中に乗れるのがポイント。
相手のブタの背中に乗れるのがポイント。
このゲームはなんと言ってもコンポーネントが秀逸。
カラフルなかわいい木製のブタが7匹入っている。

ゲーム自体はシンプルなすごろく。ポイントは相手のコブタの背中に乗ると一緒に運んでもらえること。上の写真で言えば赤いコブタは上に乗ってるブタを全部乗せたまま進まなくてはならない。

とはいえ、このままでは単に運だけのゲームだが、そこにちょっとだけ工夫が施されている。まず、サイコロ。
赤と黒がある変則サイコロ。
赤と黒がある変則サイコロ。
サイコロの目が、1123と変則的になっていて、1が出た時は続けてもう1回振ることができる。が、振らなくてもいい。誰かの背中に乗ることができたら振らずに運んでもらうことを選んでもいい。

またビリ救済処置として、単独ビリの人は黒の3が出たらもう1回続けて振ることができる。
ゲーム中1回だけ、サイコロを振る代わりに道を延ばすことができる。(印として自分の色のチップを置く)
ゲーム中1回だけ、サイコロを振る代わりに道を延ばすことができる。(印として自分の色のチップを置く)
そしてもうひとつのポイントが、サイコロを振る代わりに道を延ばすことができる権利。これはゲーム中、一人1回だけ使える。道を延ばす時は、一番後ろの道を外して先頭の道にくっつける。

これはゴールを遠ざける効果と、順番を操作する効果とがある。普通のすごろくだと、順番が早い方が有利だが、このゲームの場合逆に順番が遅い方が人の背中に乗りやすくなるため有利になる。その順番操作を1回だけできる。
たとえばこういう場面で、赤ブタは踏み台となったまま進むよりサイを振らずに道を延ばすことを選んだ方がいいかもしれない。また黄ブタもサイを振らずに背中に乗ったままでいた方がより遠くまで運んでもらえるかもしれない。
たとえばこういう場面で、赤ブタは踏み台となったまま進むよりサイを振らずに道を延ばすことを選んだ方がいいかもしれない。また黄ブタもサイを振らずに背中に乗ったままでいた方がより遠くまで運んでもらえるかもしれない。
複数が同時にゴールすることもよくある。この場合は仲良く3人とも1位。
複数が同時にゴールすることもよくある。この場合は仲良く3人とも1位。

子供の反応は?

さて、子供らの反応はどうだろうか?
反応は人によって千差万別、性格やプレイ環境などによってまちまちだろうが、我が家の場合、残念ながらほとんどプレイされないゲームとなっている。

理由は“シンプルすぎる”から。
いや、このゲームの良さはそのシンプルさ、シンプルな中にも僅かにできる順番操作などによって展開がどう変化するかをかわいいコンポーネントと共に楽しむ…ところにあると思うのだが、うちのやつらには理解されなかった。また少人数でやると背中に乗れるチャンスが少なく、場合によってはただのすごろくになってしまうことがあるのもマイナス要因だったかもしれない。

一方、積み木としての評価は高く、説明書の例を見ながらずいぶんいろいろ組んでいた。
説明書もすっごいお洒落。が、子供がハサミの切れ味を試しやがった…。
説明書もすっごいお洒落。が、子供がハサミの切れ味を試しやがった…。

早取り系ゲーム

続いてはドイツ・ツォッホ社の「おばけキャッチ」。
これは早取り系のゲーム。
おばけキャッチ (Geistes Blitz)
おばけキャッチ (Geistes Blitz)
カードと、これまたかわいい木製のアイテムが5つ。
カードと、これまたかわいい木製のアイテムが5つ。
カードをめくり、そこに描かれている絵と同じアイテムを素早く掴むゲーム。上の写真なら緑のビンを掴んだ人がカードをもらえる。カードをたくさん集めた人が勝ち。
同じアイテムが無い場合には、色も形も描かれてないアイテムを掴む。上の写真では青い本が正解。
同じアイテムが無い場合には、色も形も描かれてないアイテムを掴む。上の写真では青い本が正解。
これは最初、大人同士でプレイしたところすごく面白く、ルールも簡単でこれなら子供でもできそうだと思い買ってみたのだが…、

運の要素が無いゲームなので、やってみると如実に年齢による実力差が出てしまい、私>9歳娘>5歳息子でハッキリした順位ができてしまった。私が遠慮して抜けても、9歳>5歳の順位は変わらず。。

大人であれば勝ち負けにこだわらず、過程が楽しめればそれでよしと思えるものだが、子供はそうじゃない。ものすごーく勝敗にこだわる。なわけで、しまいにはヘソを曲げてしまった。

教訓: 子供は自分が勝てないゲームはしない。
▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

デイリーポータルZを

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ

↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓