特集 2022年12月6日

年越しのように12月を迎えたら気が緩みっぱなしで楽しい

あけましておめでとう、12月

今日は12月の6日である。6日。12月で、さらに6日だ。

今年最後の月も、もう一週間が経とうとしている。焦る。「12月になってもう一週間経つ」とか言わないでほしい。自分で書いたのだけど。

なぜ焦るかというと、12月という言葉の年末っぽさ、終わりっぽさと、その12月がいつの間にやってきている点にあると思った。

時間の流れるスピードは変えられない。ならば明らかにムードが変わるその瞬間を、丁寧に迎えるしかない。

僕は知っている。それは「年越し」という名前で毎年やっている。後悔しないよう、12月1日も年越しのように迎えることにした。

1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。動画インタビュー

前の記事:まんが・土曜のお便り 〜袋持ってついてきてくれるあれが苦手なのでダッシュでまく人


一応図にした。準年越しと名付けました

それでは準年越しの様子をレポートします。 

2022年11月30日23:00 小さい明かりで食べるそば

大晦日のように過ごす11月30日。中晦日だ(勝手に名付けた)。子どもが寝たのを見計らって台所へ行く。年越しそばを、月を越すタイミングでも食べたい。

いつもは買わない生のそば

こういうおそば、すごく好きだし普段から売ってるのは見るのだけど食べるタイミングがなくて結局大晦日にしか食べてない。楽しみにしていた。 

できた。おそばと日本酒。妻も食べたいと言ってくれたので二人分作った。あと鶏皮があったので茹でてポン酢かけた

最高だ。 

最高だ…

部屋が暗いのは、隣の部屋で寝ている子どもを起こさないためだ。こそこそそばを食べて酒を飲むことになったが、うちは大晦日でも多分こういうことになる。 

音を消してテレビを見ている。ワールドカップのダイジェストをやっていて、それがなんだか年末っぽかった

たまたまだが、この暗い部屋でそっと飲み食いをするところに『終わり』というムードがあってとても良かった。

飲み会も、二次会、三次会と終わりに向かうごとに暗いお店になっていくだろう。暗いと気持ちが落ち着いて噛みしめるように時間を過ごすことになる。きっと、それが何かを締めくくるのに適した態度なのだ。

今回は2022年の11月を締めくくる。まだ今年の終わりを意識していなかった11月。まだ大丈夫、と根拠のない自信を持てていた2022年の11月。ありがとう。さようなら。

2022年12月1日00:00 めんどくさい酔っ払いになる

ぼんやりお酒を飲んでいたら12時が迫ってきた
ジャンプとかしておこう!

時計の秒針をぼーっと見つめ、静かにジャンプをして12月を迎えた。

お正月なら、家にいても世の中の興奮が伝わってくるものだが、12月1日からはそのような空気は感じ取れなかった。本当に静かだった。

あけましておめでとう、12月。 

12月を迎えたところで妻は寝た。一人で、作ってあったゼリー食べた

新年らしい振る舞いをしたいと思い、ツイッターに投稿してみる。

 今月の抱負も書いてみた。お酒をたくさん飲んで頭が回っていないので、何かを言おうとしながら特に何も言えてない。頑張りたくないってことなんだと思う。でもまあ一ヶ月間の抱負だし。

年賀状(この場合は月賀状と言うのか)も作っていた

十二支のどれともかぶらない動物を、と思ってコアラを描いた。カタカナの動物。

ライターの北向ハナウタさんに送る。あけおめメールというやつだ。

察しが良すぎて作者の意図を飛び越えている

この後、何ターンかやり取りをしたが、12月になったからと言って夜中に人に絡むのはすごく酔っ払いっぽいなと思った。

というか実際に酔っ払っているので酔っ払いっぽいではなく酔っ払いだ。酔っ払いみたいな企画を酔っ払いながらやって酔っ払いの心技体がそろってしまった。

とにかくハナウタさんごめん…! 

ライターの江ノ島さんにも送った。面倒な人間のあしらいがうまい

あけおめだ。12月あけおめ。この場合「こんよろ(今月もよろしく)」になる。 

メールを送った後、ご機嫌にだらだら一人でお酒を飲んで寝た。

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2022年12月1日朝 完全に気が緩む

初日の出を見たいと思っていたのだが、布団に入る時点で多分起きれないなと思っていた。お正月気分なのだ。頑張る、という精神との相性が悪い。

起きたら日の出の時間は過ぎていた。おはよう、12月

「そりゃあ起きれないよな」「どっちみち曇ってたし」と自分に自分で言い訳をしてヘラヘラしていた。

この感じ、覚えがあるなと思った。これはお正月に、張り切って予定を詰め込んでみたが何一つできなくて新年早々放り出す俺だ。2023年の自分が一ヶ月早くやってきた。

 なるほど。寝過ごしたおかげである意味新年らしく過ごせている。偉い。

「お餅何個食べるー?」

朝の諸々の支度を済ませてお餅を焼いた。 

お雑煮

お雑煮は、鶏肉と白菜としいたけしめじ、あとナルトを入れた。おいしい。こんなにおいしいんだから一年中作ったらいいのに。これも毎年言っている気がする。

おいしかったので追加でお餅を焼いた。焼いている間にお腹がふくれてきて、焼かなくてよかったかも、と思った。

まあいいや

ちょっと苦しくなりながら食べた。この緩みきった思考回路がお正月である。

つくづく、スタートを切る態度としてふさわしくないと思う。お正月の過ごし方ってこれで合っているのか。時期をずらして初めて気がついた。

世界の全てだと思っていたものを少し遠くから眺めただけですごく変だ。担任の先生と塾の先生の言ってることが違うぞ、みたいな。 

2022年12月1日午後 今までの甘酒は浮かれて飲んでいた

まあいいや、正月だし。

編集部の藤原さんを誘って初詣に来た。毎月1日に参拝する、一日参りという風習があるので今回はそれに当たる。

神田明神に来ました

「良い12月を過ごして参ります」と宣誓をした。

年始の初詣で神田明神に来たこともあるのだけど、混雑していてすごく疲れる。今回は落ち着いてお参りできて良かった。

藤原さんに「賽銭箱も、お正月は大きくなったりするんですか?」と聞かれてそれも思い出した。そう、横いっぱい賽銭箱になり、みんな遠くから小銭を投げたりするのだ。

個人的には普段の賽銭箱の方が威厳があって好きだ。だからそれも良かった。

獅子舞が取ってくれるおみくじを引いて(末吉だった)、
甘酒を買って飲んだ
こんな味だったのか…!

甘酒ってイベントごとでしか飲まなかったのだけど、このタイミングで飲むと冷静に味わえる。

おいしい。おいしいがこれであの値段は高いなとひどいことを考えた。今まで浮かれて飲んでいたので考えたことなかった。でもあったかくておいしかった。 

「あと正月といえばなんでしょうね」「僕、お餅5個食べてきましたよ」みたいな話をぼんやりとする

「そういえばあれ言ってないですよ」「あれ?」「ほら、挨拶で」 

「あ、あけましておめでとうございます」

なんだかすごく恥ずかしかった。いつもと違う挨拶は照れる。そもそも新年の挨拶もちょっと照れくさいのだ。

本当ならこのあと屋台を見たりするんだろう。僕たちはなんとなくイチョウが黄葉しているのを見ながら解散した。 

全然正月っぽくなかった

諦めて、受け入れる儀式

僕の準年越しはこんな感じだった。気が緩みきってしまって、今もぼんやりした頭のままこの原稿を書いている。

12月を丁寧に迎えて、焦る気持ちは確かに無くなった。でも準備万端でバリバリ活動しているかというとそんな感じでもない。

12月が来たことを諦めて、受け入れた、という言葉が一番しっくりくる。僕はいつもいつも年明けに、諦める儀式をしていたんだ。

いいだろう。月日の到来をどんどん諦めていこう。楽しかったからそう思える。1月1日はもちろんやるし、2月1日にもやりたい。

年越しのように12月を迎えて分かったこと
  • あけおめメールは変な感じになる
  • すごく気が緩む
  • そば、お餅、甘酒などを冷静に味わえる(おいしく感じる)
  • 神社が混んでいなくて良い
  • 仕事が捗ったりはしないが、焦る気持ちもなくなった
  • ずーっとじんわり楽しい

12月の初夢

12月1日は夜にかまぼこを食べた。

おかずは通常営業。白菜と豚バラと春雨を煮たやつ

その日、珍しく夢を見た。12月の初夢ということになる。こんな夢だった。

子どもをおぶって歩いていたのだけど、重くて倒れてしまう。周りの人が助けを呼ぼうとしてくれたのだけど「大丈夫です! 大丈夫です!」と必死で断っていたら目が覚めた。

どう考えても吉夢ではない。その日、掛け布団がすごく重く感じたのでそのせいだと思う。

 

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