お正月特集「過剰な食べもの」 2013年1月4日

お正月特集「過剰な食べもの」スパゲティとグラタンの融合が過剰

PRONTの「O」が換気扇みたいなマークになっているが、実際スパゲティ一本一本にこういう切れ込みが入っていた。早く茹で上げるための工夫なのだそう。へえ~。
PRONTの「O」が換気扇みたいなマークになっているが、実際スパゲティ一本一本にこういう切れ込みが入っていた。早く茹で上げるための工夫なのだそう。へえ~。
通常、グラタンといえばマカロニだろうと思う。

しかし今回ご紹介するのは、グラタンであるにも関わらず使用するのはスパゲティという「スパゲティグラタン」である。うん。そのまんまだ。

この未知の食べ物、スパゲティグラタンを食べてみたい。もう一度言おう。いいか、スパゲティでしかもグラタンだぞ? 洋食界のワンツートップみたいな存在をいっぺんに、だぞ?

果たして心が躍らない元こどもがいるだろうか?

複数ライターがワンテーマで書くお正月特集、1/4の今日は「過剰な食べ物」。いろんな意味でのやりすぎフードを8本取り揃えました。お正月の満腹気分にとどめを刺させていただきます。

1968年秋田県生まれ。食べたり飲んだりしていれば概ね幸せ。興味のあることも飲食関係が中心。もっとほかに目を向けるべきだと自覚はしています。

前の記事:赤と緑でクリスマスっぽくなれるか


あっという間にできた

子どもが好きなメニューの上位にランクインするグラタンとスパゲティがいっぺんに食べられるなんて、これを考えた人は子どもの心を持った大人か、さもなくば子ども本人に違いない。

しかしグラタンはいかんせん熱々だ。それが利点ともいえるが、中のホワイトソースがなかなか冷めず「早く食べたいのに食べられない!」と泣きそうになっている子どもの多いことったらない。

そこへ登場するのがスパゲティである。ぼってりとした熱々のソースが絡まるスパゲティなんて、おでんの大根以上に危険な食べ物じゃないのか? マカロニと違って、あっちゃこっちゃ跳ねるぞ?
レシピ通りに作成。ただしアスパラガスがなかったのでブロッコリーの芯で代用。
レシピ通りに作成。ただしアスパラガスがなかったのでブロッコリーの芯で代用。
それにしても、鍋ひとつでここまで出来てしまうというのには驚いた。スパゲティも茹でずにザバーっと入れるだけでいいのだ。すごい。

料理を作ったことのない人でもこれなら失敗せずに、しかも台所を無駄に汚すことなく作れると思う。強くおすすめしたい。
オーブンで十数分焼けば完成。
オーブンで十数分焼けば完成。
色を見ればお分かりかと思うが、ホワイトソースではなくトマトクリームソースが使われている。「スパゲティといえばトマト」ということなのだろうか。

さっそく食べてみよう。
あっ… これはいいかもしれない…。
あっ… これはいいかもしれない…。
食べてみて気がついた。これまで「グラタンにスパゲティが」とグラタンメインで考えていたのだが、これは「スパゲティをグラタンのように焼いてみた」というスパゲティの視点からでも語れる料理であったのだ。

想像してみてほしい。牛乳でのばした濃度のあるトマトソースをたっぷりかけたスパゲティにチーズを振って、オーブンで焼いて焦げ目をつけた料理…。

おいしくないわけがないでしょう!

グラタン&スパゲティという組み合わせは、過剰というよりもむしろ必然であり、融合することでお互いが主役になれる優れたメニューだと思った。

新しく名前を付けたいほど

例えば今回、中に入れたのがライスだったならライスグラタンになるかというと、さにあらず。そう、これには「ドリア」という立派な名前が与えられている。

今回ですっかりスパグラ(略した)のファンになった立場から言うと、「スパゲティグラタン」という借り物のような名称ではなく、新たに名前を付けるべきだと思うのだがどうだろう。いささか熱くなりすぎただろうか。
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