ってことで
ちょっと前に
ネットで
ていうか
世界中で話題になりましたが、
スペインのおばあちゃんが
教会のキリスト様の絵が荒廃していたので、
修復してみたところ
こんなことになってしまった
のでございました。
あらまぁ。
今
あらためて
見てみましても、
……。
マジ
ヒドいですよね
これ。
こんな人
多摩にもいません。
こんな
不安になるほどのビジュアルショックっぷりではございますが、
でも
ある意味
世間の話題になることこそが
アートの本質かとは思いまして、
僕も
絵描きとして、
絵心をすこぶるインスパイアされてしまったものでして、
なんとも
油絵にて
本気で
描きあげてしまいたくなってしまったのでした。
より忠実に再現するためにも
ちゃんと油絵でね。
では、
そんな話題の
世界一ヒドい修復画を、
本気で描きあげたら
一体どんなことになるのか、
一体どんな気持ちになるのか、
一体どんな神々しいことになるのか、
さっそく
全世界の人々のためにも
本気で描いていきたいと思いますッ!
みんなも描く際の参考にしてくれよな!
ではまず
アートの第一歩は
下書きから
なわけですが、
その全貌をとらえるために
あらためて
まじまじと
見つめなおしてみたわけですが
…サル?
とふと思ってしまいましたが
でも
神々しい作品のはずなので
とりあえず
全貌を見据えながら
やはりサル
でございましたが、
全世界のためにも
次の段階、
つまりは本格的に
油絵にて
仕上げていくことにいたしましょう~!
では
まずは
そのおでこから
色を着けていきたいと思いますが、
ちょっと薄めの
肌色っぽい
仕上がりになっているようなので、
しっかり
Tゾーンをね
しっかり
仕上げていきたいと思います。
ちょっと
狭めな猿の額っぽくなってはおりますが
気にせず
塗り続けていきましょう。
では
続いては
その鼻を
やっていきたいと思いますが、
…
なに
この鼻筋
どんな鼻なのこれ。
なんか
絵文字みたいな直線っぷりに
なってしまっているようですが、
ちゃんとそんな造形にて
忠実に
絵の具を塗り重ねて
いきたいと思います。
まぁ
完全に
整形に失敗した鼻
のようになっておりますが
気にせず
やっていきましょう。
集中して
その顔色を
塗り重ねていきました
そのとき、
「ん、何してるの?」
そんな僕の神聖な姿勢に
心打たれたのか、
気づくと
わが愛犬モモが
様子を見に来てしまった
ようなのでした。
おそらく
偉大な所業に打ち込む我が魂の高ぶりが
犬の心をも
突き動かしたということなのでしょう!
これは
モモのためにも
まだまだ打ち込んでいきたいと思います!!
!!
なにこれ
どうなってるのこれ
さすがに
ヒドすぎで
もはや
比喩のしようもありません。
でも
仕方なく
描き進めてはいきますが、
もはや
異次元のシャクレ
になっているようでございますが、
アートのためにも
気丈に
筆を進めていきたいと思います。
…
アゴ
どこまで?
と
疑問だらけではありますが、
ちょっとしたマツコデラックス
のように
なってしまっているようなので
従順に
具現化しておきたいと思います。
飽きてきた。
ふとここで
我に返ってしまい、
この不毛な作業に
やや飽きてきてしまいまして
筆のタッチが
どんどん雑になってきているのが
自分でもわかりましたが、
世界中で待っているみんなのためにも!
と
なんとか気を取り直して
なおも遂行していきたいと思います。
で
続いて
その流れで
体の
肩
を描いて
いきたいと思うわけですが、
かなりなで肩
なのは
見てとれますが、
そもそも
肩どっから始まってんのこれ。
一般的な人の骨格だと
肩のライン
ここからは始まらないものでして、
こんな首筋
範馬勇次郎じゃなきゃ無理
かと思われますが、
「バキ」の話はさておき
なんとか
塗り進めていきたいと思います。
で
続いては
頭部、
つまりは
髪型なのですが、
ホントは
綺麗なロングヘアーのはずなのですが
!!
なんとも見事な短髪に、
なってしまっているようでございまして、
まるで
野球部のヤツが
部活を引退して高3の後半期になって
中途半端な伸び具合になっている坊主頭、
のようなのでございました。
でもこれもちゃんと
揚げ物のような
ゴッサゴサなことになっておりますが
まぁいいでしょう。
では
最後に、
当修復画の
象徴ともいえる
その
つぶらな
お目めを
!!
もう
一体どんな頭蓋骨になっているのかわからないほど
見事なまでに
右上がりな配置になってしまっている
その
お目目を、
ということで!
そんなような
プロセスを経た後に
ついに完成してしまった、
あの修復画を
本気で描きあげてしまった
その全貌が
こちらでございます!!
どん!!
!!
あぁあぁああ
できちゃったぁぁぁぁああぁあああ!!
ってことで
あの
スペインの傑作が
ここ日本に
誕生してしまったのでしたッ!!
…
はい
ということで
よく見てみましても
その
各パーツの
異形っぷりも
なかなかの再現度にて
描き上げられたのではないかと思います。
がんばったね、自分。
まぁあらためて
その別人感はハンパないですが、
もう
誰も悪くはないでしょう。
ってことで
ふと
こちらを
我が家の
!!
おぉう!!
と
実家が
一気に
教会になってしまったのでした!
では
こうなったらさらに、
本家の
スペインの礼拝スポットっぽく
しなければ!
ってことで(知らないけど)
あらためて
庭に飾ってみましても、
!!
おぉう!!
と
庭が
一気に
礼拝スポットになってしまったのでした!
なってしまいましたよね。
ね。
でも、
こちらが醸し出す
あまりの
神々しさのためか、
なんと
さすがのモモも
いつしか
ひれ伏してしまっているようなのでした。
種を問わず
畏怖を与えられていたようで
よかったです。
ってことで、
この場で
そんなさまを
見届けておりましたら、
いつしか僕も
参拝せずにはいられなくなって
しまいまして、
いつしか
その勢いで
父親も参拝
ということで
おかげで
みんな
幸せになることができた
のでございました。
これもすべては修復画のおかげ
ということで、
修復画さん、
このたびは
どうもありがとうございました。
では
もうそろそろ
いいですよね
ではまた
おやすみなさい…。
はい
以上
いかがでしたでしょうか
今週の
「不毛な時間」。
ってことで
このようなプロセスを経れば
描きあげることができますので、
ぜひみなさんも
今回の描き方を参考に
神々しいアートを
描いてみていただけたらと思いまして
お手数ですみませんが
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた失礼いたします。