特集 2012年10月9日

川に人食いザメ!?沖縄・国際通りでサメを釣れ!!

駅前。観光地。川。でもサメが釣れる。
駅前。観光地。川。でもサメが釣れる。
数年前、沖縄の川にはサメ、それも人食いザメとして恐れられるオオメジロザメが遡上してくると聞いた。しかもかなり海から離れた細い流れにまで。
半信半疑ではあったが、サメ好きにして淡水魚好きの僕としてはそんな面白い光景があるのならぜひ見てみたい。そして可能であるなら釣ってみたい。食べてみたい。そう思っていた。
数年越しの夢を叶えるため、2012年秋、僕は沖縄へと飛んだ。
1985年生まれ。生物を五感で楽しむことが生きがい。好きな芸能人は城島茂。(動画インタビュー)

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サメのいる川は那覇のど真ん中!

サメが見られるという川は那覇市内を流れる安里川という二級河川である。
典型的な都市河川であり、とりあえずサメがいるような雰囲気は一見して感じられない。
というかどんな川にだってサメがいれば違和感バリバリである。
舞台は沖縄の海の玄関口、泊港に注ぐ川。
舞台は沖縄の海の玄関口、泊港に注ぐ川。
ところがそのオオメジロザメというサメは多くの熱帯の国々で淡水域に遡上してくることが報告されているのだ。ニカラグア湖やアマゾン川が代表的な例だ。
しかし、ここは亜熱帯気候の沖縄とは言えど、紛れもなく日本である。本当に川にサメが入るのだろうか。
河口。けっこう立派な川だな。
河口。けっこう立派な川だな。
安里川の河口はそれなりに幅広く、この辺りまでならサメがいてもそれほど不思議じゃないなという印象を受ける。しかし…。
と思っていたら数十メートル遡っただけで川幅が極端に狭くなる。
と思っていたら数十メートル遡っただけで川幅が極端に狭くなる。
河口からほんの少し上流では川幅が数メートルにまで狭まってしまった。
こんな頼りない川に本当にサメが入り込めるとは思えないのだが…。
サメの目撃情報が多発するポイント周辺。
サメの目撃情報が多発するポイント周辺。
サメ多発地点はもはや街中を流れる普通の川だ。
魚はたくさんいる。
魚はたくさんいる。
まあでもサメのエサになりそうな小魚は多いようだし、あり得るのかなあ?とりあえず釣竿を出してみようか。

沖縄の川魚がすごい。

まず、その場でサメ釣りのエサとなる小魚を釣るのだが、釣れた川魚も本土の人間からするとかなり違和感を覚える顔ぶれであった。
クロダイの仲間
クロダイの仲間
クロダイが川に!?と思うかもしれないが、実はこれは本土でも珍しくない光景。クロダイは九州だと稀に田んぼの用水路に迷い込んでいたりもする。

しかし、さすがにこれには誰もが驚くだろう。
ガーラと呼ばれるヒラアジの仲間。
ガーラと呼ばれるヒラアジの仲間。
川にアジである。沖縄の川は昆虫などエサが豊富なので、海の魚がそれを食べに遡上してくるのだ。
ちなみにこういったヒラアジの仲間は沖縄ではガーラと呼ばれ、釣りの対象魚として親しまれている。中には1メートルを超える大型種もいるが、川に入ってくるのはせいぜい数十センチの子どもまでだという。
ティラピア。実はおいしい魚で世界中に放流されている。
ティラピア。実はおいしい魚で世界中に放流されている。
こちらはアフリカ原産のティラピアという魚。沖縄は外来魚が多いことでも知られている。(沖縄の外来魚についてはこちら「沖縄の川には熱帯魚がいる」)
プレコという熱帯魚。持て余した飼い主が捨てたものが大量に野生化している。
プレコという熱帯魚。持て余した飼い主が捨てたものが大量に野生化している。
外来魚といえばプレコことマダラロリカリアという南米原産のナマズも釣れた。
沖縄の川、バーリトゥードすぎる。
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友達ができる

さて、釣ったティラピアやガーラをエサにしてのリバーシャークフィッシングの開始である。
釣りやすく、サメの目撃情報も多いポイントで竿を出す。
釣りやすく、サメの目撃情報も多いポイントで竿を出す。
サメを待つ間、地元の人たちとたくさん話をした。サメは日が沈んで街灯がともる時間まではめったに姿を見せないことや、この川にはサメ以外にもたくさんの海の魚が遡上してくることを教わった。コバンザメを釣ったというお母さんまでいた。
地元の少年が釣りをしている。話しかけてみよう。
地元の少年が釣りをしている。話しかけてみよう。
そんな中、釣りをしている一人の少年と出会った。
名をKくんといい、なんと僕と同じくサメを狙っているそうだ。
この出会いが川ザメ狩りを成功へと導く運命的なものになろうとは思いもしなかった。
その後、釣り好きのお父さんも合流。
その後、釣り好きのお父さんも合流。
Kくんとその父親Oさんはこのポイントのごく近所に住んでいるそうだ。
Kくんは生き物が大好きな小学5年生で、特に動物の骨格に興味があるらしく、サメを釣って標本を作ってみたいのだとか。マ、マニアック…。
Oさんは釣り好きだが、この川でサメが釣れるという話については半信半疑のようで、Kくんがこの川で小物を釣りながら釣りの楽しみを覚えてくれたら…と暖かく見守っているらしい。
キーツマンゴーの差し入れが。
キーツマンゴーの差し入れが。
なんとマンゴー農園を経営しているというOさんからキンキンに冷えたキーツマンゴーを差し入れしてもらった。
もともとマンゴーは大好物なので喜び勇んでかぶりついたのだが、そのおいしさに驚いた。
まず甘い。とは言っても砂糖のように甘ったるいのではなくて、何というか甘みが濃いのだ。さらに柔らかい。これも熟れすぎてぶよぶよになっているということではなく、果肉に筋が無く、プリンのようになめらかであるという意味である。すごいなキーツマンゴー。
とにかく今まで食べてきたマンゴーとは別物だった。まさか川で釣りをしていてこんなにおいしいものを食べられるとは思ってもみなかった。
こ、これは…。
こ、これは…。
さらにこんなものも差し入れしていただいたのだが、画像を見てこの物体の正体がわかった人はすごい。
なんとドラゴンフルーツのカレーだという。ドラゴンフルーツって料理に使えるんだ…。ちなみに味は強烈なビジュアルとは裏腹にさっぱりとしていてとてもおいしい。
Oさん行きつけの台湾料理店の裏メニューというか試作料理なのだそうだ。
その台湾料理店に後日、サメがらみでお世話になるとはこの時は予想もしていなかった。
2キロ以上あるハタが釣れた。
2キロ以上あるハタが釣れた。
ちなみにこの日、Oさん親子が地元でミーバイと呼ばれるハタの仲間を釣りあげた。ハタまでいるんだから、まったく沖縄の川はあなどれない。

掛かった!しかしワイヤーを切られる。

結局、この日はサメを釣りあげることはできなかったので後日KくんOさんと共に再挑戦することとなった。
実を言うと前回、写真に収めることはできなかったが、サメの姿は何度も確認しているのだ。エサに食いつかせるに至らなかっただけなのである。
その経験を踏まえて今回はまずエサの小魚を追っているやる気満々のサメの姿を探し出して確実に釣る作戦を立てた。
ちなみにサメの姿を見て一番興奮していたのは僕でもKくんでもない。当初は「まあ、頑張りなよ(笑)」という態度だったOさんである。サメの姿を目の当たりにして釣り師の魂に火が着いてしまったらしい。温厚だった目つきがいつの間にかハンターのそれになっていた。
Oさんの持つ竿がしなる!
Oさんの持つ竿がしなる!
その結果、Kくんが探し当てたサメを見事にOさんが掛けた!!作戦通りだ!
しかし、30秒ほど格闘したところで竿がピンと伸び、Oさん親子が「あっ…」と大いに落胆を含んだ声を上げた。サメに逃げられたのだ。
ワイヤーが噛み切られている…!
ワイヤーが噛み切られている…!
なんとサメの歯への対策として用意したイシダイ釣り用のワイヤーが見事に噛み切られていた。それほどまでに川ザメの歯は鋭く、顎の力は頑強だったのである。

残念!僕の認識の甘さが仇となったのだ。Kくん親子には本当に申し訳ない。
口の中に釣り鈎を残してしまったサメにも悪いことをしてしまった。無事に吐き出してくれていると良いが…。

その後、二人とは「必ずこの川でサメを釣り上げる」と男の約束を交わし、この日は別れた。

国際通りにサメがいる!?

ところでKくんから重大な情報を耳にした。
なんとこのポイントからさらに上流へ遡った国際通りにもサメが出没すると言うのだ。
あの観光名所として全国的に有名な国際通りにサメ!?
僕は数年前沖縄に住んでいたこともあるが、そんな話は聞いたことが無い。
誰もが知る超有名スポット、国際通り。
誰もが知る超有名スポット、国際通り。
思いっきり街中。
思いっきり街中。
本土なら魚自体いるかどうか怪しいほどの川だ。いてもコイかボラくらいだろう。
しかも駅前。
しかも駅前。
本当にこんなところにサメがいるのかよ…?
でもKくんなら他の魚とサメを見間違ったりはしないはずだし、決して嘘をつくような男でもない。
注意深く水面に目を凝らすと…。
画像中央、水面に映る影がお分かりいただけるだろうか。
画像中央、水面に映る影がお分かりいただけるだろうか。
本当にいたー!!
サメだ。
サメだ。
かの名作映画「ジョーズ」さながら、水面に背ビレを出して悠々と泳いでいる。
紛れもなくサメだ。
もう一尾!
もう一尾!
ちなみにこの日、地元のテレビ局が同じポイントにニュース番組の取材に来ていた。タイムリーにも視聴者から「国際通りにサメがいる!」と情報提供があったそうだ。なんと居合わせた僕はインタビューされてしまったが、緊張して何をしゃべったかよく覚えていない。もはや確かめる術もないが、実際の放送ではカットされていることだろう。

どうやらこの川にサメが上がること自体は昔から珍しいことではなかったようだが、国際通りまで頻繁に侵入し始めたのはここ2、3年のことらしい。
さらに別のサメが二尾!
さらに別のサメが二尾!
一度に四尾のサメが目視できた。
よし、狙い目のポイントはわかった。明日は太いワイヤーを買って、ここで釣竿を伸ばそう。
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台風上陸

と思ったら沖縄名物の台風ですよ!
ガジュマルの大木がなぎ倒される。
ガジュマルの大木がなぎ倒される。
台風17号が上陸、猛威をふるったのだ。当り前だが釣りには行けない。歯がゆい。
それに川のサメは雨後の濁りを嫌うと聞いている。台風が去っても残り少ない日程で仕留めることができるだろうか。Kくん、Oさんとの男の約束を果たすことができるだろうか。
不安に襲われながら、停電した宿でヘッドライトを頼りにワイヤー仕掛けを組み直した。
台風でも開いているスーパーがある。
台風でも開いているスーパーがある。
ちなみに、「今開いてます、ユニオン」のキャッチフレーズでおなじみの沖縄のローカルスーパー「ユニオン」は台風の真っただ中でも本当に営業していた。すさまじい根性だ。
しかもこの辺り一帯はこの日ずっと停電していたのだが、自家発電で頑張っていた。すごい。
冷凍庫へ電源が回せないためアイスクリームが割引に。
冷凍庫へ電源が回せないためアイスクリームが割引に。
沖縄というとのんびりしたイメージもあるが、毎年本土では考えられない規模の台風と戦っているのだ。
台風の爪痕は川にも。
台風の爪痕は川にも。
台風が去った翌日、釣り場を視察しに行くがゴミで川面が埋め尽くされんばかりだ。サメの姿も消えてしまっているし、これでは釣りにならない。この日はおとなしく宿へ戻った。

チャンス到来!が…

翌日、川が落ち着いたのを確認してから早速サメを狙う。
牧志駅前、巨大シーサーのそばで釣り糸を垂れる。
牧志駅前、巨大シーサーのそばで釣り糸を垂れる。
国際通りで釣りをしているとものすごく目立ってしまい、さすがにちょっと恥ずかしい。
恥をかき捨てにできる旅行者だからこそできる釣りかもしれない。

そんなことを考えていると二尾のサメが足下に泳ぎ寄ってきた!
エサのボラのまわりを取り囲むように泳ぎまわり、二尾が同時に食いつく瞬間がはっきり見えた。
食った!絶対逃がさないぞ!
食った!絶対逃がさないぞ!
体格のいい方のサメが水面で首を振った。釣り鈎に掛かったのだ!
すごいパワー!少し泳がせてスタミナ切れを待った方が良いか。そう思ってリールから糸を送った瞬間、突然サメが身を翻して足元めがけて突っ込んできた!
最後のチャンスだったかもしれないのに…。
最後のチャンスだったかもしれないのに…。
瞬間、フッと竿が軽くなる。岩場に潜り込まれ、逃げられたのだ。サメなんて釣られても沖に走るしか能の無い魚だと思って油断していた。こんな頭脳プレーをこなすとは…。
その後は呆然としてしばらく立ち直れなかった。手足が震えていたことだけは覚えている。

救世主登場!

なんとか気を取り直し、翌日も同じポイントで釣りをしていると、釣竿を担いだお兄さん二人組に声をかけられた。
日頃からこのあたりでルアーフィッシングを楽しんでいるという。
こんなところで「サメを狙っている」と言うと馬鹿にされると思ったが、返ってきた答えは「二人とも川でサメを釣ったことがある」という驚くべきものだった。
釣り方を教わったところ、お二人は先ほど紹介したガーラという魚をエサにして釣り上げたそうだ。ガーラか…。残念ながらこの日の生き餌ストックにはいないな…。と思っていると…!
「これ、使います?」
「これ、使います?」
ものの数分、その場でちゃちゃっとガーラを釣りあげて手渡してくれた。
かかかかかかかか、かっこいい!!

そこから先はもう怒涛の展開だった。

ついにこの手に川ザメを抱く!!

エサをティラピア(すぐ物陰やゴミの中に逃げ込んで使いにくい)からガーラに替える。
直後、合流したKくんが水面にサメの姿を発見!
サメの鼻先にエサを落とすか、それともサメがエサの存在に気付くまでおとなしく待つか。決断を迫られたが後者を選択。どっしり構えた数十秒後、エサのガーラが突然何かに追われるようにすごい勢いで暴れ出し…。ゴツン!
何かが掛かった!
何かが掛かった!
海の大物用の釣竿がギュンギュン締めこまれる!このパワーはただの川魚じゃない!
白い腹面と光る眼。
白い腹面と光る眼。
間違いない!サメだ!
間違いない!サメだ!
よし!サメだ!
前回の反省を生かし、岩に潜り込まれないよう全力で強引に抑え込む!
無理矢理水面に引きずり出され、動きを封じられたサメは呼吸が満足にできないらしく、意外にもあっさりと抵抗をやめた。
無事、タモ網に収まった!
無事、タモ網に収まった!
Kくんが大急ぎでタモ網を持ってきてくれた。先程知り合った釣り人二人はサメを掬う係と撮影係を担当してくれた。何て気が利く人たちなんだろうか。
やっと捕まえた!川のサメ!!
やっと捕まえた!川のサメ!!
釣れたのは全長1メートルほどのオオメジロザメの子ども。
巨大化し、人食いとして名高いオオメジロザメだが、沖縄の河川に侵入するのはこの程度の小さな個体に限られるようだ。これではとても人は食えない。
住民は安心してほしい。
ギャラリーが続々集まる。
ギャラリーが続々集まる。
この時点でまだ夜の七時。観光名所の国際通り、しかも駅前でそんな時間に川からサメを釣りあげたバカがいるのだ。当然のごとくたくさんの人が集まってくる。
最初は大騒ぎになって恥ずかしいやらうろたえるやらだったが、この騒ぎの主役が自分とサメだと改めて認識するとだんだん気持ちが良くなってきた。
ステージで喝采を浴びるミュージシャンというのはこういう気持ちなんだろうかと思った。
国際通りで!!
国際通りで!!
サメ釣ったぞー!!!
サメ釣ったぞー!!!
はしゃぐはしゃぐ。
はしゃぐはしゃぐ。
喜びのあまり、記念写真を撮りまくってしまった。
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感謝感激!

Kくんはじめ、協力してくれた地元の方々と。この人たちと出会わなかったら、このサメは釣れなかった。
Kくんはじめ、協力してくれた地元の方々と。この人たちと出会わなかったら、このサメは釣れなかった。
僕は釣りが趣味で、今までいろいろな魚を釣ってきた。
中にはこのサメよりずっと大きな獲物もいた。しかしこれまで手にした魚の中で一番嬉しかったのは間違いなくこのサメだ。
釣りたいと思い続けてきた年月が長かったのもあるだろう。観光地ど真ん中の川というシチュエーションが特殊だというのも大きい。
でも一番の理由はプロセスが特別なものだったからだろう。地元民の人々との出会い、そこから得た情報の蓄積、そして直接的な手助け。その人たちに報いるためにもどうしても釣り上げたかった。そしてそれが叶ったのだ。嬉しくないわけが無い。
この顔で「人食い」…?
この顔で「人食い」…?
しかしこのサメ、なんだか牙も見当たらないし、間抜けな表情。怖さなんて全然感じない。むしろかわいいくらいだ。大きくなると人食いザメになるだなんてとても信じられない。
そう思っていると。
ガバッ!
ガバッ!
突然サメが牙をむいた!文字通り「牙をむいた」のだ!
サメというのは普段は顎の骨を引っ込めているのだが、獲物や外敵に噛みつくときにだけそれを突きだす。すると間抜け面が一変、凶悪な面構えになるのだ。
そらワイヤーも切れるわ。
そらワイヤーも切れるわ。
お風呂場が実験室みたいに
お風呂場が実験室みたいに
その後、Oさんのご自宅にお邪魔してサメを解体させていただくことになった。
奥様もこういう趣味に理解のある方で、快く迎え入れてくださった。ありがとうございました。
その上、夕食もご一緒させていただいた。ごちそうさまでした。
サメの頭とKくん。
サメの頭とKくん。
サメが釣れて、Kくんもとても喜んでくれた。顎の骨を標本にするのだそうだ。
そういえばKくんの生物標本コレクションを見せてもらったが、とてもとても小学生というか十代の少年のものとは思えない立派なものばかりであった。
Kくん、イケメンなのにこっち側に来ちゃうのか…。将来が楽しみです。
胃の中からはまだ新鮮なドロクイという魚が出てきた。歯型が生々しい。
胃の中からはまだ新鮮なドロクイという魚が出てきた。歯型が生々しい。
国際通りの外れにひっそりと佇む「青島食堂」
国際通りの外れにひっそりと佇む「青島食堂」
Oさんの提案でサメの身はプロの料理人に任せることになった。
青島(チンタオ)食堂。あのドラゴンフルーツカレーを作ってくれたお店だ。実は知る人ぞ知る国際通り脇の名店で、水餃子が絶品である。日本一の餃子と推す人も多く、僕も一口で大ファンになってしまった。
旅好き、料理好き、生き物好きのご主人。
旅好き、料理好き、生き物好きのご主人。
ご主人はとても人のいい方で、この日はサメや海外旅行の話題で大いに盛り上がった。
川ザメ(オオメジロザメ)のインドネシア風カレー。
川ザメ(オオメジロザメ)のインドネシア風カレー。
なぜ台湾料理店でインドネシア風カレーなのか。と問うたところ、ご主人は本当においしいものを作るためならば料理の国籍にはこだわらないのだそうだ。豊富な海外での食体験が活かされて初めて成せる業なのだろう。
至福。
至福。
サメカレー、実にうまい。さすがプロの料理人は素材の活かし方を知っている。
サメ独特の臭みもまったく感じない。
もちろん料理自体の味付けも抜群に上手いが、この一皿には「達成感」という僕だけが味わえる最高に贅沢なスパイスがかかっていたような気がする。
これがいわゆる勝利の味というやつだろうか。

人との出会いの大切さ

結局、今回は沖縄旅行のほぼ全日程を川でのサメ釣りに費やした。
でも全く悔いはない。サメ釣りを通じて旅の醍醐味である「人との出会い」をものすごい濃度で味わえたのだから。
サメ釣りをサポートしてくれた人、料理してくれた人、それからこの旅で出会ったすべての人にただただ感謝!
青島食堂ではカレーに続いてマーボードラゴンフルーツなる創作料理も出してもらった。やはりすごく美味い。
青島食堂ではカレーに続いてマーボードラゴンフルーツなる創作料理も出してもらった。やはりすごく美味い。
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