特集 2012年6月4日

吉牛の素をつくりたい

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先日、何にでもふりかけて美味しい、エスニック調味料(エジプト塩といいます、本日「地球のココロ」にて関連記事公開予定)というのを見つけ、ときめいた。
調味料…を作る…。
調味料を作るのって…すごくないすか?
「めんつゆ」を作った人って天才だと思う。「醤油と出汁、いっしょに入れとけば面倒じゃないじゃん」という発想。私には思いつかない。 簡単そうなのに出来ない、っていうのが萌える。
埼玉生まれ。電子書籍『初恋と座間のヒマワリ』(リイド社刊)発売中。最近、ほぼ毎日ブログを更新していますので、良かったら読んでください。

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そういうの発明したい! 出来ないかな? と思って 、
やって来ました、新大久保。
やって来ました、新大久保。
なぜ新大久保なのかというと、日本の調味料はいっぱい知ってるので、海外の、見たこともない調味料を買って、参考に出来ないかなー、と思って。
こういうリサーチって大事。
まずは、タイ食材の店に行ってみた。
おかゆの素、なんてものがあった。
おかゆの素、なんてものがあった。
おまゆの素、めずらしい。
原材料がうしろに書いてある。「米粉、こち米粉、砂糖、塩、鶏肉粉、スパイス、醤油、グルタミン酸ナトリウム、香辛料」
ふむふむ。スパイスと香辛料の内容は秘密なのか…。
でも要するに、米粉と、砂糖、塩、鳥スープの素、醤油、味の素を足せば、近い味になるに違いない。ふむふむ。しかし米粉っていうのが意外よね。
関係ないけど、パッケージの共食いキャラが可愛い。鳥、頭だけ! ぽよよんと!
関係ないけど、パッケージの共食いキャラが可愛い。鳥、頭だけ! ぽよよんと!
エビサラダの素とタイチャーハンの素も買ったが、日本語表示がなかった。
エビサラダの素とタイチャーハンの素も買ったが、日本語表示がなかった。
英語表記はあった。サラダの素は…「Sugar,salt,fish sauce powder,tamarind powder,lime juice powder,chilli,garlic powder」…だそうですよ。砂糖、塩、魚の粉、タマリンドの粉、ライムジュースの粉、唐辛子、ガーリックパウダー…すか。結構簡単な構成要素。
炒めものの素。
炒めものの素。
「にんにく、大豆ペースト、ひまわり油、醤油、唐辛子、砂糖、食塩、調味料」…なるほど。
とくに調味料に秘密が隠されている風ではないですね。たんに「インスタントにするために、いろいろ足しちゃいました」という感じでしょうか? それでも「ナントカの素」ってすごいなーって思うけれど。

韓国食材屋にも行ってみた。
「唐辛子、食用牛脂、唐辛子の油、牛肉の粉、イリコの粉、貝の粉、コショウ、食塩、調味料(アミノ酸等)」。
「唐辛子、食用牛脂、唐辛子の油、牛肉の粉、イリコの粉、貝の粉、コショウ、食塩、調味料(アミノ酸等)」。
これ、豆腐と玉子があれば、すぐにチゲが出来ちゃう便利モノなんだけど…、要するに唐辛子と牛肉ダシがあれば、似たものが作れるんだろうな、きっと、と思いました。韓国って牛肉ダシがポピュラーだし。
多分、ユッケジャンの素。よく見たら日本語表記も英語表記も無かった…(大失敗)。でもきっと牛肉のダシと唐辛子で出来ているに違いない。
多分、ユッケジャンの素。よく見たら日本語表記も英語表記も無かった…(大失敗)。でもきっと牛肉のダシと唐辛子で出来ているに違いない。
これはキムチふりかけ。何にかけてもいいらしい…。
これはキムチふりかけ。何にかけてもいいらしい…。
「調味ゴマ、海苔、パプリカオレジン、カプサイシン」。
簡単そうなフリカケに見えて、こういうのほどマネするのは難しいと思う。絶妙なバランスが必要なはず、マネするのならダシ系か?
うーん、うーん……。

と、悩んでいたらふと、
「韓国の、牛の出汁の粉、『ダシダ』で、吉野家の牛丼の味が再現出来るらしいよー」
と、友人が言っていたことを思い出した。
つまりだ。
ダシダに醤油とか砂糖とか、先に入れちゃって、便利調味料にしてみたらどうか!?
と思うんだけど。

次ページで牛丼作りにトライ!
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さ、作りますよ。
さ、作りますよ。
本当に吉野家の牛丼っぽくなるのかな?
自信なく、安い牛肉を買ってきてしまった。

レシピは手探り。2~3人前。
今回は、たまねぎ半分を櫛形に切って、
酒少々とコップ1杯の水で煮て、
酒少々とコップ1杯の水で煮て、
ダシダ大さじ1投入、
ダシダ大さじ1投入、
さとう大さじ1杯、 醤油大さじ2杯もイン。
さとう大さじ1杯、 醤油大さじ2杯もイン。
肉200グラムも入れて、15分くらい煮ます。
肉200グラムも入れて、15分くらい煮ます。
おお、吉野家っぽくなったような、ならないような。
おお、吉野家っぽくなったような、ならないような。
比較用に、本物の吉野家も買ってまいりました。
比較用に、本物の吉野家も買ってまいりました。
――ここでゲストです、友人のRちゃんです。
「牛丼大好きRです。大好きっていうか、普通に食べるっていうくらいだけど…」
――ここに、炊きたてごはんと、それにぶっかけた手作り牛皿があります。さ、どうぞ。
「(もぐもぐ)ごはんが炊きたてだから、炊きたてのほうが美味しいね」
――いや、注目するのはそこじゃなくて。
「んー(もぐもぐ)…普通に家庭で、麺つゆとかで作る牛丼より、全然美味しいよ。圧倒的に違う味。吉野家っぽい。ぽいぽい。吉野家のより、クセがなくて食べやすいくらいですよ。でも肉、固いね。」
――15分しか煮てないからね。牛スジとか煮込んで作ったら、すごく美味しいかも。」
「でも味が美味しいから、肉の固さ、あんま気にならないね。
しかし牛丼ってさ、牛の肉の味じゃないんだねえ。なんかショック。思えば吉牛って変わった味なんだねえ。」
――なんか、ダシの味メインだよね。
「ていうか、この牛の粉? 『ダシダ』って何で出来てるんだろ」
――多分、牛と調味料だけど…。
「謎だねー」
タマネギだけ煮てみた。これも牛丼の味がする…(がーん)。
タマネギだけ煮てみた。これも牛丼の味がする…(がーん)。
鶏肉と煮てみた。これは牛丼の味はしないけど、牛丼くらい美味しい(がーん)
鶏肉と煮てみた。これは牛丼の味はしないけど、牛丼くらい美味しい(がーん)

「で、アナタが発明した調味料って何なの」
――え、だから、ダシダと砂糖と醤油を足したもの、かな。
「それって新しい調味料じゃなくて、『合わせ調味料』なだけじゃないの?」
合わせ調味料。
合わせ調味料。
「ていうか、ダシダが牛丼の素を作ればいいんじゃないの?」
――あ、それ、もっともだと思います……。

ダシダさん、牛丼の素作って!!

あと私は調味料を発明出来るように、原材料を見ながら、日々精進したいと思います!
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