ゲームのルール
会場となる部屋を4つのエリアに分け、それぞれからひとつずつ脱出の鍵となる数字をゲットすると脱出できる。ちなみに集まる数字は4649である。2秒で決めた。ヨロシクだ。
入場時に「ようこそヨロシクルームへ!」とおもいきり答えを言ってしまうのもバカっぽくていいと思ったのだがさすがにそれはやめておいた。
参加者にルール説明する僕。脱出ゲームらしからぬ開放感のある部屋
この紙に4つの数字を埋めればOK
予想以上に子どもうけがよかった
ちなみに今回の脱出ゲーム制作メンバーのなかで脱出ゲームに参加したことがあるのは僕だけである(しかも1回)。そばを食べたことがない外国人だけでそば屋を始めたようなものと思ってもらえるとわかりやすい。ここはブエノスアイレスのそば屋だ。
人気のしかけ
部屋にはしかけが複数用意されており、どれでも好きなものを選んでいい。
大きい結婚届(他に退職届と離婚届もある)
印鑑が飛び出る銃で狙う
ひたすらカーテンをあおぐと数字が見える
ルービックキューブは回さないでシールを貼って揃える
頭を1ミリも使わないしかけばかりである。もしかしたらもっと賢い方法があるんじゃないか…と悩む必要はない。そんな方法はない。
そう考えるとストレスがない。頭のいい人がいないってすばらしいですね
足下に固定されたジュースを飲む
ストローが2mあって辛いけどがんばって飲む
ここのミッションは「ラにしろ」。人が吹いてるリコーダーの穴を強引におさえて
ラの音が出るとお辞儀してランドセルから数字が
笛を吹いているのは当サイトライターの藤原くんである。ランドセルをしょっているが25歳だ。彼は脱出ゲーム4日間のあいだ、ずっと部屋の片隅で笛を吹いていたことになる。
ゴールデンウイークに京都まで来て笛を吹くだけなのもどうかと思い、何度か入場時の説明をお願いした。「皆さんはここに閉じ込められました!」と言う係である。
私が説明するルールをよく聞いてください!
ゲームマスターとして「閉じ込められたのです!(低い声で)」ともっともらしく言ったあとすぐに部屋の片隅でリコーダーを吹くさまは偉いのか偉くないのかさっぱりわからず、やっぱりここはブエノスアイレスのそば屋だと感じた。
脱出してくれない
1回の入場を25人、制限時間を20分とした。20分と言っても本気を出してやれば5分もかからないゆるふわ脱出ゲームである。
早々に数字を集めて出て行ってしまうのではないかと心配したが、逆の現象が起きた。誰も出て行かないのだ。
後半の部屋に印鑑銃やサーモグラフィカメラなど派手なしかけを用意したので皆それをエンジョイして脱出してくれないのだ。
お父さんを転がし
手をこすってサーモグラフィの色を変えて
印鑑の銃を撃つ
金屏風のむこうの出口に誰も行かない
期間中、参加したかたからツイッターで「お楽しみスタンプラリーでした」と感想が送られてきたがまさにそれである。
「みなさま、お願いだから脱出してください」と何度かアナウンスした(うけた)。
しかけ側にまわる猛者も登場
畳をもちあげて畳の裏に隠された数字を入手するしかけでは、簡単に持ち上げられないようにお父さんを配置した。
お父さん役はハイタウン出演中の役者さん、芸人さんがやってくれた
3日目に逆に転がされてもいいですよ~と言ったところ毎回ころがされたい参加者が続出した。僕もやってみたのが確かに面白い。
ころがされるだけでいいお父さん役が→
たいへんな重労働になった
子どものころ、家でやって怒られた系の楽しさである。
たくさんの人が参加してゲームが変化してゆくのはおもしろい。かっこよく言えば企画が生きている感じがする。ただ難点は脱出がどうでもよくなっていることである。
成功率100%
4日間、350名以上のかたに参加してもらってひとりの脱落者もなかった。全員が脱出成功した。制限時間は20分といいながらも最後のひとりが出て行くまで開けておいたのも要因だろう。
いつも飲みに行くと「閉店ですのでもうそろそろ…」と言われるまで粘る僕ならではの愛である。
最後のドアは自動に見せかけて
手動でしたー(分かったかな?)
僕が時間を気にして腕時計をちらちら見ているともうそろそろですねと言って自主的に脱出してくれるかたも多く、互いの気遣いで成り立っている希有な脱出ゲームだったと思う。
力ずくの部分を変えてもいいかも
畳のうえに乗って転がされるのが好評だったので、ふだんはやりにくいことを楽しむイベントもいいかもしれない
・そろばんを足につけて廊下を走る
・しょうゆかけごはんを食べる
・ら抜き言葉ばかりで作文を書く
どんどん脱出ゲームから遠ざかっていくのが問題である。
やっちゃいけないランドという名前でもいいかもしれない。好評だったら拡大してやっちゃいけないシーという名前にしたい(ディズニーランドを意識してます)
スライドショーにもたくさんのかたが来てくれました。おかげで全員東京に帰ってこれました!