いつものShickシェーブガード
おそらくお馴染み率No.1。
若そう、でもいいダンディーをお持ちですね。
お馴染み率No.1の根拠はただ自分がよく使ってるから(なので使用済みの缶を撮影に使用)という個人的理由だが、薬局にもコンビニにも何年も前から必ず置いてあるので シェアは相当大きいだろう。
このShickマン、ヒゲ剃りの男としてはだいぶ今風な感じがする。 前からこんな若かっただろうか?昔からずっと使っているのにちっとも覚えてない。
ヒゲ剃りの男は顔が濃いのに印象は薄いのだ。
剃ってしまえ!(商品名です)
すごい名前。
乳首まで写ってるは必要あるのか。
いろいろな薬局やスーパーを回り、唯一オリンピックだけで見かけた銘柄。その名も「剃ってしまえ!」。名前の由来はまったく不明だが、半端に無精ヒゲを生やしてかっこいいと思い込んでる人にそっと渡したい一本である。
そんな攻撃的な名前とは裏腹に、ヒゲ剃りの男はにこやかに裸でヒゲを剃っている。
剃ってしまえ!と命令されて笑いながらヒゲを剃る。ちょっと危ない人かもしれない。 しかしここは男前故の爽やかさと解釈しておこう。
ちなみに製造販売元の会社名もすごい。
原住民の言葉で「牛の渡る川」を意味する、みたいな響き。ヌーベルビバ。
どうかと思う流し目
ピノーレのシェービングフォーム。缶がでかい。
この目この顔この表情、許されるのはヒゲ剃りの缶だけ。
とんでもない顔だと思う。
商品に載せる顔としてはとんでもない顔だと思う。ただシェービングクリームはこれでいい。なぜならそれがシェービングクリームだからだ。
それにしてもこの表情は狙っているのか、それとも側面のヒゲを剃ろうとすると誰しもこんな流し目になってしまっているのか、恐ろしいので検証はしないが、この表情はこの男性しか出せないものだと思う。
若そうに見えるが今風では決してないのもいい。
でももうあんまりない男前クリーム
そんなダンディーな彼らだが、今回見つけられたのはこの3人まで。 もっとたくさんいると思っていたのに。
薬局やスーパーを探し回って分かったが、いまシェービングクリームにはダンディー排除の波が押し寄せていた。
売り場から消えていく男前たち。
時代の波だろうか、ほとんどのお店では男性のイラストや写真が載った商品はShickだけというところがほとんど。数年前まで渋い顔がずらりと並んでいた記憶があるのに、ここ数年でなにがあったというのか。
とくに探していたのはこのパッケージである。
男性ホルモンを投与しすぎたブラッド・ピット。
随分昔からヒゲ剃りと言えばこれが定番でつい1、2年前まで常に見かけていた、 「ザ・ヒゲ剃りの男」である。これが店頭では見当たらない。
しかし写真のようにAmazonで売られているのを発見したので、 追加料金を払ってお急ぎ便で早急に取り寄せてみた。
そしたら同じでやんの。
ああそうだったのか。
よく考えたら同じSchickの物である。 ずっとこれを買っていたのにデザインが新しくなったことにまったく気づかなかった。顔は濃いのに印象は薄いというヒゲ剃りの男の特徴にまんまとハメられた格好だ 。
生き残ってるダンディー。濃い。
他の”顔”にもなるか
ヒゲ剃りの男前たち。彼らは確かにその商品の顔としてなかなかのインパクトを与えている。
なにより特徴的なのは真顔だったり笑ってたり変な流し目だったりと、 表情は違っていてもどれも絵になっているところだ。
だからこれは他の顔の印象が大切なものにも取って代わられるのではないか。 例えば映画のポスターとか。
映画ポスターの顔になるか
ということで雰囲気の合いそうな映画のポスターに彼らを合成してみよう。
昔のは絵画調イラストが多い。
これは同じイラストのShickが合いそう。ちょうど絵のタッチも似ている。
ヒゲと女の映画。
ほとんど違和感なく馴染んでいる。このまま出しても誰も疑わないんじゃないか。 ヒゲ剃ってる最中という状況も「そういうシーンだから」で丸く収まりそうだ (でっかい泡が肩に乗ってるのを気づかれなければだが)。
別の意味でヒゲの男。
トムクルーズの荒々しいが精悍な顔つき、やや右下を睨み付けている表情、 残念ながらこんな真剣な表情はヒゲ剃りの男には一切いないのだが、 右下を見ているという点で、これには剃ってしまえのヒゲ剃り男が良いだろう。
スクワラン配合は全米ナンバーワン的なものだと思ってください。
全然馴染んでない。ヒゲ剃ってるから当たり前だ。 早く服着てあんたも戦いなさい。
ただ内容に興味を持たせることに関してはかなり良い線いってる、と思う。 少なくともストーリーの展開はまるで読めない。
合成しやすそうなのを見つけるとだいたいトムクルーズ。
このポスターにはあの流し目の男が合うと思う。
もちろんそれは雰囲気が合ってるからでは一切なく、横を向いてて合成しやすそうだったからだ。
しかし面白そうではある。
緊張感のなさがものすごい。
でもヒゲ剃り顔特有のキマってるフェイスが、「映画でこういうシーンあるかもな」と思わせる力がある。この映画は見たことないけど、トムクルーズがヒゲを剃る場面だってあるかもしれない。
そしてうっかりこんな流し目になってる可能性だってある。
今どきの若者ファッションは似合うのか
ヒゲ剃りの男たちは確かに男前なのだが、 それは前時代的なハンサムであり、いわゆるイケメンではないように思う。
でもそれは思い過ごしかもしれない。彼らは顔だけしか写ってなかったりなぜか裸だったりして今どきのオシャレをしてないからそう見えるのかもしれない。
だから次はファッション誌のおしゃれスナップショットに顔を合成してみて似合うかどうか見てみよう。
作業しやすそうなのでメガネの人をターゲットにする。
ちなみに全員短パンで季節感ないのは古本屋で105円のを適当に買ってきたからです。
No.1 Shickのハンサム
馴染んでると言えばそうだがやはり濃い。
Shickのは今回の3つの中では最も中和的な顔だと思っていたが、 こうやって若者に交わってみるとそれでもだいぶ濃い系の顔であることが分かる。
西洋のバタ臭さもプラスされているからだろうか。 この顔にこの体型もやや似合わない。
No.2 剃ってしまえの人
いろんな無理には目をつぶってください。
泡付いてるとか横向きすぎとか頭がちょっとでかいとかを考えないようにすれば、 爽やかな笑顔は服装とマッチしてるように思える。泡もうっかりさんだと思えばいい。
個人的にはこの写真中で最も好感のもてる感じの人ではある。
顔のサイズとかいろいろ間違えた。
この人は外出歩かないで欲しい。それしか言うことないです。
人の顔になるか
最後は実際に人の顔になれるかどうか。 シェービングクリームの男をお面化して自分につけてみよう。
そもそもShick以外は実写の顔なので人の顔に合うかどうかを試すのはその人たちにかなり失礼な気もする。だからといって似合う気もまったくしないのだが。
正面を向いてるからそこそこあっている。
諸々の事情により全然合わない。
諸々の事情によりもっと全然合わない。
思わずコメントも適当になったが、 この場合変に言葉を足すより適当なほうが最適なんだろう。
映画ポスターでやりたいことをやってしまったため、 その後がかなりしょうもなくなってしまった。 この調子だと顔でフリスビーしどれが一番飛ぶかとかしてしまいそうなのでそうなる前に、 このあたりで筆をおこうと思う。
ヒゲなくしてダンディーなし
シェービングクリームの男になぜ濃い顔が多いのか考えてみると、 それはヒゲが濃くなくてはいけないからではないだろうか。
ヒゲ剃りのキャラクターを勤めるにはヒゲを剃っている必要がある。とするとヒゲが濃くなくてはいけない。 ヒゲが濃くてかっこいいのはだいぶダンディーな男である。 いまどきのツルっとしたイケメンが剛毛だったらなんか残念だ。
この世にヒゲがある以上、シェービングクリームからダンディーな男たちは消えはしない。