陰、陽、陰、陽
「偏光板」を使ってみたかった。あれは面白いものだ!きっかけは、工作材料店の店頭で見かけたこと、そしてその材料を使った美しい作品を、「Make:」誌のイベントで見かけたことだ。
そして最近、科学グッズのお店でまたも目にし、とうとう買ってしまった。
何のへんてつもなさそうな、褐色のプラスチック板ではありますが。
この板のどこがそんなに面白いかって、例えば2枚の偏光板を重ねてみるとわかる。
ふつうに重ねると、ふつうだが。
片方を90度回転させるとあら不思議。真っ暗に。
なぜそんなことになるかというと、光の波を特定方向にだけ偏らせて通す、特殊な加工をした板だからだ。
あえてサラッと書いてみたものの、実のところ自分にはよくわからない。光の波を?特定方向に?通す?日本語は解するが本当の理解はしていないのである。いろいろなサイトで説明を読んだが、もう「光が波」って時点で頭の中に入ってこなくなるんだよ。文系頭をなめてはいけません。
まあそんなわけで詳しい説明は省くが、とにかく方向を変えて組み合わせることにより、いろいろな不思議な現象が見られる板なのである。ふう。
例えば、これ。四角柱の中間に1枚、仕切り板が挟まれているところへ・・・。
ハサミを通す。と、簡単に突き抜けた!
でも実際は、何も仕切りなど初めから存在しないのだ。
偏光板で作った四角柱を、違う方向同士で2つつなげる。それを斜めから見ると、重なった部分の光がさえぎられ、あたかも黒い板が存在しているように見えるというわけ。ちょっとびっくりできて、お得感を感じる。
サイケデリックパンダ
本題に入ろう。さてこの偏光板、片方にセロテープを何枚か重ねると、面白いことになる。
まあ、適当にテープを貼ってありますわな。ここに、もう一枚の偏光板を重ねて回転させると・・・。
おお・・・鉱物のようにキラキラと。(オンマウスで動きます)
適当にテープを重ねただけなのに、なんだこの麗々しい有り様は。テープを貼ることによって光が屈折してうんたらかんたら、ということなのだろう。びしっと説明できなくて面目ない。
基本的に、白と黒との間で色が変化するので(いろいろな色を出したいなら、カラー偏光板というのも売っている)、白黒させるに適した絵柄をセロテープで切り絵にして貼ったら、文字通り白黒するのではないか。白黒するといえばアレだ。
まずは透明板を下絵に重ね、テープを切り刻んでいく。重ねるテープの枚数はところどころで変化をつける。
それを偏光板に貼り替える。
そして、こういう回転する偏光板を重ねると…
「ンガッウグ!喉に魚の骨がささった!」まあ、それだけですが。(オンマウスで動きます)
うまく動画が撮れず、このサイケな目の光が完全には伝え切れなくて残念だ。もう、チカチカヒュルヒュル、ギュンギュンなのだ。セロテープでサイケデリック体験とは、これまたお得である。
もひとつ、白黒といえばこれだ、という動物を、白黒させてみよう。
ヒグマかな?シロクマかな?
パンダだ!いやシロクマだ!いやヒグマだ!いやバクだ(以下ループ)(オンマウスで動きます)
だからなんだと言われたら困るが、きっぱりきれいに白、黒、白、黒、と変化して、本当に楽しい。暇なときに、ついつい回転偏光板を無意味に回転させたくなってくる。早く回転させると、パンダが今までにないサイケな振る舞いでこちらに迫ってくるので、妙に面白い。
これで科学を考えるきっかけに、とかそういう方向もあるだろうが、とりあえずこの現象で遊べて満足した。いつか水墨画をサイケデリックチェンジさせてみたい。
2012 03 18 [Sun]
Open 18:00 Start 18:30 End 21:00 (予定)?
好き勝手なモノ作りで知られるおバカなクリエイター三組が夢の共演!
日頃の活動報告会や商品即売会、
さらにメーカー企画担当必見の共通テーマによるバカグッズプレゼン大会など、
バカにできない内容です。
【出演者】
・ザリガニワークス
・現代美術二等兵
・乙幡啓子
【告知・2】」
京都で展示とワークショップします!
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展示「
春の"妄想工作"展」
[開催日]
2012年 3月 10日 (土) 〜 4月 1日 (日) ※会期中無休
[時間] 11:00~20:00
[場所] kara-Sショップスペース
[入場] 無料
ワークショップは最終土日の3月31日・4月1日です。サイトにもありますホッケのペイント例(自作)は、我ながらびっくりな出来です。