日本の似顔絵系イラスト
韓国や中国に話が行く前にまずは日本の街中で見かけた似顔絵イラストを紹介していきたい。
お馴染みのところでは「世界の山ちゃん」をはじめ飲食系が目立つが、撮り貯めてみれば飲食系だけではなかった。チラシでもよくみる不動産屋広告や、政治家のアピールでもイラストがある。逆に似顔絵イラストがすぐに見つかるのは、「営業マンや担当者の印象が命」の職業ではないだろうかと思った。
中部国際空港の山ちゃん。これでもかとばかりに山ちゃんである。
飲食店ではたまにある。
選挙ポスターでは似顔絵イラストが豊富。
足ツボマッサージ師。目がプリティー。
商店街にいそうな若き店長もイラストだ。
撮った中では年齢はどうとでもとれるイラスト。
女性のイラストも男性に比べればレア。紅一点とはこのこと。
不動産屋の広告でも営業マンのイラストはよくみかける。
不動産は営業マンの印象が大事なのだろう。
韓国の似顔絵系イラスト
で本題である。外国というか日本に近いアジアの国々では、日本の漫画が人気だがイラストはどうなのか。
最初にオチを紹介してしまったが、結構違うのだ。それでいてしっかり「あぁ、韓国人らしいかもなあ」と思うイラストだったりするのだ。
韓国というと「韓流スター」「韓流ドラマ」とかを最近は想像しがちだけど、イラストはそこから想像する「美男美女」ではなく、おちゃらけたモノや日本のようなリアル志向な普通顔が多かった。
飲食街で発見。トサカがついて楽しそうだ。どれだけハジけられるかをアピールするモノかも。
社長が「おいしいですよ」とアピールしているのだろうか。
こちらはおそらく若社長。
美女と言うよりもお笑い系
野球選手の顔が描かれた牛乳。
テコンドー道場も道場主の印象が大事なのだろうか
左側の人はかつての北の国の指導者に見えなくもない
日本っぽく見えるイラストでも何かが日本と違う、そう感じてならない。
中国の似顔絵系イラスト
では中国の似顔絵イラストはどうかというと、ずーっとウォッチしていても、あるにはあるが、なかなか似顔絵が見つからなかった。
飲食店にも店長っぽい人のアピールはあるが、イラストよりも写真が圧倒的だ。「イラストよりも写真」文化といおうか。唯一あったのが雑誌での著名経営者の似顔絵だった。企業がどう動くかをイメージ画像で描くときに、経営者をイラストで描くのがわかりやすいらしい。そういう場面でイメージを膨らませるのが中国流似顔絵イラスト術なのかもしれない。
中国のイラストは日本顔でもなく韓国顔でもなく中国顔だった。
最もよくみるイラストはリアルな「安全第一」。
中国的イラストでは口がハート型なのが特徴。
中国での商売は信用が大事だから
リアルな顔写真が大事らしい。
たまに見る飲食店のイラストは、かなりデフォルメされた「似顔絵?」くらいのものが多い。
台湾の似顔絵系イラスト
中国と台湾で同じかというと結構違う。飲食店でも写真もあるがイラストも多い。信用が中国より当たり前のようにあるから遊び心もあるのかもしれない。
落ち着く満面の笑み。サービスを受けたい。
イラストでも中国よりも人がオシャレだ。
似顔絵系イラストを極めたい。
こうみてみると、日本の似顔絵イラストは「イラストまで日本人的しょうゆ顔ソース顔」に見えなくもない。ついでにいうとイラストまで表情が硬いようにみえる。
さらにイラストを収集していって、状況毎に似顔絵系イラストの有無を分別していくことによって、その職業の立ち位置や社会背景まで見えてくるかもしれないと思った。誰かやる?
Wiiのつくれるマイキャラ「Mii」は世界標準なのだろうか。日本的デザインが世界でもウケるのか、なんにしてもすごいことだ。