特集 2012年1月31日

サーモグラフィ実験6連発

ずっとこういう写真を撮りたかった。10年来の夢が叶いました。
ずっとこういう写真を撮りたかった。10年来の夢が叶いました。
テレビの実験番組で出演者の体温が分かるカメラが登場する。サーモグラフィカメラと呼ばれているカメラである。

もう10年ぐらい欲しかったのだが、ついに今回借りることができた。嬉しいのでこのカメラを使ってUSTREAMをしたのだ。

放送は1月26日に終了したが、そのときに行った様々な実験を振り返ってみたい。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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温度は分かるが誰だか分からない

USTREAMの告知をしたところデイリーポータルZのライターの多くが反応した。ふだんは3~4人でやっている放送に集まったのが12人だ。

デイリーポータルZの企画会議も人が集まらないことがあるのでこれからは毎回サーモグラフィを設置したい(企画を発表しているときに37度以上になっていたらOK)。
放送開始直後の様子
放送開始直後の様子
出演している人の表面温度が一目で分かる。ただl温度はわかるのだが誰が誰なのかさっぱり分からない。

細かく分けたのがこちら。
元ライターの土屋遊さん、バカジャイルネットワークの谷口さん、ワラパッパの末弘さんも集まった(会社が近いから)
元ライターの土屋遊さん、バカジャイルネットワークの谷口さん、ワラパッパのスエヒロさんも集まった(会社が近いから)
全員エクトプラズマのようでおもしろい。通常のカメラも用意していたのだが、いちどエクトプラズマ状態になってしまうと通常のカメラが妙に恥ずかしかった。
温度が分かるように全員薄着です
温度が分かるように全員薄着です

実験1) レディボーデン2個食べると身体は冷えるか

最初の企画は土屋さんが放送中にレディボーデンを2個食べてその温度変化を見るものである。
もともと熱があると言っていた
もともと熱があると言っていた
放送では食べる前とあとのあいだに別の企画を挟んでいたが、今回は実験前と後のサーモ画像を並べてみたい。
食べる前(アイスは真っ黒)
食べる前(アイスは真っ黒)
2個完食後
2個完食後
きちんと熱が下がっている。鼻の冷えが顕著だ。
ちなみに土屋さんは「きょう熱があるから画面に真っ赤な顔が写ってかっこいーって言われると思った」と独特の価値観を披露していた。

実験2)アルコールで身体は熱くなるか

つぎはライター乙幡さんがウォッカを飲み続ける。身体がどれほど熱くなるかを調べるのだ。
サーモグラフィセーターをもって登場
サーモグラフィセーターをもって登場
サーモグラフィ画像でもほぼ同じ!(つかみ)
サーモグラフィ画像でもほぼ同じ!(つかみ)
ウォッカを飲む前
ウォッカを飲む前
50分ほど飲んだ後
50分ほど飲んだ後
飲む前は鼻が冷たかったのだが、飲んだ後は鼻までしっかり赤い。お酒を飲むと鼻が赤くなることがあるが、あれは鼻が熱くなっているのではなく、もともと冷たかった鼻が他と同じ温度になっているのだ(乙幡さんの例だけで一般論のように言ってしまっていいのか不安だけど、きっとそう!)。

実験3)サーモグラ書道

冷却スプレーを吹き付けたところだけ黒く(温度が低いところが黒くなる)なるので、それで文字が書いてみる企画。
背中に冷却スプレーで文字を書くが…
背中に冷却スプレーで文字を書くが…
線が太くて認識できず
線が太くて認識できず
しかし体温があがって徐々に線が細くなると文字が読めるように!(これは「肉」)
しかし体温があがって徐々に線が細くなると文字が読めるように!(これは「肉」)
周囲の盛り上がりに関係なく背中が冷たくて辛いバカジャイルネットワーク谷口さん
周囲の盛り上がりに関係なく背中が冷たくて辛いバカジャイルネットワーク谷口さん
吹き付けてから20秒ぐらい経つと読みやすいという結果となった。また使い道のないノウハウを得てしまった。
わるふざけ
わるふざけ
背中の文字を空手で消そうとする谷口さん
背中の文字を空手で消そうとする谷口さん
谷口さんはとある国立大学で建築を学んだ後、アメリカで空手の修業をしたそうである。その青春の成果を最もどうでもいい形で披露した結果となった。

実験4)顔赤ショー

ライターの大北くんが顔を自在に赤くできるというのでその温度変化を見る企画。
通常
通常
息を止めて顔を赤くしている
息を止めて顔を赤くしている
左下のワイプ画面を見ると顔は赤くなっているのだがサーモグラフィで見ると顔はむしろ温度が下がっているように見える(ただし身体は熱くなっている)。

不可解な結果となったが、これ以上やると血管が切れそうだったので(うっかり衝撃映像に)そのままとなった。いつか再実験したい。

実験5)しょうが湯は本当か

しょうが湯で身体を温める実験。3人とも顔はさほど変わってないのだが、榎並さんの全身、特に足部分の変化が目立った。サーモグラフィ映えするという新たな才能を発見した。
しょうが湯を飲む前の3人
しょうが湯を飲む前の3人
榎並さんの太ももがずいぶん変わった
榎並さんの太ももがずいぶん変わった
もし将来映画やテレビがサーモグラフィで撮影される時代がきたら榎並さんはたぶんスターである。もとからあったかいし。

実験6)エッチな本を読んでいるのはどっちだ

サーモグラフィ画像だとなにを見ているのか分からない。体温の変化でエッチな本を読んでいる人を当てるクイズとして試してみたのだがほぼ分からなかった。
この2冊
この2冊
どっちか分からず(正解は左)
どっちか分からず(正解は左)
文春を読んでいる榎並さんが文春のエッチなページを読む、となりのエッチな本をのぞき見たため難解なクイズとなった(やんなよ)。また両者ともに股間だけ温度があがってきて視聴者コメントが戸惑い始めたので早々にコーナーを終わらせた。

ただ編集部石川に雑誌を買いに行ってもらったところ、カモフラージュで文春を買う+領収書をもらうという中学生がごまかしているような行動になったのが収穫といえよう。しかも文春がエッチな本よりも少し大きいので隠し切れてない。

たぶん買う

サーモグラフィの魅力でたくさんの人が集まっていい気分である。モテモテと言っても過言ではないだろう。お金で買えるモテとしてサーモグラフィカメラを購入したい。自腹で。

買ったあかつきには当サイトがサーモグラフィカメラを使った企画ばかりになるのは目に見えているが、温かい目で見守って欲しい。その温かい目もサーモグラフィで測ってやるぜ(うまいこと言ったつもり)

放送のアーカイブはこちら
左から水餃子、焼き餃子、蒸し餃子
左から水餃子、焼き餃子、蒸し餃子
機材協力:NEC Avio赤外線テクノロジー株式会社
平間久美子さま(インテリジェントネット株式会社)にコーディネートしていただきました(感謝!)
サーモグラフィ画像はUSTREAMのアーカイブからキャプチャしていますので画像が荒くなってます。
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