駅を降りる。結構カップルが降りて来てビックリ。ちゃんとデートの場としても機能しているんですね。
さあ、入るぞ。わくわく。
それにしても、不二家とコラボしてるとは知らなんだ。
えっ。入園料200円!?
お金を払ってビックリ。入園料は驚きの200円だった。
後で知ったのだが、「園内でフリーマーケットが行われる日は、普段1000円のところ、200円になる」のだそうだ。知らないで来ちゃった。超ラッキー。
さて、園内に入って、周囲を見渡す。
…うむむむむ?
ヘラクレスオオカブトにさわれるのか。
あとバーベキューが出来るのね。
ドッグパークもあって…。
もちろんフリーマーケットもやっている。
小動物がさわれるコーナーも…。うん、どうぶつはたのしいよね。
えーと…方向性バラバラな催しが満載で、
としまえん、超ブレブレ!
第一印象はそんな感じだった。
家族連れのニーズに答えていくうちに、あの全盛期の、トンガったとしまえんは消え去り、「なんでもやりますよ!」という姿勢になっている……みたいだった。
この日はコスプレイヤーが来てもいい日で、更衣室も設置。
アニメソングのDJブースも屋外に設置。
っていうか女子更衣室のデカさに驚いた。
来場しているコスプレイヤーの子は、男装している女子ばっかりで、写真を撮りあってキャッキャしてて、雰囲気が女子校みたいだった。
後で知ったのだけれど、「女装する男性コスプレイヤーはNG」なんだそうだ。それで男子が少なかったのか。
しかしこう、親子連れやカップルと混ざって、男装少女がカラフルな衣装で歩いているというのは、嫌な感じは全くしないのだけれど、独特の不思議さはあった。
香ばしい醤油の匂いにつられて、ダンゴを食べるレイヤーさんたち。
さて、乗り物にのろう。
と、目の前に、マンガ「行け!稲中卓球部」にも出ていた、パンダちゃんの乗り物が…。
デパートの屋上でも見かけたことあるけど、さすがに乗ったことはない。
ここは遊園地なんだ。恥ずかしくないぞ。乗っちゃえ! と、100円を入れてみた。
人生で初めて歩くパンダちゃんに乗るわたくし(39歳)
今まで知らなかったんだけど、この乗り物、バックも出来るんですね。
そうか、遊園地だとバカになってもいいのか! それはいいなあ! と、再認識。
そして小腹がすいたので、友人と食事をとることに。
こんなにこっぱじけたディスプレイがあるのに、誰も並んでいませんでした。
買ってみたホットドック。普通に美味しかったですよ。
そして、園内の中華食堂でラーメンをオーダー。
……うん、絶妙の伸び加減。海の家のラーメンの味がしました。まずいけど、うまい!
そして!
まず行っておきたかったのは、ライド型アトラクション、「ミステリーゾーン」。
怪奇な出来事が起こる恐怖の館、ということで、ザックリ言うと「こわがりさんでも入れるレベルの、おばけ屋敷」です。
骨ですよ、骨。
何せ、建物自体が、古い古い。
中に入って、何が一番恐いかというと、施設の古さ。
絶妙に古い仕掛け、絶妙に古い音声、空気感。
真っ暗な中を、ガコーン、ガコーンと動くライドに乗っていると、「ここでカギとか財布とか落としちゃったら、二度と見つからないんだろうなあ…」という気分に。
こんなに古いんだから、老朽化で無くなってもおかしくないアトラクションなはず…。
行ってない人は、今すぐ行くべきだと思います。
あと、としまえんといえば、メリーゴーランド。
としまえん最大の推しアトラクション、メリーゴーランドの「カルーセルエルドラド」はゴージャスだ。
1907年にドイツ人の職人が作った木馬だそうで、100年以上の歴史がある。
キラキラで、見ているだけで、幸せになってしまう。
せっかくだから乗ってみました(馬に)
メリーゴーランドに乗るのも、20年ぶりくらいだと思う。
ウフフ…アハハ…、という気持ちになりますね。さすが世界中の人から愛されてる遊具。
子供用の、こんなゴーカートもありました。車に付けると恐いデザインになるね。
恐怖の光るヒヨコを入手!
で、実は、どこよりも賑わっていたのが、アイススケートリングなのでありました。
親子連れが多かったから、近所の方々だったのかも。
遊園地なのにスケートが混み混みで…、正直、他の場所は、どこもユッタリしていた、というナゾの状況。
どの乗り物も、長くても、10分待ちくらい。
ゲームコーナーも、すいてるぜ。
ものすごく単純だけど奥の深い、英語(輸入モノ)のゲームもあった。やってみたけど、1分以内で撃沈してしまいました。
その中でも、私がハマってしまったのは、
キッズ用メダルゲームコーナーだ。
100円をいれると、11枚のメダルがゲット出来、1メダルで1ゲームという仕組み。
ペンギンがイモを掘るゲームとか、ペンギンが釣りをするゲームとかペンギンがボーリングするゲームとか…。単純なゲームが多く、単純なくせに、ものすごくムズカシイという…。
こういうレトロゲームの筐体は、ゲームファンじゃなくても、やっぱ萌えます。これもメダルゲーム。
しつこ~く、しつこ~く、メダルゲームをやってる間に、気が付いた。
メダルが、いろんな会社の、バラバラなメダルが混ざっているのです…。
ストリートファイター2の柄だったり、よくわからないゆるキャラだったり。
メダルそのものを持って帰りたい! と思ったけれど、それはいけないのかなと思い、全部使いましたけども…。
そしてメダルコーナーの横のガチャガチャで、「どんなもんだろ、キッズが喜ぶものかな?」と思って、買ったのがコレ。
ピカピカ・カラフルぴよこ200えん!
ばばーん。なにこれ!
刺激を与えると光るヒヨコなんだけれど、ゴム状で、ヨーヨーのようにはずませなければならず、それはつまり、「ヒヨコをばんばん殴打すると光る」という、なんだかせつないオモチャなのでありました。
そして、ヒヨコの顔を見つめるうちに、ひとつの結論に達しました。
「としまえんは、温泉街化してるんだ」
と。
時代からズレたアトラクション。何の役にも立たないオモチャが売ってるところ。
地元の人はアイスリンクだけ入って帰って、何も知らないで来たカップルは絶叫マシンにだけに乗って、ローテンションな食事を食べて帰る。そんな場所。
……いや、それなりに楽しいと思いませんか?
ライトアップが施されていた。
しかしこれはライトアップというか…。
過剰だよね(それもとしまえんらしくて好きですが)。
オミヤゲ屋さんで売ってるオミヤゲも温泉街テンション。
寿司ドロップって何!? パワーストーンをスコップで量り売りって何!?
としまえんには、オリジナルのお菓子が、ほとんどありませんでした。「としまえん」っていうシールが貼ってあるだけ。
カルーセルエルドラドのものだけ、お菓子がありました。
帰り道、ふと見ると「サービスタイム100円」の看板が。
なんと「わなげ」が、サービスタイムなのでした。係員のお兄さんが寒そうなので、1回やってみましたが、当然のごとく何にもひっかからなかったのでした。
帰り、としまえんの温泉「庭の湯」に寄って帰ろうかとも思ってたんですが、疲れたのでやめてしまいました。
しかし、開店して10年も経ってないのに、この看板の劣化ぶりっていうのは何なんだろう。
としまえんに行こう
いやあ、ここまで、としまえん全体が「ミステリーゾーン」と化しているとは、知らなかった。
でも楽しかった。
別に千葉の遊園地みたいじゃなくても、かまわないと思う。そんな場所ばっかりが良いわけじゃないんだ。
行こうぜ、としまえん。
そして温泉街みたいな、海の家みたいな、だらりとした幸福な時間を過ごそうぜ。
どうでもいいけど、としまえんはトイレのマークが可愛いんですよね。