大きなパックにちょっとの量
韓国海苔を知ったのはいつごろだろう。韓国のお土産としてもらったのが始めてだったか。
日本の焼き海苔しか知らなかった私は、海苔をそう味付けるかという驚きとともにひとパックに入っている量の少なさに驚いた。
この中に8枚しか入っていない!
トレイの高さはだいたい45mm。1ミリ以下の厚みしかないだろう海苔8枚に対して改めてゆるゆるすぎだ
韓国海苔のかさばりがいよいよ家庭の問題に
この韓国海苔、以前はそれほど気軽に手に入るような物ではなかった。パッケージのかさばり方や内容量の少なさもお土産でもらうなどしたときにたまに遭遇する、まさに対岸の出来事であったわけだ。
それがいつの間にか近所のスーパーでも安く売られはじめ、もともと好きだったので自然とよく買うようになった。
一気に韓国海苔が身近な存在になったわけである。こうなると、あのかさばりも人ごとではない、自分の家庭の問題になってきた。
イオン系のプライベートブランドの3個99円のをよく買う
ひとパックで板海苔全形1枚分なので、この大きさで板海苔3枚!
コンパクトなタイプもあるにはある
と、「韓国海苔=超かさばる」の図式で話を進めてきたが、実は韓国海苔にはコンパクトなタイプもあるそうだ。
全く知らなかったのだが近所のスーパーを何軒か回って簡単に手に入った。これでいいなら次回からかさばらない方を買うまでだ(つまり企画としてはここで終わってしまう……)。
手前がコンパクトタイプ
パッケージもビックリした吹き出しでコンパクトさをアピール
コンパクトタイプ、平べったい
なんだなんだ、やればできるじゃんという薄さだ。
コンパクトタイプは通常のかさばりタイプの3分の1程度の厚みでかさばりパックと同量が入っている。韓国海苔界の「アタックNeo」である。
味まで同じだったらいよいよ企画もここで終了である。誌面を埋めるためには栗蒸し羊羹食べ比べでもしてつなぐしかない(それもそれでワクワクするわね)。
開ける。本当に同じ枚数入っているのか、というコンパクトさ
開けてみるとコンパクト海苔の方は日本の焼き海苔にかなり近い平べったさだった。
韓国海苔のアイデンティティといってもいいぼこぼこバリバリしたたたずまいが沈静化されている。
右がコンパクトタイプ。日本の味付け海苔のようなサイズ感
さらに、上の写真でも分かるが1枚の大きさも通常の韓国海苔と比べ若干小さい。
食べてみる。……ん? バリバリ食べ応えがあるぞ。通常の韓国海苔よりも厚みを感じる。その分軽さがない。どうも油分が控え目なようだ。
1パック16kcalと、普通25kcal前後の韓国海苔としてはカロリーも控えめ
味はちゃんと韓国海苔なのだが、通常の韓国海苔のスナック感覚が若干そがれたというか、要するに油が足りない!
やはり私のイメージする「韓国海苔」はあのかさばりパッケージの韓国海苔でなければならないようだ。
よし、企画続行だ(栗蒸し羊羹食べ比べはまた今度!)。
これでこころおきなく収納できる。かなりの大きさの12個セットを買ってきた。(この後さらにどんどん買い足すことに)
海苔の体調優先で収納する
さて、収納にあたっては海苔のコンディションを第一に優先したい。
大好きな韓国海苔を狭小である自宅に効率的に収納するというのが今日の本丸だ。くちゃくちゃのボロボロになってしまって食べにくくなっては仕方がない。
海苔の体調が第一だ。
電話ボックスに何人まで入れるかのギネスチャレンジも、中に入る人の体調が第一だろう。それと同じである。
冗談で出した例えだったが、結構本当に同じだ。
いよいよ「収納」していきます
まず手初めに、売られているトレイに海苔を追加して入れてみよう。
体調優先でそうっとフンワリ重ねて入れていく。ひとつのトレイに2パック分が溢れることもなく入った
これで3パック分
アルミパックにまで入れることを考えるとこれで限界か
買ったままのパッケージに収納するのは1つのトレイに3パック分が限界のようだ。
こんなに入るのかという思いと、これしか入らないのかという思いが絶妙にクロスするスリリングな量であった。
個人的すぎて伝わらないスリルだということは承知である。
収納の醍醐味、ツール選び
さあ、ここから「収納」の本領を発揮したい。収納グッズを使おう。
海苔に負荷をかけずに圧縮することを考え海苔の形にぴったりの収納グッズを探したところ、ちょうどいいものを発見した。
海苔よりほんの一回りだけ大きいというサイズ!
高さはトレイよりもやや高め。コンパクトに多くの収納が可能になる!
4点でロックできるというタイプも海苔の圧縮収納にもってこいである。天才的にぴったりだ。
ズズズズズ。感動が押し寄せる。収納したいものにピッタリの箱が見つかる。これが収納の醍醐味なのだ。
なんだったら今日の企画はこれでもう終わりにしてもいいくらいのカタルシスである。
さきほどに続き個人的すぎて伝わらないカタルシスだということは承知だが、どうか汲んでほしい。
8パックがいまひとつに
おっと、ぴったりの収納グッズを見つけただけで収納しないのでは実生活と同じになってしまう(収納用品買っただけで満足してしまう収納あるある)。
今日はちゃんと収納しますよ。服とか本じゃなくて韓国海苔だけど。
丁寧に重ねて
上からぎゅっとフタをする。5パック分、楽勝
これで8パック分。ふたでそっと圧縮していき、収納できた!
なんと、小さなケースに8パックの韓国海苔が収納できてしまった。
収納ケースが頑張ったのか、もともと韓国海苔のパッケージに余裕がありすぎるのか。何がすごいのかポイントがいまいち分からないが、目の前にパッケージの抜け殻が並ぶとそれなりに説得力はある。
うしろの抜け殻、8つ分がひとつに
普通にフタをあけると本気で吹き出すので
開けるときは1点は閉めておくのがポイント
もっといける! 25パック、入りました
達成感はすでに得られたが、収納しながらまだいけるのという可能性は感じられた。
これまではむき出しの海苔を重ねていたので積み重ねづらかった。海苔さえばらばらにならなければ、もっと積めるはずなのだ。
裸の海苔を積み重ねるという作業はこぼれないかと不安でジェンガ以上にどきどきした
というわけで、1パック分ごとにラップでくるんだ
おお、積んでもあぶなっかしくない。これで10パック分
結果、25パックをコンパクトに収納することに成功しました
大きめの買い物いっぱいの韓国海苔が小さなコンテナ1個に!
3つに入れてスタッキングすれば冷蔵庫でもなんと75パック分が楽々収納可能!(写真はイメージです)
収納できすぎて私コワイ~
実はこの25個という結果、なんとまだまだ入ったかもしれないのだった。
アルミパックの韓国海苔は開封したからには早めに食べなければいけない。こんなに入れて食べきれるだろうか。そんな思いが収納するうちに沸いてきて20個を越すころには恐ろしくなってしまったのだ。
「愛されすぎてこわいわ~」などとぬかすことは贅沢だと思っていたが、その気持ちがいま、「収納できすぎてコワイ~!」 という思いを介して理解できた気がする。
押せば押すだけ入った
収納できすぎて困っちゃう~~
そもそもあのかさばるパッケージは1枚1枚の海苔がコーディングした油でくっつかないようにあのようになっているそうだ。
今回はぎゅっと収納することで海苔の油がどうなるか心配だったが、食べてみたらちゃんとおいしかった。
とはいえやはり密着しすぎるのにも限度があるだろう。油分のコンディションが左右されるようでは困る。
「モテすぎて困っちゃーう」という気持ちもまた、「収納できすぎて困っちゃーう」という気持ちを介して理解したのだった。
翌日、25パック収納韓国海苔は知人宅にもちこんでみんなで食べました。コンディションも変わってなくてちゃんと韓国海苔でした
収納したくて仕方ない
今回、企画撮影のためにたくさん買った韓国海苔を一時的に納戸に入れておいたのだが、元々スペースのない上に詰め込んだので大変なことになっていた。
いつ撮影できるか分からないし、きちんと収納しなきゃなあと思っていた。
収納の撮影をする前に収納しておく。収納スパイラルだ。やっぱり収納ってどこか趣味っぽいなと思ったのだった。