何気ない会議の風景。けどよく見ると…??
心霊写真、テレビや本では見たことがあるが、実際に見たことがない。というのも霊感が皆無だからなのか。そうでない人にとっては身近なものなのかもしれないが…。
まあとにかく、心霊現象には縁がない。
あまりになさ過ぎるので、そういう写真をつくってしまおうと思う。
「霊っぽい格好をしてその辺をウロウロしてたら霊に見えるか」検証だ。
「うわっ… この写真…なんか写りこんでる…!!!ホラ、ここ!ここ!」と言われるような写真を撮りたい。
さて、幽霊のコスチュームをつくろう
まずは幽霊コスチュームを用意する。買おうかなぁーとも考えたが、ネット上で見つけた幽霊コスチュームは3900円ぐらいだったか?意外と高い。
ハロウィン後でセールとかしてないかなーと思っていたが、なかった。
それならば、つくってしまえ!ということにした。
作り方は簡単。
・ シーツのような長い布に首を通す穴をあける。
・ そして脇を縫う。
・ 帯のようなもので腰の辺りを縛る。
これだけだ。
作りたい場合は白い布を3メートル買ってくればできますよ
そして出来たのがこれ。
「頭につける三角のやつがなかったら、普通に森ガールっぽい感じで不自然じゃないですよね」と誰かにチラッと言われた。そうか~森ガールか。と思ってたが、改めて見てみると全くそんなことなかった。
ものすごく妥協して「あー、、看護婦…??」ぐらいだろうか。
森ガールなんかじゃない。
なんか変だがまあいいとする。わたしは幽霊。
幽霊、会議に潜入!
さて、幽霊は会議に潜入するとしようか。
さり気なく写りこんで、心霊写真をレッツ捏造!
まずは幽霊の装いで普通に会議に参加してみた。
幽霊、会議に参加する。
これだと「あー、この人なにかの衣装を着てるのかな」程度の写真か。
ちょっと幽霊っぽくしてみるか。
うーーーらーーーーめーーーーーしーーーーー…
あ…
ち、ちがう。これはちがう。
人間と馴染み過ぎてるので、ちょっと距離感を持とう。「会議に参加したい」という念が強すぎて成仏できず、こんな形として現れた、といった感じだろうか。
「会議に参加したい」という怨念がこんな形に。
参加させろや
ためしにちょっと寝転んでみようか!ということで寝てみた。
あ、結構気味が悪い。
なにも知らずに部屋に入ってきてこれが居たら確実に引き返す
左上の人たちには「この部屋、ちょっと寒くない…?」などと話し合ってて欲しい
会議中だが消灯してみる
ちょっと気味が悪い、といったところでそんなにでもない。電気を消してみよう。
みなさんには申し訳ないが、暗闇のまま会議は続けてもらうことにする。
ボワーーーーッ…と現れる亡霊
あ、結構それっぽく見える気がしてきた!
「たまには暗い会議も新鮮だ」等の声も聞こえてくる一方で、極度の怖がりで知られている撮影係安藤さんが怖がり始めた。
え、またまたそんな!と思ったが、結構ほんとに怖がってる様子だ。
「デジカメのモニター越しで見たらほんとに怖い」との主張だったので、改めて確認してみたら、確かに「モニター越しの方が気味の悪さが増す」というのは納得。
あ、この色調だとより気味が悪く見える!
モニター越しでこれが居たら確かに気味は悪い
古典的な技…
そしてiPadを持っても気味が悪い。
昔から肝試しやお化け屋敷等で使われる古典的な手法、懐中電灯の現代版だ。
使い古された手法だとは思っていたけれども、やっぱり不気味度はかなり増す。
昔の写真っぽく加工してみる
前ページのデジカメの液晶モニター越しで見た写真を見てると、色調がちょっと古い写真っぽく感じた。
現代の綺麗なデジタルデータよりも、古いアルバムに入っていた古い写真、と想定してみたほうが恐怖度が増すんじゃないだろうか?
ふと思ったので試してみよう。
ここはウェブマスター林さんの記事
『昭和の写真を撮る』を参考に加工してみた。
古いアルバムからこれが出てきたと仮定しよう
しまった、写りこんでるテレビが新しい!(といっても一昔前のだが。)せいぜい90年半ばぐらいに時代設定しとけば服装的にもそんなに違和感がなかったか。
…という細かいことは置いといて、幽霊の足を消してみる等の加工も施してみたが、デジカメの液晶モニター越しで見る写真と比較して、気味の悪さはどっちもどっちかなぁーぐらいの感想だ。どうだろう。
幽霊、居酒屋へ移動する
会議も終わったので移動するとしよう。
よし、これからこの部屋を出る…
このまま外に出たら浮くんじゃないか、と思いつつ出てみたら、案の定浮いた。
いや、しかしここは東京のど真ん中、新宿だし意外に平気かもしれない…とうっすらと思っていたりもした。「ああ、こういう店の人ね」ぐらいな。
もしくはもう数日早ければハロウィンということで、ちょっとはこんな格好をしていても街を徘徊しやすかったかもしれない。
案の定、浮く。そして見られる。
遠巻きに見ると、どういうジャンルの人かわからなくなる
歩いている最中、ちょっと頭の白い三角のを取ってみたら、ものすごく街を歩き易くなった。
それと同時に、周りの人たちも一緒に歩きやすくなった、と言っていた。
この三角の布の有無で、自分も周りもこれほどまでに気分が変わるとは。
そして最後は居酒屋へ
幽霊、居酒屋へ来た。ここでも心霊写真を撮ってみよう。
飲み会に参加できなかったことが心残りで成仏できなかった霊(と思い込めば見えてくる)
あーあ…、生きてればなぁ…
食べたかったなぁ…
つい思い付きでこんなキャプションを付けてみたら、何となく複雑な気分になってきた。感情移入しすぎだろうか。
けれども生きていると仮定すると、単に飲み会がつまらない人にしか見えなくないか。
あーー、疲れた…
適当に一杯飲んで帰るか…
「霊じゃなくてつまらなそうな人」と思ってしまうと、今回の写真すべてがつまらなそうだ。
幽霊なのか、ただのつまらなそうな人なのか、
はたまたこういう衣装を着ているだけの人なのか、衣装じゃなくてこれ普段着だっけ?ぐらいにすら感じたり…
写真を見すぎてだんだん訳が分からなくなってきた。
だ、ダメだ… もう笑いをこらえるのが…
…と、うっかり楽しそうにしてしまい、霊からかけ離れてしまったところで終わっておこう。
ニヤニヤしないように心がける
今回、生気のない表情を心掛けていたため、とにかく笑いを堪えた。「笑わないように…」と耳から入ってくる情報を極力シャットアウトしようとした。その辺り、ほんのちょっとだけ修行僧のような試みでもあったかな、と思う。