正体は油
ファットブルーム現象は名前も良い。ハイドロプレーニング現象、キャリーパミュパミュと合わせて声に出して読みたいカタカナ語トップ。
チョコ買ってきた。
そんなファットブルーム現象とはなんなのか調べてみたら、チョコレートの中の油分が溶け出して表面に出て固まった物らしい。
あぁ、油が抜けるからカシュカシュすんだな。ははぁ。
28℃を越えると油が溶けるらしいので、一度温めて冷やせばいいのか。簡単だ。
外国のチョコって元からカシュカシュしてる
それぞれ白くなり方に違いはあるか。と言うか、キスチョコ、すでに白くなってないか。
ファットブルーム現象が起こる際にチョコで違いはあるのかと4種類のチョコを用意した。
冬仕立てというのは冬に出る口溶けの良いチョコだ。これなら少しくらい油分が流出してもなおまろやかでいそうな気もする。
ナチュラルボーンカシュカシュチョコ。
そして気になるのは外国のチョコ。外国のチョコは元からファットブルーム現象が起きた時のような食感の物がある。
この紙ってなんのためにあるの。開けるためだとしてもいつもこんな感じで途中で抜ける。
当サイト編集部古賀さんは
この記事で外国のチョコの食感を「カサカサ」と表現していたが、カサカサチャンピオンがこのハーシーズのチョコらしい。
そのカサカサチャンピオンがファットブルーム現象でカシュカシュ感を加えるとどうなるのか。楽しみでしょうがないね。
温めよう
レンジで10秒を2回。
手で温める。
電気膝掛けで包む。
レンジで1分。
今の季節(11月)だと自然にチョコが溶けるという事がないのでチョコを温める。とりあえず思いついた方法を試す。
レンジ10秒*2は隅っこだけ溶けた。キスチョコ以外。
手で温めたら結構トロッと来た。お口でも溶けて手でも溶ける。
レンジに一分かけるとトロットロのツヤッツヤになった。
電気膝掛けは、溶けてないと思いきや、触ってみたらトロトロだった。
レンジで10秒*2以外は結構溶けた。大人になって忘れてたけど、チョコって結構溶けるもんだね。手をベットベトにしていた子供時代を思い出した。
さぁ、このチョコレート達、固まる際にファットブルーミングしてくれるのだろうか。
ブルマラナイ
カキーンと固まった。
翌朝、放置していたチョコレート達が全部固まっていた。が。
レンジ10秒*2 特に変化は見られず。
手で温めたもの、あっ、明治が白い!!
レンジで1分変化無し。
電気膝掛け 特に変化無し。
さぁみんなどれだけファットブルーミングしているのだろうかと期待しながら見てみるとほとんどただ固まっただけで変化無し。
手で温めて、触った明治のロゴの部分だけブルーミング
そんな中で唯一気を吐いたのが手で温めた物。何故かサランラップ越しに触った所が白く変化している。一体何故なのか。
手作りチョコって、溶かして固めただけじゃん。って思うが、これなら手で溶かして固めてファットブルーム起きてたら、手作りチョコの価値が有る。
親愛なる人へのプレゼントに手で溶かし固めたチョコはいかがだろうか。
こんなのじゃダメだ!
レンジ10秒*2は食べた。美味しかった。
ほんの少し、ちょこーっとはブルマッたが、これでは満足出来ない。もっといっぱい食べたいのだ。
さぁ、何故ブルマラなかったのか。発現する条件は温まった後、冷える。それだけ。ならば、温めている時間を長くしてみよう。そうすれば油分も外に出てきやすくなるのでは無いか。
チョコの加熱は危険
とりあえず取りかかりやすい電子レンジで二分加熱してみた。
うぎゃー!!いや、皿の汚さではなく、うぎゃー!!
チョコをレンジにかけ、カメラを取りに行って戻ると台所が煙で包まれていた。えっ、なに!?チョコがバチッ、バチバチッと音を発している。
ビックリした。溶岩かと思った。
急いでレンジを止めて、チョコを見てみると、噴火していて驚いた。何これ、チョコ、怖い…
焦げを取ったら美味かったの。
あーあ、もったいない事したなと、思いつつ、食べられるかなと思って食べてみたら美味しくてビックリした。
焼きチョコ?みたいな感じで熱が入った所がカリカリ、周りはトロッとしていて混ざりあって凄く美味しい。何これ。凄い。
凄い、凄い物を生み出してしまった。焦げない時間を見極められればとても良いと思う。それについては今後、追って報告する(多分しない)。
時間延長は意味が無さそう
電気膝掛けを時間延長3時間くらい。
1時間半くらい手で温める。
レンジで長時間の加熱は危険なので電気ひざかけと手で温めるので長い時間温めてみた。
全く白くならず…。
先ほどと変わらず。
が、残念ながら結果は変わらず。なんなのだ、手で温めたやつのへこんだ所だけ白くなったのは何故なのだ。他のへこんだ所は何故…。
温め方が違うなら冷やし方か
温める時間を変えても変化がなかった、ならば、冷やす時間なのでは。
急速冷凍なら白くなるのでは。
思い返してみると、車とか、部屋の中で溶けちゃったチョコを焦って冷蔵庫に入れて、出して見ると白くなっていた。という事が多かった様に思う。
なので、急いで冷やせば白くなるのでは。同様にレンジで一分、電気毛布と手で1時間位温めた後冷やしてみた。
レンジで一分冷蔵庫。
電気膝掛け。
が、効果は見られず。電気膝掛けのキスチョコは白くなってる気もするが、元からだった様な気もする。
なんと、白い所消えていきましたよ。
極めつけは手で温めた物。明治の部分が白くなっていたのに、再度温めて冷やすと白い所が無くなってしまった…何故だ…。
一度溶けて固まる際に再度混ざったのだろうか。なんだこれ、難しい…。
食べたらなんと美味い
レンジ一分、急速冷凍の物。
この方法ではダメなのだろうと見切りを付けた。食べちまおうと一分レンジの物を食べて驚いた。なんだこれ、美味いぞ…。
案外綺麗に取れる。
さっき二分レンジで焼きチョコみたいになっていたが、これはその前段階で、カリカリじゃなくて、モロモロッとした感じ。
ホコッ、モロッ、トロッという感じで口の中に広がって行く。あら美味しい。
これはある程度の大きさのあるキスチョコと冬仕立てだけで起きた現象で板チョコでは見られなかった。中心から温まる電子レンジの仕組みの影響だろうか。
見た目としては悲惨。また手で温めてたら白い部分も全く無くなった。
それに対し、他二つは性質の変化は無かったが、ネットリとして美味しかった。見た目こんなんだけれど美味しかった。
それはおそらく温度だと思う。ハーゲンダッツでもサーティーワンでもアイス屋さんで食べると美味しいのは最適な温度で提供されるから。
これは結構来てた。カシュカシュ感が美味しかったよ、電気膝掛けのキスチョコ
それに対し、チョコレートって温度で形状まで変わっちゃうのに、あんまり温度には気を遣わない。チョコレート、溶ける前くらいまで温めると美味しいですよ。
下手な手作りチョコが良いのか
行き詰まってきたファットブルーム現象を食べたい会。調べていると、手作りチョコを作る際に出来る事が多いという。
初めての手作りチョコ。自分のため。
手作りチョコを作る際は一旦40℃~50℃にして溶かし、27~28℃まで下げて、再度31℃~33℃まで上げるという事をして、チョコをなめらかに仕上げているらしい。
むしろ今回は適当に温度上げまくって、放置。
なんだその作業。誤差2℃!?溶かして固めるだけじゃんとか思ってたけれど、凄く繊細な事してたんですね。なんだかすみません。
口溶け良いやつ溶かしたら、土みたいになったんだけどなにこれ。
と、いう事は、そんな繊細な事をしないとファットブルームっちゃうという事は、適当にすれば簡単にブルムれるという事なのではないか。
という事で手作りチョコレートが出来た。
上手く出来ちゃった
カエルでありやす。
さぁこれで出来るだろう。と楽しみにして手作りチョコを見てみると、綺麗に出来ている…。
なにこれ、可愛い…。いや、可愛いじゃなくて、白くなってない…。
なめらかで美味しい…。
白くはなっていないが、テンパリングしてないんだから、食べてみたらカシュカシュしてたりするんじゃないかと実際に食べてみる。
美味しい…。普通になめらかで美味しい。払拭されていた手作りチョコに対する溶かして固めただけじゃねーか感が再度沸き立つ。
土偶か。
口溶け良い系のチョコは何故か溶かすと土みたいになったが、固めた結果も土偶のようになった。これは口溶けの良い土だ。
口溶けの良い土も食べると美味しい。カシュッとする所も無く、なめらか。なめらかな土。もうどうしてもカシュカシュしない。
手作りと言えばハート。
上手く取り出せずこのざまに。地層っぽい。
もう凄い、全然なめらか。チョコはなめらか。型から取り出せず粘土感の凄く高くなった物ですらネットリなめらかで美味しかった。
チョコ凄い、美味しい。これはきっとファットブルーム現象は出さないぞ!っていうメーカー側の努力のたまものなのだろうか。
負けた。圧倒的に負けました。
気軽に出ていた気がするファットブルーム現象。いざ出そうとすると全くでなかった。
それなのにチョコのパッケージに書いてあるファットブルーム現象の注意書き。これだけ出ないのに、万が一に備えての注意書き。メーカ側の目指す頂はもの凄く高い。
なので、無理に作ろうとせず、たまにあったの見つけたらラッキー!ぐらいの感じのスタンスでいようと思います。でも食べたい。