ポイの強さは四段階
強度なんて物があったのか。今手元に有るものを買った時は、ポイ下さい。って言って、言われるがまま渡された物を買ったので知らなかった。
なぜイラストの女の子はポイをくわえているのだろうか。そして右上の象がアイドル。
再度、ポイを売っている所に行ってみると凄くわかりやすく書いていた。強、並、弱、弱弱。
僕が買った網は5号だったので、強度は並。あっ、あれで並なのか。かなり強いと思ったあれで並か…。他のやつはどのくらいの強さなんだろう。
禁断の7号
全種類の強さを試してみるため、買おうとすると7号だけがない。何件かお店を回ってみるも7号(弱弱)がない。
7号以外買った。
なんでだろうとお店の人に聞いてみると
「あぁ、7号はね、別注なんですよ。テキ屋で使うくらいでね、本当に弱いから…。どうしてもって言うんなら発注しますけど…」という答え。
ポイ余っちゃってどうしようって言ってたのに三倍に増えた。
「悪い事は言わねぇからやめときな、人の踏み込む領域じゃねぇ…」的な雰囲気。そんなに、そんなに弱弱は弱いのか。
まぁしょうが無いので7号以外を買ってきた。
結構違う
強さと色は関係有りません。
実際に買ってきて取り出してみると確かに結構違う。4号は紙がパンと張っているし、6号はくにゃくにゃしている。色の違いもみてとれる。
とはいえどのくらい強さが違うのか分からない。やはり、試してみねばなるまい。
やはり、実際に金魚で…
金魚でやるか…と、形だけ写真撮ろうとしたら、金魚たちが嬉しそうに「えっ、エサエサ!?エサだぁー!」ってはしゃぎ回ったので、可愛いなぁ。と思ってエサをやってフタをしました。
強度測定マシーン
シャキーン、ポイの強さ計りマシーン
さて、金魚すくうのはやめにして、どうやって強度を計ろうかと思い開発したのがこのポイの強度計りマシーン。
適当な物がなかったので小銭乗せる。
これに重りを乗せる事によってそれぞれの強度を計る事が出来るのだ。これでそれぞれの強さを計ってみよう。
強度計るの結構楽しい
という事でまとめて乗せていこうと思っていたのだが、三等分すると手持ちの硬貨全部乗せても耐えきったので一つずつ強さを計る。
まずは6号(弱)から。弱とはどれだけ弱いのか。
まずは10円。全然平気。
10円玉3枚と100円玉一枚。結構たわんできた。これがWebのたわみか。
10円玉3枚と100円玉3枚、5円玉1枚に1円玉1枚。336円。限界が近い。
今にも破れそうなので恐る恐る10円を乗せる…
と、うぎゃー!!
どしゃーん。
強度を確かめるためにやっていたが、いつ破れるかとドキドキ、手に汗握る。硬貨の種類によって重さを調整出来るし、交互に硬貨を置いて破れた方が負け、というゲームが出来そうだ。僕の家に来ればあと300回くらい。
結果、346円。
さて、結果は346円。重さでいえば37.6グラム。
ファミリーマートで唐揚弁当(398円)とお茶(105円)、もっちもちくるみあんぱん(130円)とチロルチョコ(21円)を買って1000円を出し、返ってきたおつりの重さ。と言えばイメージしやすいだろうか。僕は全然分からない。
6号(弱)でこれだ、他の強さはどのくらい違うのだろうか。
他のもそんなに変わらない
実際に使ってみて結構強いと感じた5号(並)
さっきの6号(弱)と比べて強くなっているハズの5号(並)一体どのくらい強くなっているのか期待しながら硬貨を乗せていく。
スポーン
6号と同じくらいまでは大丈夫だろうとポンポン乗せていっているとスポーンと抜けた。えっ。
結果、440円
結果は440円。さっきの6号(弱)と比べて値段は96円上がっているが重さは37.2グラムと下がっている。何故だ。
ちなみにこの重さはスターバックスでエクストラコーヒーキャラメルフラペチーノのグランデを頼んで1000円払って貰ったおつりと同じ重さだ。
560円もするんだね、スターバックス。
流石、強。
弱と並では違いがなかったというか、弱の方が好成績。ならば強はどうだろうか。強は触って分かる位に他とは違った。これはいい成績残すだろう。と、どんどん乗せていくと。
スポーン。
あっ、抜けた。結構すぐ抜けた。えっ、ホントに!?えっ。えっ、強!?
440円…。
結果、440円…。なんと並と同じ結果、総合すると6号(弱)が一番耐え、5号(並)と4号(強)が同じという結果になった。
重さのかかり方や質のようなものが影響したんだろうか。見た目、感触からも違いは明らかだっただけに、不思議だ。37グラム辺りに絶対的な壁があるのだろうか。
ならば、ならば7号、弱弱は。非人道的扱いをされるような弱さを誇る7号も違いはないのだろうか。
それは気になるので金魚すくいをしている所に行ってポイを調達してこよう。
金魚すくいの網が欲しいだけなんです
別注品である7号(弱弱)のポイを手に入れるには実際に商売をしている所に行って金魚すくいに参加すれば手に入るだろう。
そう思い、金魚すくいをやっている所がないかと調べてみると、家から片道1時間くらいの所でやっていると言う情報を得た。
宇宙ステーションみたいなの現れた。
その情報を元に、向かってみると想像とは違う景色が広がった。あれっ、屋台、とかじゃないんだ…?
予想外の無機質さ。本当にここで金魚すくいをやっているのだろうか。すくおうとしたら、「この金魚たち、初めて宇宙に行った金魚の子供達なんですよ~」とか言われないか。
入場料1000円。
さて金魚すくいはどこだろう、と探すと、建物の中のようだ。よし、入るか。と、思ったら入場料1000円。
あっ、そうなんですね。そういうのいるんですね。
人の心を忘れていない金魚すくい
いざ金魚すくい!と意気込む向かうと迎えられるアットホームな雰囲気。
そこはかとない手作り感
「踏み込んではいけない領域」とはほど遠い。もしかしてここでは7号(悪)は使われていないのでは…
何号なのか…。
お金を払ってポイを手に入れる。持ち帰る用に一枚、金魚すくいやる用に一枚だ。
このポイ、何号なのか…。紙の質感、張り具合からすると5号(並)っぽい(わかるようになった)。実際にやって確かめる。
金魚すくい楽しい
結構強い
実際に使うとやはり強い。7号(弱弱)は遠い記憶の中にしかないけれど、もう水に浸けた時点で破れそうになるイメージだ。やはり7号では無さそうだ。
エビがいる。
このポイは水と直角に動かしても少しならば破けない。けれどもやっぱり金魚すくいって難しい。なんなら道ばたでやった方が簡単だったかもと思った。
助け船。
そんな下手くそな僕を見かねて係の方が「こうやってしばらく動かさずにいると簡単にすくえますよ」と教えてくれた。
すると金魚は係の方の手の近くからサーッと離れていき、二度と近づく事はなく、係員の方は「ま、そういう方法もあるって事で…」と言い、どこかへ行ってしまった。
なんとかすくえた。金魚と、エビ。
苦戦しながらも、網が破れるまでに金魚2匹とエビをすくえた。網の強さを利用して結構強引にいけばすくえる。やはり網が強い。
「この網、結構強いですね」と係員の方に聞いてみると「遊びに来られるのが小さなお子さんばかりなので、強めの網を用意しました」との事。
やはり7号(弱弱)ではなかったか。
一番主張したい事が、捨てないで。すくえた大きいのだけもらって帰った。
もう何号とか分からない
仲間が増えた。
道ばたですくってきた金魚に仲間が加わった。新しいヤツだけいつもちょっと離れた所で泳いでいるが、早く仲良くなればいいな。
外枠のせいで4号と同じに見える。
さてその新入り金魚と共にウチにやってきたポイ。買っていたのと全く同じメーカの物だ。
実際何号だったのだろうかと見比べる。枠のせいで4号に近く見えるが、質感、張りはやはり5号か。
これも調べてみるか。
さてどのくらい…
って、あっ…。140円…。
これも同じ方法で調べようと、思ったくらいで破れた。助走くらいの所で破れた。
えっ、なにこれ、これ、もしかして7号(弱弱)だったの!?いや、そんなハズは…。
混乱と共に強度測定マシーンに抱く不信感。
やはり、実際にすくってみるしかないのか…
力の強さと腕相撲の強さは別物のように、重さに耐えるのと金魚すくいの際の強度は違うのかも知れない。
やはり、お前達に協力してもらうしかないのか、とよのか、さちのか…(金魚の名前。後1匹はまだ無い)
と、思っていた所に…。
ぷっ、プール!?
サラダバーやー!!
と、という事で野菜をすくって強さを確かめてみたいと思う。
網追加
ごちゃごちゃしすぎ。
いざ野菜すくいをするために、7号が無いので代わりに違う紙達にご参加いただいた。
ノリで貼り付けただけ。
さっきの強度実験で破れてしまった物にノリで貼り付けた。これらと比較してポイはどのくらい強いのか。
特等席。
実際に試してみるから、ちゃんと見てろよ、とよのか、さちのか、アイベリー!(今名前付けた。さちのかはとよのかとアイベリーの交配種らしいです。あ、イチゴの話です)
野菜すくいサラダバー
まずは4号、一番強いのからいってみる。色々な野菜をすくって見事なサラダを作り上げたい。
すくえるかな、すくえるかな。
とうりゃっ!
ドキドキしながらポイを水に入れる。水流で流れるが、野菜は逃げないので凄く楽だ。狙いを定めてポイに負担がかからないようにすくい上げる。
よしっ、レタスがすくえたぞ!おぉ、これ、楽しい…。流石は4号(強)だけあって、びくともしていない。これはどんどんすくえそうだ。
次はブロッコリーだ!
うおっ
レタスの成功に気をよくしてブロッコリーに挑戦する、簡単に網の上には乗ったが、重さでドバッと破れてしまった。えっ、4号(強)…
結果、レタス一枚
衝撃のレタス一枚。サラダを作ろうとしていたのに葉の欠片しか手に入らなかった。これはまずい、4号(強)でこれだ。一体どうなってしまうのか。
要は腕なんですね
ポイでは野菜はすくえないのか、満足なサラダは作れないのか。暗雲立ちこめる中、先ほどよりも強度的には劣るであろう5号(並)で挑戦する。
ブロッコリー撃破!
ちょっとホントにレタスしかすくえなかったらどうしようと思いつつ、レタスを複数こなし、見た目の量を稼いだ上で再度ブロッコリーに挑戦。
すると、何故かすくえたブロッコリー。4号でダメだった物が5号で成功。強度とは一体なんなのか。
パスタセットに付いてくるミニサラダ、位の量にはなった。
結局ヤングコーンもすくえて、プチトマトに網を破られて終了。さっきと比べてちゃんとサラダ、と呼べそうな物になった。
更に続けてやった6号ではプチトマトもすくえてしまった。強度とは全く比例しない結果。
枠に乗せて、紙にはもたれかからせる様な意識で!
立派にサラダだ。
実際に水に浸けて使ってみて、感じるのは、ポイよりも、腕だ。腕というか慣れ程度の違いで結果が全く変わる。
木製のバットより金属バットの方が超飛ぶよな!って言われても、まず当たるかどうかのほうが重要だ。
対して、他の素材達だとどうなるのだろうか。
とろけるオブラート
半透明。これですくってたら魔法みたいに見えないか。
まずはオブラート。薬が溶け出さないようにする機能から、水に対する耐性が結構強いのではないかと期待している。魔法の金魚すくい網が出来るだろうか。
いざっ。
おぉ、いけそう。ぷよぷよしながらすくえてる。
と、剥がれない。
あっ、破れた。
と、勝手に広がっていく。
ダメだ、ダメだこれは。予想外にオブラートは水につかると自ら溶け出した。良くこれで薬が出て行かないな。
もしこのポイを売るとしたら100号(溶)だ。
流石のトイレットペーパー
弱い紙と言えばトイレットペーパー
7号(弱弱)の水に浸けた時の破れやすさは記憶からするとトイレットペーパーくらいなんじゃないかと思うのだ。
あっ、凄い、弱い。
7号(弱弱)体験を再び出来るのかと思い、水に浸けると、その時点で亀裂が入った。これは予想以上。これは子供が使うと確実に泣く。
水に濡れた、という一点だけで破れた。
なんとかレタス一枚すくえたが、もうボロボロ。流石にいくら何でも7号でもこれほど弱くは無いと思う。
記憶というのは印象が強化されるものなんだなぁと思った。
強度はほぼ同じくらいティッシュ
レタスって、水に浸ける前後のシャキシャキ感の違いにビックリする。
トイレットペーパーでダメならばティッシュか。ティッシュくらいの強度か。
ティッシュ、結構強いぞ。
この位の時になると、慣れてレタスならいくらでもノーダメージですくえるようになった。積極的にブロッコリー等の強敵を狙うがティッシュはそれも乗り越える。
おぉ、意外と強いぞ、ティッシュ!
ブロッコリーのデカイのいってるから結構強力
貼り方が下手だったためたわんでいた、すくうのに慣れた等の点を加味してもティッシュの強度はポイ4~6号とそんなに変わらない様に感じた。
どうしても急にポイが必要になった場合は、メガネのレンズをくり抜いてティッシュを貼ればいいだろう。
現代人の野菜不足に、コピー用紙
一際白い
最後に登場はコピー用紙。生活で一番触れる事の多い紙は金魚すくいの紙と比べてどのくらい違うのか。って、もう全然違う。
ひとすくいでサラダ。
水、野菜、ものともせずにわっしゃわっしゃとすくっていく。凄い力だ、レベルが違う。金魚すくい界に黒船上陸。世界がコピー用紙に席巻される、現代人の野菜不足はコピー用紙で全て解決するんじゃないかというほどだ。
と、いう事でこの日は野菜ばっかり食べました。
やってみて思ったのが、金魚すくいの網の強度って、何とも絶妙に設定されているなー。という事だ。
すくえるんだけれども、簡単ではない。すくえるけれど、失敗したら破れちゃうという範囲内で強いポイと弱いポイがあるなど、真剣に考えられた、そんなポイがあるから真剣に遊べるんだなぁと思った。