特集 2011年10月19日

請求書をプリンタ無しで出力する3つの方法

写真がボケてるわけではありません。
写真がボケてるわけではありません。
最近、プリンタを修理に出した。代わりのプリンタがないので、その間えらく面倒なことになった。請求書に取材用資料、工作用途など、プリンタなしの生活はもう考えられない。

プリンタが戻ってきた後でやればいいような出力はさて置き、月末の締めの時期にあたってしまうとヤバい。請求書は期日までの郵送が求められる。この不便を、どうにかしたい。
1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。

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非電力請求処理への道を拓く

その日は突然やってきた。私の使っているプリンタは、「廃インク吸収パッド」なるものが限界までインクを吸ってしまうと、警告が出てまったく動かなくなる。泣いても笑っても、どうにもならない。
あのころは、あんなにも印刷してくれたのに。
あのころは、あんなにも印刷してくれたのに。
この限界状態は、2年くらいのスパンでやってくる。夏季・冬季オリンピックとはちょうど1年ずれている。前回もかなり難渋した。なすすべもなく、宅配業者に引き取られ工場へ運ばれてゆくプリンタを見送ったあとは、仕方なくコンビニ出力サービスを利用したり、なんとかごまかしたりしてきた。

家からあまり出ない身としては、いちいちコンビニに出向いて請求書を出力するのが本当にめんどくさい。めんどすぎて夜中になってしまい、いっそう億劫になる。
もちろん全て手書きでも可能だろうけど、1枚1枚ー?それだったらコンビニでいいわ。かえって猛烈に面倒だ。

せめて出力の義務が毎月必ず訪れる請求書の、フォーマットだけでも、電力を使わずにいつでも家で作れないだろうか。

まず考えたのは「ガリ版」である。
前から気になっていた「ニューウェーブ・ガリ版」。
前から気になっていた「ニューウェーブ・ガリ版」。
私くらいの世代までは、小学校などでこのインクの匂いを嗅いだことがあるだろう。学級新聞やプリント類は、先生が鉄筆でガリガリと原稿を書いて印刷していたものだ。そのガリ版が、形も新たに売られていた。

これで型を作っておけば、自分の手のみでいつでも請求書が!しかも手書きの味わいも深く!手刷りの請求書を見れば、取引先の経理担当者も「今月、ちょっと多く入れとこうかな…」という気になってくれないだろうか。
ガリ版もずいぶんスマートになったものだ。
ガリ版もずいぶんスマートになったものだ。
ただしこれ、葉書サイズなんですね。
ただしこれ、葉書サイズなんですね。
請求書を葉書サイズで、というチャレンジもなくはないだろうけど、それ以前に、この大きさに全ての要素を手書きで入れるのは物理的にきつい。よって2版に分けることにした。上半分と下半分。なんだかどうも、面倒の森の入り口に近づいてきた気配だ。
ガリ切り風景。青いシートを元絵の上に載せ、ボールペンでひっかく。
ガリ切り風景。青いシートを元絵の上に載せ、ボールペンでひっかく。
透かしてみると、青いシートが削れて、これが版になる。
透かしてみると、青いシートが削れて、これが版になる。
紙を置いて版を置いて、
紙を置いて版を置いて、
スクリーンを倒してその上からローラーでインクを載せる。ピンボケですみません。
スクリーンを倒してその上からローラーでインクを載せる。ピンボケですみません。
ローラーを何往復かして、さあもういいだろう。できあがりはどうなっているかな。恐る恐るスクリーンを持ち上げる。
ドガーン。
ドガーン。
元の版が、完全には削れてませんでした。でももう遅い。版を廃棄してまた1からやりなおしである。地の果てにあるという、面倒の都に来てしまった。

絵と違い、細かく画数の多い文字なので、なかなか青い部分が削りにくいということかもしれない。もっと力を入れるとシート自体が破れてしまうので細心の注意を払い、もう1版作り直してみたが。
経理担当「来月にまとめさせてもらっていいすか?」
経理担当「来月にまとめさせてもらっていいすか?」
降参した。あまった青シートは年賀状用にとっておこう。ガリ版、触れていればいずれ慣れるのだろうが、それよりももっと楽にプリンタレス印刷はできないものだろうか。
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