特集 2011年9月24日

神社で行われる生姜(ジンジャー)のお祭

神社で行われる生姜祭り、ダジャレだといいな~と
神社で行われる生姜祭り、ダジャレだといいな~と
生姜は英語で「ジンジャー」と言う。
そんな生姜をメインに据えたお祭が「生姜祭り」である。そのお祭がどこで開催されているかというと「神社」である。

ダジャレなのかもしれない。
神社と生姜(ジンジャー)の関係を探るべく実際に生姜祭りに行ってみようと思う。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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1年前のジンジャー

1年ほど前、東京にある東京っぽくない街「あきる野」を歩いていたら「生姜祭り」と書かれたポスターが貼られていた。開催地は二宮神社となっている。神社で生姜祭りが行われていることを初めて知った瞬間だった。
去年の10月に見かけたポスター
去年の10月に見かけたポスター
ダジャレだ! とまるでカメレオンが虫を食べる時の舌のスピードのように僕は反射的に思った。よく考えれば違う気もしたのだけれど、ダジャレだと思い込むことにした。そちらの方が幸せな気がしたのだ。
今年のポスター
今年のポスター
ぜひダジャレか否かを確かめに、その「生姜祭り」に行きたかったのだけれど、ポスターには開催日が9月8日9日とある。僕がそのポスターを見たのは(去年の)10月。もう終わってしまっているのだ。ということで、約一年我慢してついに今年そのお祭に行ってみることにした。
ということで、二宮神社の最寄り駅にやって来ました
ということで、二宮神社の最寄り駅にやって来ました

神社で売られるジンジャー

生姜祭りの存在を知ってからの1年は、「あれはダジャレなのか?」という片思いにも似たときめきの1年だった。そのときめきは、お祭開催日の前日に現地に行ってしまうほどだった(開催日を勘違いして前日に行ってしまった)。
前日は特に何もなかったけれど、当日はいたるところで生姜を売っていた
前日は特に何もなかったけれど、当日はいたるところで生姜を売っていた
開催地である二宮神社は「東秋留駅」から10分程度歩いた場所にある。その道中には屋台が並び、生姜を売っているお店もある。

このお祭は毎年9月8日9日と決まっているから休日にあるとは限らない。今年も平日の開催だったけれど、なかなかの賑わいを見せていた。
屋台もずらり
屋台もずらり
スナックも生姜を売っていた
スナックも生姜を売っていた
二宮神社につながる坂道には生姜を売る屋台が並んでいる。ジンジャーを売る屋台が神社へとつながる坂道にあるのだ。もちろん普段から生姜を売る屋台があるわけではない(前日にはなかったから間違いない)。年に一度の盛大なダジャレだ、と胸が全盛期のジュリアナの踊り子のように踊った。
前日は何もないが、
前日は何もないが、
当日は生姜を売る屋台が並ぶ(左側が生姜売りの屋台)
当日は生姜を売る屋台が並ぶ(左側が生姜売りの屋台)

やっぱりな

二宮神社には舞台が作られ、和太鼓が演奏されていたりした。ただ今回は「神社」と「生姜」の関係を聞くのが目当てなので、そのようなことには目もくれず、神社の方に思い切って聞いてみた。「生姜祭りの由来ってなんですか?」と。いきなり「ダジャレ?」と聞く勇気はない。
境内にも屋台が並ぶ
境内にも屋台が並ぶ
聞いた結果、昔から例大祭には「生姜」「里芋」「牛の舌(餅)」をお供えする習慣があったそうだ。祭りの名はこのお供えした生姜に由来するらしい。また売られている生姜を食べると無病息災や厄除けになるのだそうだ。つまりダジャレでないのである。
こんな感じでお供えするらしい(生姜祭りのガイドより)
こんな感じでお供えするらしい(生姜祭りのガイドより)
一応最後に「神社だから生姜祭りかと思って…」と眉毛を描かれた犬のような顔で言ったら、秋空のように綺麗に流してくれた。帰りに生姜を買って帰った。
屋台では試食もできる(味噌をつけて齧るらしい)
屋台では試食もできる(味噌をつけて齧るらしい)
一袋500円
一袋500円
買いました
買いました

生姜嫌いを克服する

僕の嫌いな食べ物は決して多くない。大半が好きな食べ物という単純で幸せな舌を持っている。しかし、嫌いな食べ物も存在する。それがコンニャクゼリーと生姜なのだ。もしそれを食べれば家賃が4分の1になると言われても食べないくらい嫌いなのだ。
でも買ったので食べます
でも買ったので食べます
なんとなくこの生姜は食べられる気がした。縁起物だし、何より祭りのメインに据えられた食べ物なのである。同じお供え物である「牛の舌」を祭りの名にしてもいいのに生姜祭り。牛の舌より、里芋より、生姜なのだ。これが、なんとなく食べられる気がした理由だ。
無理
無理
無理だった。あの独特の風味、世界の終わりのような辛さ、何を取っても美味しいという要素がない。確かに厄除けにはなりそうだ。僕が厄だったら絶対に近づかない。というか僕自身が厄だから食べられないのかもしれない。みんな美味しいといいながら試食していたから。
次はこの生姜祭りに行きます
次はこの生姜祭りに行きます

だらだらと長いお祭

後日、生姜祭りと検索すると浜松町にある「芝大神宮」でも行われていることを知った。だらだら祭りというお祭の別名が「生姜祭り」なのである。日本一長い期間行われるお祭だそうだ(11日間も開催される)。
ということでやって来ました
ということでやって来ました
僕が訪れたのは終了まであと2日というタイミング。屋台の数も少なくその名の通り「だらだら」という言葉がピッタリな感じだった。高校の古典の時間の教室がこんな感じだったと思う。
活気がない
活気がない
そもそも昔は全国から参詣者があったために11日間という長い期間が設けられたようだ。

また昔のこの辺りは生姜畑で、期間中に生姜を授与したため生姜祭りと言われるようになったらしい。ここも神社とジンジャーは関係ないようだ。
お守りとかを売っている場所で生姜が売られていた
お守りとかを売っている場所で生姜が売られていた

神社でジンジャーを食べる

先に行った二宮神社ほどの賑わいはなく、生姜を売る屋台もないようだけれど、お守りなどを売っている場所で生姜が売られていた。コチラも試食できるのだけれど、やっぱり味噌をつけて食べるようだ。
味噌をつけて食べる(御膳生姜を買ったら試食もくれた)
味噌をつけて食べる(御膳生姜を買ったら試食もくれた)
生姜を売っているおばちゃんは美味しいよ、と言っていた。そして、今度こそ食べられるような気がした。だらだらとしたメリハリのない僕には居心地の良いこのお祭。そんな場所で食べる生姜。食べられる気がしたのだ。
無理
無理

神社とジンジャーは関係ない

1年間楽しみしていたけれど神社とジンジャーは、驚くほど全く関係がなかった。どちらの祭りも歴史は古く、日本でジンジャーという言葉が一般に知られる前から始まったお祭だ。そりゃ関係があるはずがない。そして、僕は相変わらず生姜がダメなようだ。ぜひ生姜を好きになるように応援して欲しい。ジンジャーエールである。
ネギも売っていた
ネギも売っていた
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