特集 2011年9月21日

巨大ねこじゃらしで猫をじゃらす

そこら辺に生えてる猫じゃらし(エノコログサ)で猫をじゃらす遊びは、誰もが一度はしたことがあるだろう。

そのねこじゃらし、個人的に不満に思っているのはねこじゃらしの大きさだ。 普通の植物サイズだと小さいから、2匹3匹と固まっている猫だまりでも猫一匹しかじゃらせない。 「一匹だけ構ってすいません」と他の猫に対して申し訳ない気持ちになる。

もうそんなことがないように、でっかいねこじゃらしを作りたくさんの猫をいっぺんにじゃらして、ねこねこ天国を味わいたい。
1985年生まれ札幌市出身。髪がとても硬いため寝癖がなかなか直りにくい体質。そのためよく帽子をかぶっています。

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でかいねこじゃらし制作

大きなねこじゃらしを生み出すには、通常サイズより大きなエノコログサを見つけて交配を何世代も繰り返すことである。
この時期どこにでも生えている。
この時期どこにでも生えている。
もちろん無理なので手芸で作ります。
材料は布と綿と釣り竿など。
材料は布と綿と釣り竿など。
ねこじゃらしはおおざっぱに言うと棒の先に毛虫がくっついたようなものなので、 その形を目指して作ることにする。

ちなみに釣り竿は百円ショップで買った。525円。百円ショップで100円以上の物を買うような、信じられない金持ちになりました。
まず布を半分に切って、
まず布を半分に切って、
角を丸くする。
角を丸くする。
それを縫い付けて、
それを縫い付けて、
綿を詰める。
綿を詰める。
穂先完成。
穂先完成。
まさかと思われるかもしれないが、これがあのねこじゃらしの穂先部分である。

自分でもあまり似てないことに頭を抱えた。しかしこういうのは最後に似てれば良いのだ。
竿を差し込んでからマジックテープで強引に止める。
竿を差し込んでからマジックテープで強引に止める。
これぞ強引。
これぞ強引。
これでジャンボねこじゃらしが完成しました。
実るほど頭を垂れる稲穂かな
実るほど頭を垂れる稲穂かな
猫目線だとこんな。見上げすぎ。
猫目線だとこんな。見上げすぎ。
これをねこじゃらしですとハッキリ言える自信はないが、 釣り竿のしなり具合がちょうど本物の猫じゃらしぽい動きになってる。

見た目はどうあれ、ねこをじゃらす効果はあるのではないだろうか。
ねこじゃらし目線から見る5.75畳の部屋。
ねこじゃらし目線から見る5.75畳の部屋。
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暑さで猫がいない谷中

巨大ねこじゃらしを試すためにやってきたのは東京都台東区の谷中。 ここは一部で猫の聖地と呼ばれてるほど猫が多いそう。
台東区らしい趣のある町並。
台東区らしい趣のある町並。
しかしこの日は33℃近い厳しい残暑。 そのためかどこを探してもちっとも猫がいない。
物体の猫はたくさんいるのに。
物体の猫はたくさんいるのに。
さまよえる子羊はいます。
さまよえる子羊はいます。
商店街のお店の方に聞くと、やはり今日は暑くて見かけてないらしい。 それでも階段の隅付近にいるかもしれないとの話を聞かせていただいた。

行ってみると確かにいました。

暑さでやる気なさ過ぎの猫

明らかにグッタリしている。
明らかにグッタリしている。
これ以上ないくらいグッタリしている。
これ以上ないくらいグッタリしている。
日陰で休んでる、というより倒れ込んでると言った方がいいぐらいのやる気のなさ。 この状態で巨大ねこじゃらしに反応してくれるかどうか不安だ。
まずは普通のねこじゃらしを試す。
まずは普通のねこじゃらしを試す。
いまだかつてない程のウンザリ。
いまだかつてない程のウンザリ。
想像通り無反応。チラッとこっちを見てはくれるものの、あーはいはいといった感じで興味ゼロだ。

巨大ねこじゃらし投入

仕方ない、出すか。
仕方ない、出すか。
出した。
出した。
普通のねこじゃらしではまったく動かない状況。しかしそんなときこそ巨大ねこじゃらしを試す価値があるという物だ。

本来はたくさんの猫をいっぺんにじゃらすためのものだが、 他に猫が全然見当たらないのでこの一匹だけに試す。 多人数用を一人で楽しめるなんて、どんな贅沢な猫だろう。
目の前に現れる巨大な緑。
目の前に現れる巨大な緑。
驚き、
驚き、
逃げて、
逃げて、
怪訝な目線。
怪訝な目線。

不気味がられて

あのグッタリ具合なので反応してくれるかどうか不安だったが、 ちゃんと反応してくれた。思いっきり逃げる方向に。
邪魔してどうもすみませんでした。
邪魔してどうもすみませんでした。
猫は離れてからこっちを伺うも、結局戻ってくることはなくそのまま遠くに行ってしまった。

あまりに暑すぎてじゃれる気も起こらない、のではなくあまりに唐突ででかすぎたのか。ちっともじゃれてくれなかった。
即撤収。
即撤収。
ひょっとしたらこれは「ねこじゃらし」ではなく「ねこ脅かし」なのかもしれない。

そんな疑念が生まれてきそうになるが、あの猫がたまたま臆病だっただけの可能性もある。 もっと別の猫を探してみよう。
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上野公園の猫には飼い主がいて近づけない

谷中にはあの一匹以外見当たらなかったため、近くにある上野公園にやって来た。
日向は地獄なのでまずいない。
日向は地獄なのでまずいない。
ここは訪れるたびに毎回一匹二匹は野良猫を見かけてたので、いることは間違いない。

そう確かにいるのだが、同時に飼い主的な方々もいるのだ。
足元に猫がいる。睨みを利かせてくる人もいる。
足元に猫がいる。睨みを利かせてくる人もいる。
ここであのねこじゃらしを出すと不味い空気になるだろう。
ここであのねこじゃらしを出すと不味い空気になるだろう。
これは猫でない。
これは猫でない。
ちょっと猫貸してくれませんかと言える雰囲気ではとてもなく、 猫も離れていく様子は一切ない。 いや猫って探そうとするとなかなか見つからないものですね。

日常の中の意外な事実を大発見したといっていい。

猫がいた

さすがにその結論で終わるわけにはいかないので上野公園を端から端まで探していると、 林の奥に猫がいるのを発見した。
警戒心が強そう。
警戒心が強そう。
小柄でまだ若そう。そのためか人に慣れてる感じがせず、巨大ねこじゃらしを出す前から かなり警戒されてる。

ここはとりあえず普通のねこじゃらしで心をほぐすのが得策か。
ほれ。
ほれ。
ほれほれ。
ほれほれ。
逃げられた。
逃げられた。
巨大ねこじゃらしを出すまでもなく猫は逃げて行った。 世の中には動物に好かれる人とそうじゃない人のどちらかに一つであることを思い知らされた格好だ。

別の猫が茂みに

ただどういう場所にいるかは分かった。暑さをしのげるような森や茂みにいる。
こういうところに潜んでるのだ。
こういうところに潜んでるのだ。
ものすごい睨んでるのが。
ものすごい睨んでるのが。
先ほどの黒猫と近い茂みにまた別の猫がこっちを見ていた。 これはなかなかふてぶてしい猫で、近づいてねこじゃらしを振ってもまるで動じず茂みから出てこない。
もはやご機嫌を伺ってはいられん。
もはやご機嫌を伺ってはいられん。
出てくるのを待ってたら日が暮れてしまう。 ここは多少強引だが巨大ねこじゃらしを茂みに投下してしまおう。
ねこじゃらしというより撮影の音声スタッフ。
ねこじゃらしというより撮影の音声スタッフ。
茂みに投入しようとしたその時、
茂みに投入しようとしたその時、
先ほどの黒猫が近づいてきた。
先ほどの黒猫が近づいてきた。
さっき逃げて見失った黒猫がいつのまにか背後に近づいてきていた。 怖いけど興味はあるのか?確かにこんなのがいたら人間でもそうなると思う。

これで恥ずかしがらずに素直に反応してくれればいいのだが・・・。
ちょっとお話、
ちょっとお話、
聞かせてください。
聞かせてください。
ダメか。
ダメか。
興味はあってもやっぱり怖いのか、こちらが近づけば少し離れては止まって振り返り、 また近づけば離れて止まって振り返る。興味があるのはすごい分かるのに。

猫の世界にも素直になれない若者が増えてきている。
気を取り直して茂みにいた方の猫に再び投入。
気を取り直して茂みにいた方の猫に再び投入。
飛び出した!ではなく撮影係の安藤さんが向こう側から追い出した。
飛び出した!ではなく撮影係の安藤さんが向こう側から追い出した。
結果、こっちを見ずに逃げていく。
結果、こっちを見ずに逃げていく。
そして遠くへ。
そして遠くへ。
君はもう戻らない。
君はもう戻らない。

ねこおどかしだった

猫自体があまり見つからないという想定外の事態もあり、当初の目的である「複数の猫をいっぺんにじゃらす」 のを試すことは出来なかった。

とはいえもし4、5匹いたところにこの巨大ねこじゃらしを出したところで、 散らばるように逃げていくだけだろう。

もし猫被害に頭を悩ませている人がいたら作ってみるといいと思います。
撤収の早さが魅力。
撤収の早さが魅力。
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