特集 2011年8月29日

今治・焼豚玉子飯は甘かった

あー。やりきれない。日常がやりきれない。暑いっ。
そう思って、この夏のお盆、急にどっかに行きたくなって、
思いつきで、深夜バスで、瀬戸内方面に行ったのです。
埼玉生まれ。電子書籍『初恋と座間のヒマワリ』(リイド社刊)発売中。最近、ほぼ毎日ブログを更新していますので、良かったら読んでください。

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瀬戸内のイメージ写真です。いいところでした。
瀬戸内のイメージ写真です。いいところでした。
一泊目は、愛媛県、今治のビジネスホテルに泊まった。
なぜ今治なのかというと…。

私の父は、愛媛出身。
だから、小さい頃は愛媛に行っていた。
でも、年の近い親戚がいなかったし、勝手に出かけちゃいけなかったし、
漠然と「山と田んぼ、ざっくりした田舎の風景」のイメージはあっても、
愛媛名物を知らなかった。
おじいちゃんも、おばあちゃんも、父も、早めに死んじゃったので、
愛媛情報を知らないまま、現在に至る。
「今治」という地名は知ってる、という位。

愛媛ってどんなところだっけ? というのを思い出すために、寄ってみたのです。

それで、調べたら、今治には「焼豚玉子飯」という、
中華屋さんの、まかない飯がルーツの、B級グルメがあるっていうじゃないですか。

ごはんの上に、焼豚と玉子が乗っているという、名前のまんまの料理で、
なんとなく味は想像出来ちゃったりしたんですが、
食べてみないとわからん!
っていうかB級グルメはおさえとくべきでしょ!
と思って、有名店に行ってみたわけです。
一件目、白楽天。「焼豚玉子飯」検索すると、上のほうに上がって来るお店。
一件目、白楽天。「焼豚玉子飯」検索すると、上のほうに上がって来るお店。
一件目、白楽天は、でかいお店でした。
なにせ駐車場が広い。第二駐車場までありました(第三まであったかも)。
私はアサイチで行ったので並ばずに済んだけど、「待ち順番の名前を書くノート」が常設してあったので、普段は激混みなのかもしれません。
専門のメニュー表がありました。ファミレスみたいだわ。セットメニュー充実。
専門のメニュー表がありました。ファミレスみたいだわ。セットメニュー充実。
しかし、結構いいおねだん…。いや、チャーハンだって何だって、これくらいするし、材料費じゃなくて技術料だってことくらい、分かっていますけども!
しかし、結構いいおねだん…。いや、チャーハンだって何だって、これくらいするし、材料費じゃなくて技術料だってことくらい、分かっていますけども!
そして、注文して出て来たものは…。
ど、どどーん。
ど、どどーん。
なんかやたらとデカイ器に入っていて、玉子自体もデカイかった。
なんだこれ、LLサイズの玉子!?
ちなみにスープもオマケに付いて来ました。
さて、食べますよ。玉子は半熟でした。黄身をくずして…。
さて、食べますよ。玉子は半熟でした。黄身をくずして…。
おもいきって、レンゲで「えいやー」と突き崩して食べました。
味は…。

あ、思ってたのと違う!!!!!

もっと、本当に、肉と玉子と醤油の、ストイックな味を予想してたのに、

焼き鳥のような、うなぎのタレのような、「ごはんと合う、甘い醤油」がかかっている!
甘いー!

そのタレと、チャーシューと玉子が、口の中で混ざると、独特な、がつんとした味がする!

きっと「たいしたことない」「家で作れる料理に違いない」と思ってたけど、いやいや、これは、家で作ると面倒くさいと思いました。だって、うなぎのタレとか、いちいち家で作らないじゃないですか。
正直、めちゃめちゃ美味い! とは思わなかったけど、かなり美味い! ものではありました。これがもし地元にあったら、帰郷した時、食べたいような味…。
とくに意味もなく、ソフトクリーム(300円)も頼んだのですが、これはフツーでした。
とくに意味もなく、ソフトクリーム(300円)も頼んだのですが、これはフツーでした。

2件目は、玉子のかたまり具合が違った

そしてもう一件行ってみました、こちらも有名店、重松飯店。
いかにも「古くからやってる中華屋さん」という店構え。
いかにも「古くからやってる中華屋さん」という店構え。
こちらは夕刻に行ったのだけど、「焼豚玉子飯」目当てのお客さんでいっぱい。
みんな、グループで同じものを頼み、携帯カメラでパシャーっと撮っていました。
ラフな格好の方が多かったので、遠くからの観光客というより、帰省して来てる人か、近県から車で来てる人か…、そういうノリを感じたんですが、真相分からず。

こちらの店には、食べ方見本がありました。
ほうほう、まずは半分に分けて、混ぜて食べる…?
ほうほう、まずは半分に分けて、混ぜて食べる…?
半分食べ終わったら、残りの半分も混ぜて食べる…、え、そういう食べ方だったのか。「白楽天」では、混ぜずに食べちゃったですよ。
半分食べ終わったら、残りの半分も混ぜて食べる…、え、そういう食べ方だったのか。「白楽天」では、混ぜずに食べちゃったですよ。
そして注文したらやってきました。どどーん。これもデカイ! 玉子もLLサイズ!
こちらのお店は、黄味がほとんど固まってない感じ。ツヤツヤ。
こちらのお店は、黄味がほとんど固まってない感じ。ツヤツヤ。
黄味をつぶします。でろーん。
黄味をつぶします。でろーん。
混ぜたらこんな感じになりました。ビビンバみたいね。
混ぜたらこんな感じになりました。ビビンバみたいね。
まず、焼豚がやわらかい! うまく他の具と絡み合います。
そして味。一件目と、微妙に違う。やっぱり甘いんだけど、ちょっとサッパリ目? 何か隠し味とか、配合が違う感じ。食べやすい味でした。

食べながら、
「これ、絶対に東京じゃ食べられない味なんだけど、東京にあったら、食べるかなあ?」
と、真剣に考えてしまいました。
この独特は、時々、欲しくなる味だと思うけど…、なにせルーツが「まかない飯」だから、いまいち地味なのは、仕方ないのかも。
しかし、これに何かトッピングして、無理に流行らせるのというのも、違うのかも。
「今治に来たら食べられる、地味に美味しい地元メシ」という立ち位置が、良いのかも。

満腹になった後、「日本でいちばん美味しいかき氷」として有名な、「サントノーレ」のミルクセーキを食べに行きましたよ。
スプーンが止まらない美味さ。
スプーンが止まらない美味さ。
これは、「アイスクリン」をかき氷にしたような、素朴だけど真似出来ない不思議な味で、ヤバイくらい美味い! ものでした。ああ、この店はチェーン展開して欲しい…。コンビニで売って欲しい…。

しかし、なんというか。
愛媛の人は、甘い味が好きなのだろーか。
刺身に付ける、醤油も甘いし。

そして「初めて食べる味」なのに、どれも懐かしい感じがしたのは、自分のルーツが愛媛にあるからなのか?
それともそんなの、全然関係ないのか?
と、考えながら、今治の、少しさびれた夜の商店街を歩いたのでした。
有名アーティストのMAYMAXXさんが、今治出身なんだそうで、商店街のアーケードに、何枚も何枚も、生絵が無造作に飾ってありました。ちょっとびっくりしました。
有名アーティストのMAYMAXXさんが、今治出身なんだそうで、商店街のアーケードに、何枚も何枚も、生絵が無造作に飾ってありました。ちょっとびっくりしました。
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