前回書いた記事、『
リンゴジュースをオレンジジュースに』で、
「人気過ぎて販売終了の、梨味のガリガリくんは、実は梨の果汁が入ってなくて、梨フレイバーのリンゴ果汁で出来ている」
と書いてしまいましたが、調べ直したら、リンゴ果汁と香料は入っているのですが、梨果汁も入っていました。すみませんでした…。
ああ、反省しながら、梨ガリくんを、食べなおしたい。
味の複雑な構成も、もう一度、ちゃんと考え、感じながら、かじりたい。
それは叶わぬ夢。
……じゃあ、とりあえず自分で一回、
リアルな梨のみで、アイスキャンデーを作って、味わってみよう、
そう思って、東急ハンズに出かけたのです。
ハンズはなんでもあるね! 家庭用アイスキャンデーが4本作れる容器、ゲット。昔、こういうの、実家にもあったなあ、懐かしい。最近の子供は、手作りアイスキャンディー、あんまりやらないのだろうか。
そして近所のスーパーで梨ゲット。
……梨って、あんまり食べないから意識してなかったんですけど、結構高いですよね。1個、150円以上する。こんな地味なフルーツなのに、水分ばっかりなのに、なにげに高級。
りんごも買いましたよ。フフフ。
まずは、梨をむいて、きざんで、ミキサーに投入。
スムージー的な、魅惑の梨ジュースを作ります。
(梨ジュースって、聞いたことない響きですよね、売ってないし)。
ミキサーします!
これで、『リアル梨アイスキャンディー』の中身は完成! 簡単!
あと、『ガリガリくん梨味』の味を考察するために、
・リアル梨ジュースに砂糖を加えたもの
・リアル梨ジュースに、りんごをすりおろしたリアルりんごジュースを加えたもの
・リアル梨ジュースに、市販のりんご100%ジュースを加えたもの
この3種も作ってみました。
梨とりんごジュースを混ぜ混ぜします。
左上/リアル梨ジュース 右上/リアル梨ジュースに砂糖を加えたもの 左下/リアル梨ジュースに、りんごをすりおろしたリアルりんごジュースを加えたもの 右下/リアル梨ジュースに、市販のりんご100%ジュースを加えたもの
凍ったので試食です、どれが一番美味しいのか!
リアル梨ジュース
えっ。
ええっ。
何これ、おいしいじゃん!
この口に入れてスッとなくなる上品な甘さ。
まさに大人の味。
梨の香りは、ほとんどしない。そもそも、さほど香りのしないフルーツですもんね。
アイスキャンディーには向かない果物かと思ったら、そんなことありませんでした。むしろ、その「薄甘さ」が売りポイントに。果実本体と一緒ですね。
リアル梨ジュースに砂糖を加えたもの
対して、加糖したものは、梨の良さがだいなしに。
「果物なのは分かるけど、まあ、甘い何か」といった感じ。
私の予想では、このアイスキャンディーが本命だったんですけど、意外や意外、残念な結果に。
リアル梨ジュースに、りんごをすりおろしたリアルりんごジュースを加えたもの
さて、りんごを加えたものです。
…どこにもない、新しい果物、といった味がします。南国のどこかに、こういう味のフルーツがあるかもしれない、というような。
でも、香りはりんごです。りんごは香り強いですね。
リアル梨ジュースに、市販のりんご100%ジュースを加えたもの
ジュースが圧勝しちゃって、梨の影は、ほとんどなくなってしまいました。
しかし、充分に甘いのに、もう少し加糖したいくらいの、物足りなさ。
リアル梨ジュースは、凍らせただけで美味しいと感じたのに…なぜに。人間の舌って、不思議です。
リアル梨アイスキャンデー圧勝
リアル梨アイスキャンデー、まさかの美味しさでした。
果物は、それだけで完成された食べ物だから、当たり前なのかもしれないですが。
アイスキャンデーは、砂糖と香料がメインで出来ていると思ってたけど、もっと、絶妙のバランスで、味が成り立っているんだと思います。
今まで、アイスを、ボヤーっと食べてましたけど、今後は、成分表示を見て、「ほほう…、これがこーなって、こういう味になっているんだな」と、考えてしまいそうです。
『ガリガリくん梨味』は、みんながボヤーっと考えた『梨』のイメージを強調して、補強して、分かりやすく構成し完成された味、なんですね、きっと。
梨果汁100%の必要性は、まったく無いと思います。
リアル梨ジュースのアイスキャンディーも美味しいし、梨ガリくんも美味しい。
でもそれは別の味。
ジャンクでも、ジャンクじゃなくても、アイスは美味しい。
そう思いながら、今日もコンビニのアイスコーナーをまさぐるのです。