瀬戸内すごいな!
まあとにかくどんなに素敵なループかをご覧いただこう。どーん!
真下からぐるぐる!(もっと大きな画像でぐるぐるしたい方は
こちら)
ヤブ蚊だらけの神社裏からはこんな風に見えます!(ちょう刺された。もっと大きな画像は
こちら)
島中歩き回ったけど、視線はずっとループの方!
はるばる行ったかいがあった!すばらしい!
しかも瀬戸内海にはこれ以外にもすてきなループが2つあるのだ!
これこそ宝島である。しかも3つも。こんなにたくさんあっていいのかしら宝島。
要するに、瀬戸大橋がすごいんだな。
実は今回はじめて瀬戸大橋を自動車でわたった。もちろん島に降りたのも初めてだ。あるいみ、東京から最も「遠い」よね、瀬戸内って。
どうしてもっとはやく来なかったんだろう、と思ったよ。ほんとすごいよ、瀬戸大橋。
ほんと、よく作ったよなー。
これまで
ジャンクション鑑賞を重ね、数々の橋脚を見てきたぼくだが、この瀬戸大橋の橋脚は別格だ。すごい。こんな重量感見たことない。
さて、他の2つのループも見てみよう。
「インターチェンジ島」だ
3つのぐるぐる宝島のうち、もっとも大きい与島を見てみよう。
ほんと信じられないダイナミック橋脚!(大きな画像は
こちら)
いや、いま見かえしてもすごいな。かっこいい。この橋脚1本に使われたコンクリートでビルのひとつぐらい建ちそうだ。それが延々並んでいるんだからたまらない。しかも海の上とか。
で、この与島、3つの宝島のなかで唯一パーキングエリアがあるところで、スムーズに島に降りることができる。
地図で見ると島の大部分がインターチェンジという印象。インターチェンジ島だ。(
大きな地図で表示)
ループの向こうに見える海と島が、大都市のジャンクションばかり見てきたぼくには新鮮。
「降りることができる」って行っても、だれもパーキングから外には出てなかったけど。出た先にちょうかっこいい風景が広がってるのになあ。ほら。
ほら!パーキング出たほうがいいよみんな!(おおきな画像は
こちら)
観光名所にしたほうがいいんじゃないかこれ。ほんとに。ぼくだけか、見に来るの。いやいや、そんなことないだろう。たぶん。きっと。
田園の中にでかいループ:櫃石島
もうひとつの櫃石島という島のループはまたかなり趣が異なる。
畑のむこうに突如ぐるぐる!すごい光景(大きな画像は
こちら)
ご覧の通り、風景的には完全なちん入者だ。田園の中に現れたメカゴジラだ。あとどうして新聞とかだと「闖入者」を「ちん入者」って書くのかな。常用漢字じゃないからかな。だとしたら常用にしたほうがいいよ。「ちん入」って不穏じゃない?見た目。小野さんあたりが穏やかでいられない感じ。
で、このループ、これはこの島に降りるためだけのもの。近づくと、こんな。
橋脚と桁の接合部のシンプルさが気になる。(大きな画像は
こちら)
瀬戸大橋の上のバス停。ちょう高い。誰もいない。ちょっとこわい。心細い。
「島に降りるためだけのループ」と書いたが、じつはこの「島に降りる」というのが、ここではけっこうたいへんなのだ。特に冒頭の岩黒島。
なんと岩黒島、島民の方以外の自家用車は基本的に入れないのだ。もちろん瀬戸大橋を徒歩で渡ることはできない。じゃあどうやって入島したか。その様子をご覧いただこう。
児島駅にコジマはない
どうやって島に入るのかというと、路線バスに乗るのだ。
児島駅という駅からバスに乗る。
島民以外の自家用車は入れないけど、路線バスは入れる。なんでだ、と思ったけど、考えてみたら島にいる子どもたちが学校に行くなどもあるわけだ。
バスは岡山側からだと、児島駅という駅から出ている。ちなみに、この児島駅前が面白かった。
児島駅前にあるのは、コジマじゃなくてヤマダだった!いいのかコジマ。いいのかべつに。(
大きな地図で見る<)
乗客もちらほら、程度。三脚持ってるのはぼくだけ。
…で、乗り込む。予想通りというかそれほど本数は多くない。
1日6本だけだ。
問題は帰りで、最終の児島駅行きはなんと、17時32分!はやい!ループにうっかり見とれてると帰れなくなる。気をつけなきゃ。というか、夜景は見ることができないのかー。泊まり込むしかないのかー。どうしようかなー。
ほどなく、岩黒島の停留所に着く。
この停留所がびっくりなのだ。
えっ?瀬戸大橋の上!
バスは走り去る。ぼく以外だれも降りない。というか、橋の上にほとんどクルマがいない。心細い。
停留所は島にはなくて、橋の上なのだ。
巨大な橋の上に申し訳程度にぽつんと置かれた停留所。なんだかすごく心細い。
停留所からの風景。右のバーをよく見ると、
「一般車両進入禁止」の文字が。島民しかここをくぐることができないのだ。
バーの向こうは、こんな。うひょー!すごい風景。
ぼくもここをぐるぐる降りたかった…歩いたら怒られるかな…怒られるよな…
上の写真が、ぐるぐるの上の道。つまり、本記事1ページ目冒頭のぐるぐるは、島に住んでいる方の自動車しかぐるぐるできないのだ。ぼくもぐるぐるしたかった!
じゃあ島までどうやって降りるのか。ここは島の上空50mだ。ここから脇にあるエレベーターを使うのだ。このエレベーターがまたドボク感あふるる佇まいですてきだった。
くだんのバーの後ろにエレベーターが。よく見たら右の看板の文字が
高速道路フォントだ!
乗ったらこんなだった!うひょー!
ループが見える!
「上」と「下」だけ。
なんとも潔い行き先表示ボタンだ。
風光明媚とダイナミックの夢の競演
で、このなんともすてきなエレベーターを降りると、そこが1ページ目冒頭のぐるぐるの下なのだ。
あまりにすてきだからもう一回見せちゃおう!画面下から伸びているのがエレベーターってわけ。
岩黒島は小さい島なので、歩いてぐるっと回れてしまう。歩き回ってると、ほんと風景の中に見えるループのちん入者っぷりがすてきなのだ。合成した風景のよう。
港町の住宅のうしろにどーん。
良い感じの路地のむこうにどーん。
どっちが鳥居だか分かんない感じでどーん。
どこにいてもこんな感じで見える。工事中の風景もさぞかしすごかったんだろうなー。
暑さと光景のすごさでくらくらした。
ずっと見ていたかったが、なんせ最終バスが17時32分。その時刻にふたたび上に登ってバスを待っていなければならない。じゃないと島に閉じ込められてしまう。外界から断絶された孤島。犯人はこの中に!
次回は宿泊するつもりで来よう(島にちゃんと民宿がありました)。夜中のループ見てみたい!
といいつつ、与島に引き返して夜のインターチェンジを堪能しちゃいました。へへへ。(大きな画像は
こちらと
こちら)
また行きたい
海とか風光明媚な風景に縁がないぼくだけど、やっぱり瀬戸内海ってすてきだった。また行きたい。ループに夢中で、四国側にある坂出の工場も今回は見てないし!
岩黒島で見た看板。よく見かける「ケーブル切られて泣いてる電話キャラ」だが、「水底電話ケーブル」っていうのがすごい。