電子工作へのハードルが下がった
最後はみんなで記念写真を撮って終了です。お疲れさまでした!
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デイリーポータルZを作っていると、これ面白いからみんなやるべき!と思うことをよく体験します。
この楽しさを独占するのは忍びないので、体験できるワークショップを試験的に開催することにしました。その第1弾がはんだづけです。
体験してもらうのはデイリーポータルZをはげます会の会員です。
あのちまちました作業、ヘッドホンのコードをほぐしたり、スマホの保護シートを貼るのが好きな人はきっと好きになると思うんですよね。
ワークショップに参加したライター井口さんにその様子を伝えてもらいます。それでは井口さん、どうぞ!(ここまで編集部 林)
2019年3月9日に「デイリーポータルZをはげます会」会員向けワークショップがはじめて開催されました。
ワークショップのテーマは「はじめてのはんだ付け」。こちらではワークショップの模様をお伝えします。
会場となった渋谷・道玄坂にある FabCafe MTRL(ファブカフェマテリアル)。デイリーポータルZでもたびたび登場する会場です。今回はこちらではんだ付け体験ができる……!
講師を務めるのはよしだともふみさん。電子工作が得意なよしださんも、デイリーポータルZではおなじみの存在です。よしださんは普段からはんだ付けのワークショップを開催しているほか、はんだ付けの本の監修もしています。ライターさくらいさんの記事でははんだ付け講師として登場しています。
上の写真、白衣を着たよしださんの目が虚ろですがそれは何故かというと、せっかく白衣を持ってきたのに講師として登壇した際に着るのを忘れていたからです。
出番を待つたくさんのはんだごてたち。どれが使いやすくてどれが使いにくいのか素人目には全然わかりません。なので、どれが使いやすいかとかそういう段階から相談に乗っていただきました。
はんだごて、1000円ぐらいから購入できるものなんだそうです。そんなに安く買えるものだったのか……! とはいえ、1000円ぐらいのものはエントリーモデルとしては使いにくく、初心者ほどちょっと高い、いいものを買ったほうがいいのだとか。
というわけで、相談の結果はんだごてに温度調節のツマミがついているタイプのものにしました! こちらのはんだごてはよしださんのお墨付きのはんだごてで、希望者は事前申告で購入することもできました。
ちなみに、はんだごての周辺の道具もかなりバリエーションがあって、はんだごて沼の奥深さを感じました。写真のかっこいいのははんだごての台。これ、こだわろうと思えばいくらでもこだわれるやつだ。はんだごては沼……。
今回は、はんだごてをただ使ってみるだけではなく、しっかり電子工作も行います。今回使うのはボタンを押すと動物の声が鳴るキット。つまり動物の声を鳴らすことができれば完成です。
基盤にもデイリーポータルZの文字が。こちらは特注で作ったレアものです。現時点で手元にあるのはパーツがバラバラの何かです。
「はじめてのはんだごて」という名目でしたが私は中学校の授業ではんだごての経験がありました。とはいえ、手先が不器用な上、授業で習っていた時はすごくはんだごてに対して苦手意識がありました。
「電子工作の面白さは突然できあがること」とウェブマスター林さんが言っていましたが、この2時間でその域にたどり着くことができるでしょうか。
よしださんから注意事項や説明がされます。電子工作で大事なことは「動かなかったらすぐに電池を抜くこと」。乾電池にはそこまでのパワーはないものの、携帯電話に使われる充電池などは最悪、火災になる場合もあるとか。これから電子工作を始めてみようかなと思っている方は「動かなかったらすぐに電池を抜くこと」を心にとめておいてください。
そしてはんだごて使用時はメガネを着用すること。熱いはんだが飛ぶ場合があるそうです。怖い!
電子工作は自分の「ちょっとこういうことできないかな?」を叶えることができる楽しさがありますが、常に危険とは隣り合わせなんですね。今回はメガネ率が高かったのでみなさん自前の眼鏡で挑む方が多かったです。
あとはよしださんの説明通りにやっていきます。サポート講師の乙女電芸部の矢島さん、はんだが得意そうな安藤さんなど聞ける人が多かったので、気軽に質問しやすくてよかったです。
安藤さん。写真見返したらめちゃくちゃ真剣な表情で作ってました。ちなみに誰よりも早く鳴らしていた優等生です。
さらにワークショップに立ち会っていたべつやくさん、橋田さんも作りはじめました。人がやってるの見るとやりたくなってきますよね~!
だんだん周りができはじめると、自分の周りから「メェー」「カァカァ」と動物の鳴き声が聞こえてくるんです。焦りはじめる。
周りに少し遅れて、私も完成しました。ボタンを押すと動物が鳴く。ただそれだけの機械ですが、これを1から作ることができました。……すごいのでは……。産地直送の野菜とかによくある「私が作りました」シール貼りたいぐらいに嬉しいです。
ほんとこれも完成直前までは「本当に動くのか」みたいな代物だったのに、急にできあがったので感動がすごい。電子工作の面白さってこれかー。
自分にはできないんじゃないかと思っていた分野に手を出してみて、完成させることができたのはかなりいい経験になりました。あとはんだ付け自体もすごく楽しい。集中してみんなで同じもの作るのって面白いですね。
参加者の何人かにも感想を聞きましたが、「ぬるい課題を想像していたので想像より難しかった」「ガチめな課題だったが思ったよりうまくできた。はんだごても購入したのでヘボコンに出場したいと思っている」(はんだごて使うヘボコン、すごく高度な部類だ)などなど、みなさん初めてだったり久しぶりのはんだごてを楽しめたようでよかったです。
最後はみんなで記念写真を撮って終了です。お疲れさまでした!
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講師のよしださん監修の本です↓
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