事例紹介 2026年9月18日

事例紹介)ライフネット生命はなぜデイリーポータルZとコラボしているのか

「ハトが選ぶ生命保険」から「ちょっとしたパーティー」「ほめられ屋敷」までライフネット生命はデイリーポータルZの企画をスポンサードしてくれています。"広告"と呼んで良いのかすら分からない企画ばかりです。自分で言うのもなんですが、スポンサードしたからと言って加入者が増えるとも思えません。

なのに、なぜ。聞いてみました。答えてくれるのはライフネット生命 ブランドマネジメント部の川端(写真右)さんです。


いったん広告です

自分だけ楽しいってわけじゃないのがデイリーポータルZ 

林:
他のWeb広告やテレビCMはきっと効果を見られてますよね。

川端:
みっちりと。

林:
ですよね。一方で「ちょっとしたパーティー」にスポンサードしてくれる。我々は嬉しいんですが、どういう意図なんでしょうか。

川端:
ライフネット生命のブランドガイドラインの中で「ブランドターゲット」(*)を定めているのですが、「自分と自分以外に思いを馳せ、人生を大切に生きる人」としています。こういう人って、たぶんデイリーポータルZを読んで楽しんでる人だと思うのですよね。
*ライフネット生命の思想や世界観に共感するお客さま像

林:
そうかも…しれません!

川端:
ライフネット生命の元々の出発点が、「生命保険にお金をかけるよりも、もっと人生の楽しみにお金を使ってください」という考えなんです。
人生を楽しむためにお金を使ってほしいのに、将来・未来に起こるかもしれないリスクのほうに不安が強くなってしまって保障を過剰にしている方がもしいるのだとしたら、一度立ち止まって考えてみていただけたらと思います。

林:
大事なのは「自分と自分以外に思いを馳せて」。

川端:
そうですね、自分だけ楽しんで終わり、ではなくて、皆が幸せになってくれるといいと思える人。保険は相互扶助ですから、保険料は、自分の保険のためだけではなくて、自分を含むご契約者さま全員のための保険料でもあったりします。誰かに何かあった時に、お客さまがお支払いくださっている保険料から保険金をお支払いする仕組みなので。
そう考えたときに、DPZさんは自分だけ楽しけりゃいいというわけではなく、こういうことに面白味を感じながら生きていいんだよ、みんなで楽しい時間を過ごせたらいいじゃない?みたいなスタンスを感じます。
私たちの考えに通じるような方がDPZさんの読者にはたくさんいるだろうって思います。

ほめられ屋敷のワンシーン
ほめられている人をほめる参加者

林:
恐れ入ります!
でも確かに「あとあと役に立つのではなく、今・ここを重視しよう」はデイリーポータルZの根幹にありますね。

川端:
将来のリスクをとてもとても気にしすぎてしまうと、必要以上の保険に入ってしまって、必要以上に保険料を払うことになってしまうかもしれません。家計のことを考えると、日ごろの買い物でキャベツが99円か150円かを気にしますよね、だから、保険のことについても「あれ、本当にこの保険料でいいっけ?」というところを気にしてみてもいいのではと。

林:
保険が安くなればキャベツが150円でもいい

川端:
そうですそうです。「保険って難しいな」と思っている方が大半だと思います。保険についていろいろ教えてくれる販売員さんから保険をいろいろお勧めされたときに、「いや、自分は今、この保険は必要ないです」と、明確に言える人ばかりじゃないですよね。
お財布に限界がなくてたくさん保険に入っておけたら不安は取り除かれるかもしれないのですが、お財布に限界があるから保険に入るわけです。だから、保険選びのときのコツとしては、「この保険も必要かもしれないけど、この保険料を払う場合、自分の今の生活が楽しめるかな?」みたいなことをちょっとでもいいので考えていただけるといいんじゃないかなと思います。

林:
将来よりも今

川端:
将来も今も。今を犠牲にしてまでの保険ではないと思います。
デイリーポータルZを好きで読んでる人たちは、ちゃんと自分の好きなものをわかっている人たちだと思います。好きだから読みにいく。そこにいくと自分が面白いと思えるものがあるとか、その世界観が好きとか、意思がそこにあると思っていて。
だから、そういう風に日々のチョイスをされている方たちに、保険ならライフネット生命だねと思っていただけたらいいなと思っています。メディアとしてDPZが面白いから、とかそういうことだけではなくて、DPZを好きな人が当社を選んでくれるところにものすごい価値があると思うんですよね。

ちょっとしたパーティーに集まったデイリーポータルZ読者

林:
いま、私だけでなくこれを読んでいるデイリーポータルZの読者も背筋が伸びたと思います

川端:
「数字取りたいならこれだけやってりゃいい、みたいなのが嫌だ」(*)と林さんが仰っていましたよね。我々もそうだなって思ってて。数字のためのとにかく大食いやればいいとか、食べられないものを無理して食べるとかそういうことではないよね、という。
*「肉乃小路ニクヨの正直カフェ」に出演したときの発言

林:
その路線はどんどん過激になって、自分がやりたいことと離れてっちゃうんですよね。

川端:
「そういうのはちょっと違うな」って思う人たちが、もし当社を選んでくれるとしたら、その方の考えを通して我々を選んでくれたところに会社の価値があると思っていて。
そう考えると、デイリーポータルZのひとつひとつの企画は私たちが大切にしている思いとズレていないですね。

林:
じゃあ、社内説明もそんなに難しくないですね。

川端:
上長には「きっとわかってくれる」という気合いで「今回はこういう企画です」と実施することを前提にした説明をしています。結果としてアウトプットを見ていただくと「この企画いいですね」と。

林:
やること前提!
確かにデイリーポータル読んでる人って冗談のわかる面白い人が多いんですよね。読者の感じの良さが自慢。

川端:
みんな本当に素敵で、純粋にその企画を楽しんでおられますよね。ほめられ屋敷とか、あんなに会場で盛り上がったのに終わったら「ではでは」という感じでシャーって帰っていくところも含めて、素敵な皆さんです。

いったん広告です

広告の役割と「会社の顔が見える」こと

林:
ただ、ライフネット生命さんと企画をやらせていただいて、「じゃあライフネットの保険に入ろう」ってならないんですよ。

川端:
ならないですよね。DPZさんとの企画を通して「よし、ライフネット生命の保険に入ろう」って思ってくださった方がいたとしたら、むしろ「どうしましたか?」と聞きたくなるくらいです。なので、保険に入ってもらうことは目的としていません。

まずは、やっぱり保険に入る前に、ライフネット生命っていう会社を知ってもらわないといけないと思っていて。
我々はネットで保険をご提供しているので、どんな人が働いていてどういうことを大事にしているかっていうのを対面販売の会社さんと違って、直接お伝えすることができないじゃないですか。
単純に「あなたに保険が必要です」「こういう人にはこの保険が必要です」って言っても、人となりっていうとおかしいんですけど、会社の顔が見えないと説得力はないだろうなって思います。「どんな会社なの?」「信用していいの?」とかそういうところを温度感持って伝えることも並行してやってかないと、広告効果も多分上がらないと思うんですよね。

ちょっとしたパーティーのようす

林:
ところであんた誰?って思いますね

川端:
例えばリンゴが目の前に2つあったとして、生産者の顔写真がついたリンゴと、どこで採れたか分からないリンゴが並んでたら、「青森県の工藤さんが作っています」というほうをたぶん選ぶと思うんですよ。
食べ比べしたらどっちもとても美味しいかもしれないけど、選ぶときにそういう情報があった方が安心して選べる。

林:
私は畑で一家が並んでるほうを選びます

川端:
どこの誰が保障してくれるんですか、みたいな保険は入らないだろうなと思ってて。しかも安いのが余計に怖い。

林:
激安生命って会社があったらちょっと怖い

川端:
自分たちのサイトでは保険の情報をしっかりお伝えせねばならないので、「我々はこんな人です」という情報があまり多くないんですね。だから、自分たちのサイト以外の活動のところでそういうのが出せていけるといいのかなと思っています。
いちばん最初の、出口さんと松岡さんと林さんでやっていただいた「ハトが選んだ生命保険に入る」は、あれを見て保険に入ろうと思ってくださった方が大勢いると思うんですけど、我々ライフネット生命って、こんな企画も社長自ら許しちゃう、そういう会社なんですよみたいな、会社としての温度感が伝わったからだろうと思っています。

「ハトが選んだ生命保険に入る」のワンシーン

林:
確かにあの場に出口さんがいなかったらあそこまでの評判にはならなかったと思います

川端:
社長が真面目に向き合って「いや、これはいい企画ですね」と言う。
生命保険って難しいイメージがあったけど身近に思える、こんな切り口で教えてくれるならちょっと検討してみようか、みたいに思ってもらえたのではないかなと思っています。
そこは今も変わらず大事にしたいなと思っています。

林:
すぐには入らないけれども、長期的には可能性がある。

川端:
いつか「生命保険どうしようかな~」って思ったときに、どうせ入るんだったら「ライフネット生命のあれ面白かったな、検討してみるか」って思ってもらえたらうれしいです。

林:
生命保険って安いから入るかって言ったら、ちょっとそうでもないですね

川端:
安さだけで選ぶのも全然否定しないですし、大事なポイントなんですけど、当社は業界でいちばん安いわけでもないんです。
「なぜライフネット生命にしたのか」という部分を考えると、安いとか簡単とか機能的な部分だけじゃない繋がりで選んでいただけたほうが長くお付き合いしていただけると思います。お客さまにとっても我々にとってもいい関係になる。

林:
値段だけだと、もっと安いのが現れたらそっちに行っちゃいますからね

川端:
どこかで当社を思い出すときに「なんか安い会社あったよね」じゃなくて「なんかDPZさんと面白いことやってたよね」って思い出してもらった方が心に残り続けると思うんですよね。

ちょっとしたパーティーでは駅貼りポスターで告知しました

林:
DPZもずっと面白く楽しいサイト、組織として続けないといけないですね。

川端:
本当にそう思います。長く続けていただきたいです!
あとはもう純粋に面白さの部分で「役に立つことは求めてません」というのが正直だし、我々も正直さを企業姿勢として大事にしているので、そういうひとつひとつの方針というかポリシーがすごく親和性があるなと。根っこが同じなのかな。

林:
そうですね。「毎日楽しく暮らすこと以上に役に立つことはない」って最近は言ったりしているんですけど、それですよね。

川端:
究極、保険にあまりお金を払わないで、デイリーポータルZにお金払った方がいいんじゃないかって思ってます(笑)。

林:
そうですよ。Netflixより高いけど。

川端:
保険を当社にしていただけたら大丈夫です、きっと


デイリーポータルZの効果をアピールするためのインタビューでしたが、最終的にはデイリーポータルZをはげます会に入ろうという結論で終わりました。

うちもすぐには効果を求めてないけど、会社の人となりを出したい、炎天下の河原に社長を引っ張り出したい会社の広報、ブランディング担当のかたは気軽にご連絡ください。

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そして生命保険に入ろうかなと思ったときはライフネット生命を思い出してください。
協力:ライフネット生命

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